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国連特別報告官=ブラジルでの調査活動を総括=先住民族の権利保護後退を憂慮

2016-03-22 | 先住民族関連
ニッケイ新聞-2016年3月22日 New!

 先住民族の権利に関する、国連の特別報告官ビクトリア・タウリ・コルプス氏は、ブラジルが過去8年間で「先住民族の権利を保護する上で極めて憂慮すべき後退」を記録したと述べた。
 ビクトリア報告官は、ブラジルでの任期を終えるにあたってまとめた報告書の中で「政府が断固たる行動を取らない限り、先住民族の権利が侵害されるという傾向は止まらない」と記した。
 先住民族の権利を保証し、状況を改善するために同氏が示した案の中には、先住民族の権利に関わる政策や法、プロジェクトの制定の際は公聴会などを開い、事前に意見を聞いて、権利の保障に務める事の他、先住民族のリーダーシップの保護や先住民族を殺害した事件の完全捜査、先住民保護区の制定、様々な障壁を取り除くための努力、国立先住民族保護財団(Funai)を対象とする予算削減の見直しと強化などが盛り込まれている。
 ビクトリア報告官は10日間のブラジル滞在中に、連邦直轄区や南マット・グロッソ州、バイア州、パラー州を訪れ、連邦政府や州政府の関係者や50以上の種族の代表らと会談した。今回の訪問の目的は、先住民族が直面している主な問題が何かを知り、前任者のジェームス・アナヤ報告官が2008年に要請した事柄が実行されているかを確かめる事だ。
 ビクトリア報告官によると、「ブラジルは憲法などの面で、先住民族の権利を保障するための備えができているが、現在の先住民族は1988年の憲法制定以来、かつてないほど危険な状況に置かれている」という。
 例としてあげられたのは、先住民保護区の制定が滞っている事や近年の殺人・暴力事件の増加、頻発する脅迫事件、保健衛生面や教育、社会保障などの面でのケアの不足などで、具体的には、先住民族の子供の不当な養子縁組や新生児、幼児の死亡率の高さ、アルコール中毒の患者の増加などが提示された。
 また、ベロ・モンテの水力発電所建設などのメガ・プロジェクトが先住民族の権利や環境に与えるネガティブな影響にも言及した他、法定アマゾンのように先住民保護区が制定されている地域でさえ、保護区への侵入や不法な資源採掘、森林伐採が増えて、先住民族の生活を脅かしていると警告している。
 また、Funaiの存在や先住民族向けの特別な保健衛生、教育、社会保障のプログラムを設けようとするといった努力を賞賛すると共に、キロンボやリベイリニャと呼ばれるコミュニティとの連警を確立し、自分達の手で先住民族保護区を制定するなどの形で先住民族の権利の保護を訴えている民間団体や先住民族同士の活動を大きく取り上げている。(19日付アジェンシア・ブラジル及び20日付フォトス・プブリカスより)
http://www.nikkeyshimbun.jp/2016/160322-02topics.html

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テキサス、カリフォルニア、ハワイの併合を米国に思い出させたロシア

2016-03-22 | 先住民族関連
Sputnik 日本-2016年03月21日
クリミアの自発的なロシアへの再編成から丸2年がたち、これが米国人政治家らに声明を出すきっかけを与えたが、その声明が今度はロシア人に憤慨と愉快の入り混じる感情を呼び起こしてしまった。
これについてモスクワ国際関係大学、国際調査研究所、上級研究員のアンドレイ・イヴァノフ氏は次のような見方を表している。
米国務省 クリミアに関する対ロ制裁は「ウクライナへ返される」まで続く
「米国務省は、対露制裁はクリミアがウクライナに返還されるまで解除されないという声明を出した。クリミアの帰属をめぐる議論がツィッター上で過熱した。マイケル・マックフォール元駐露米大使のアカウントを訪問した@VeraVanHorneさんが、米国が国家として誕生したときにはすでにクリミアはロシア領だったではないかと書き込むと、マックフォール氏は現ロシア領のカリーニングラードだって、何世紀にもわたってケーニヒスベルグとしてドイツ領だったではないかやりかえし、「そうだからといって今、ドイツにカリニングラードを返せという権利があるということになりますか?」と問いただした。
このマックフォール氏の発言にアカウント訪問者らはいきり立った。訪問者らは、それでは申し上げますが、米国はメキシコにテキサス州およびカリフォリニア州を返し、1898年に併合したハワイに独立を許し、北米大陸の先住民族であるインディアンに米国全土を返して頂きたいと詰め寄った。
ツィッターでのこのバーチャル戦争は今のところ平和の域を超えてはいないが、現実の生活ではロシア人は、これにはクリミア市民も含まれるがクリミア半島のロシア再編入2周年を喜びいさんで祝った。ルーブルのレートの落下や、キエフ当局が行なう経済、エネルギー封鎖による様々な困難を受けようとも、2年前、「ウクライナよ、さらば!」と言い放ったことは正しかったのだというクリミア市民の確信は微動だにしていない。
オーストリア大統領候補:クリミアはウクライナの一部となるべきではなかった
今、ロシア人、クリミア市民だけでない。2014年2月に違法な形で行なわれたウクライナの政権交代を支持した米国人にさえ、今のウクライナ情勢の旗色が悪いことは明白だ。ウクライナは再び従属国になる危険性があり、改革は進行しておらず、汚職が蔓延している。これについては、2年前、自らウクライナのクーデターを演出したヌーランド国務次官補欧州、ユーラシア担当も米上院国際関係委員会の席で認めている。とはいえ、ヌーランド女史はウクライナの災いの全てをそのオリガルヒ(新興財閥)とロシアのせいにし、今再びドンバスの情勢が先鋭化しているのもロシアのせいだとのたまわったのだが。
そうはいっても米国人らはウクライナ軍がドンバスへの大々的な攻撃準備を開始した事実を見てみないふりをしている。しかもウクライナは休戦合意を遵守せず、20日ウクライナ軍は大口径の機関銃と迫撃砲を使い、ゴルロフカ村を銃撃し、これによってロシアのNTVテレビの記者、エレーナ・リプネヴァさんが殺害され、カメラマンのコンスタンチン・ザフレブヌィ氏も頭部と胸部に重傷を負った事実を見ようとはしていない。ドンバス政権の発表では、この一昼夜だけでウクライナは戦線付近の地区に対し、300発を越える銃撃を行なっている。
クリミア市民がこうした運命を自分の身に引き受けたいとは思っておらず、ウクライナの構成体に戻ることを望んでいないのは分かりきった話だ。
ところで欧州のとる行動はこれよりずっと賢い。たとえば欧州委員会は4月半ばにクリミアに代表らを送り、ヤルタ国際経済フォーラムに参加して、EUとロシアの貿易経済関係および対露制裁の解除問題を話し合おうとしている。これは当然ながら米国には気に入らない。米国はなんとかしてEUに圧力をかけ、ロシアとの関係正常化を思いとどまらせようとするに違いない。だが、それを跳ね除けて欧州代表団がクリミアに来るとすれば、これは欧州がようやく自分自身の頭で自らの国益について考え始めたことを意味する。」
http://jp.sputniknews.com/opinion/20160321/1821369.html

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阿寒摩周国立公園への改称「前向きに検討」 丸川環境相

2016-03-22 | アイヌ民族関連
北海道新聞03/22 07:00
 【阿寒湖温泉】丸川珠代環境相は21日、阿寒国立公園の阿寒湖畔エコミュージアムセンター(釧路市)などを視察し、地元から要望のある「阿寒摩周国立公園」への名称変更について、「前向きに検討する」と、述べた。
 環境省はおおむね5年に1度、国立公園の計画を見直している。同省は21日、阿寒国立公園について、名称変更を含め2017年度に計画見直しを前倒しする方針を示した。
 丸川氏の視察は、政府の来日外国人向け国立公園整備事業「国立公園満喫プロジェクト」の候補地選びが目的で、田村明比古観光庁長官が同行した。
 丸川氏は「恵まれた自然を地域の人々が守り、アイヌ文化との結びつきも大切にしている」と述べ、阿寒国立公園が有力候補地との認識を示した。
 同省によると、同プロジェクトは4月に有識者会議を立ち上げて5月に基本方針を定め、夏にも全国で5カ所前後を選定する。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/science/science/1-0249251.html

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アニメ、感動がいっぱい 「映画ドラえもん」八鍬監督 上士幌で講演

2016-03-22 | アイヌ民族関連
北海道新聞 03/22 07:00

「いつか北海道を舞台にした作品を作りたい」と語る「映画ドラえもん」監督の八鍬新之介さん
 【上士幌】アニメ「映画ドラえもん」の監督で、帯広市出身の八鍬新之介(やくわしんのすけ)さん(34)による講演会「いま、映画ドラえもんをつくっているひと。」が21日、町内の町生涯学習センターで開かれた。八鍬さんが一般向けに講演するのは初めて。アニメーション映画の魅力や制作秘話などをファンら約90人が堪能した。
 上士幌町と北海道新聞帯広支社などの共催。八鍬さんは2014年の「映画ドラえもん」で初監督を務め、現在、全国で公開中の「映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生」で2作目になる。
 八鍬さんは帯広柏葉高校を卒業し、映像を学ぼうと日大芸術学部に進学。在学中は課題のドラマ制作などに打ち込み、「他の人より面白い作品を作ろうと、がむしゃらだった」と振り返った。
 映画「クレヨンしんちゃん」などを撮った原恵一監督の作品に引かれ、05年にアニメ制作会社シンエイ動画(東京)に入社。アニメ映画の魅力を「実写よりもはるかに感動できる作品があり、子供向けでも魅力がたくさんある」と語った。
 制作秘話も明かした。作画ではアニメーター50人以上が携わり、キャラクターだけでなく、食べ物や買い物袋といった小道具のデザインや色に至るまで十分に話し合って詳細を詰めるという。「スタッフが手間を惜しまず、期待を上回る原画が出来上がった時が一番うれしい」と話した。
 監督としての目標にも触れ、「コロボックルやアイヌ民族など、北海道を舞台にした作品をいつか作りたい」。最後に会場の子供たちに向けて「興味があれば、クリエーターを目指してどんどん世界に挑戦してほしい」とエールを送った。(竹内桂佑)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doto/1-0249150.html

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苫小牧でモニターツアー意見交換会 道新幹線×nittan地域戦略会議

2016-03-22 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 (2016年 3/21)

白老町のアイヌ民族博物館をスタッフ(右)の案内で見学する、モニターツアーの参加者
 胆振、日高管内の官民連携組織「北海道新幹線×nittan(日胆)地域戦略会議」(会長・岩倉博文市長)は19日、苫小牧市内のホテルで胆振、日高管内の観光スポットを巡るモニターツアーの意見交換会を開いた。参加した国内外の旅行業者などは、日胆の観光資源を高く評価する一方、国柄や旅行形態を意識した観光戦略の不十分さも指摘した。
 モニターツアーは渡島管内森町と室蘭市を結ぶ噴火湾(内浦湾)横断航路=森蘭(しんらん)航路=を高速船で航海する17日の実証試験に合わせて企画された。20日までの日程で旅行業者や雑誌編集者ら14人を招待。海外からも3カ国6社8人が参加した。
 一行は17日、森町でイカ飯づくりなどを楽しんだ後、森蘭航路で室蘭入り。翌日から4班に分かれ、伊達市の刀鍛冶工房や苫小牧市の植物工場、白老町のアイヌ民族博物館を見学したり、新冠町での乗馬、えりも町でのヘリコプター遊覧飛行などを体験した。食事も白老牛などご当地料理を味わった。
 一通りの行程を終えた19日の意見交換で、参加者の評価は上々だった。
 シンガポールで日本旅行専門の旅行雑誌を発行しているジョージ・リムさんは日高地域での大漁旗作りなどの体験や自然景観、食事と観光資源の多様さを振り返り、「シンガポールは8割が個人旅行。日本へのリピーターは多く、観光地を探しており、日高は新たな観光地になる」と絶賛。
 北京の旅行会社に勤める徐萌さんは、森蘭航路について「船に乗り、イルカを見られる体験は富裕層に人気が出ると思う」と注目。JTBパブリッシング(東京)の長井嘉子さんは「白鳥大橋(室蘭市)を船でくぐる時に感動した。北海道新幹線で新たにつながる埼玉など『海無し県』の人に受けるのでは」と話した。
 一方、公衆無線LAN「Wi―Fi(ワイファイ)」や英語、中国語などの多言語表記の未整備など、外国人対応面での課題が指摘された。
 同戦略会議事務局の苫小牧市政策推進課の吉田帆南美主事は「来てもらえるエリアにするため、意見を参考に地元としてできることを考えたい」と話した。
http://www.tomamin.co.jp/20160336586

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