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■ 白老の国立博物館具体像探る―調査検討委、現地初視察

2012-06-29 | アイヌ民族関連
【室蘭民報 2012年6月28日(木)朝刊】
 アイヌ民族の歴史や文化を紹介するため白老町に整備する国立博物館について話し合う文化庁の調査検討委員会(座長・佐々木利和北大アイヌ・先住民研究センター教授、14人)は27日、初めて現地を視察、3回目となる会合を開いた。このなかで白老にできる新しい博物館を核に、各地域にある既存施設とのネットワーク化などが話し合われた。
 同委員会が策定する構想のたたき台となる作業部会の報告書でも「象徴空間はアイヌ文化復興のナショナルセンター」と明記されており、佐々木座長は「白老を核にしながら各地域のいろんな伝承者、古式舞踊の担い手の方々に来ていただくことになるのだと思う」と展望した。
 今年3月と5月に都内で会合を開いた同委員会は、「現地を見ないと、これからの会議を進めていくうえで具体的なイメージを持った議論ができない」(佐々木座長)という懸念を払しょくするため、この日の現地視察を実施。13委員が参加、近藤誠一文化庁長官が同行した。
 委員らはポロト湖や西隣のポント沼、イオル事業の標本栽培ゾーン、アイヌ民族博物館では古式舞踊や展示物、活動状況などを視察、会合を現地で開いた。
 佐々木座長によると、委員からは白老のアイヌ民族博物館について「アイヌの人たちが自ら設立し、自ら運営し、研究・調査、伝承、実演、教育、普及事業などを行っている。極めてこれからの博物館を考えるうえで示唆になるものだ」という意見が出された。
 同委員会は来年夏をめどに施設の基本構想を策定する。
(富士雄志)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2012/06/28/20120628m_08.html

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「象徴空間」予定地 文化庁長官ら視察

2012-06-29 | アイヌ民族関連
朝日新聞 2012年06月28日
■アイヌ文化「象徴空間」予定地
 アイヌ民族文化振興の拠点として、国が白老町のポロト湖畔に整備構想を進める「民族共生の象徴となる空間(象徴空間)」の予定地で27日、国の調査検討委員会(座長=佐々木利和・北大アイヌ・先住民研究センター特任教授)が開かれ、委員と近藤誠一・文化庁長官が現地を視察した。
 3回目となるこの日の検討委では、博物館ゾーンと湖畔にあるアイヌ民族博物館、復元住居(チセ)、アイヌ民族の古式舞踊、文化伝承の活動の状況などを視察。アイヌ民族博物館をはじめとした既存のアイヌ民族関連施設と、博物館ゾーンに文化庁が中心となって新設する「国立博物館」(仮称)の役割などについて議論した。
 視察後、新博物館について近藤長官は「長きにわたって(象徴空間に)ふさわしいものとなるようにしたい」。佐々木座長も「既存のアイヌ民族博物館は、アイヌの人が自ら設立して研究・普及活動をしており、必要な要件を備えていると思う」と話し、新博物館が道内外のアイヌ民族関連施設のネットワークの核となるべきだという趣旨の意見があったことも紹介した。
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001206280003

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