先住民族関連ニュース

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「持続可能な開発を」先住民らがサミット ブラジル

2012-06-19 | 先住民族関連
朝日新聞 2012年6月18日17時42分
 ブラジルのリオデジャネイロで20日から始まる「国連持続可能な開発会議」(リオ+20)を前に17日、NGOや先住民が開発の問題点を考える「ピープルズサミット」が市内で開かれた。音楽の演奏や民芸品の販売もあった。
 本会議場から東に数十キロ離れたフラメンゴ公園で同日午前、小作農らを支援する市民団体が、大規模な畜産業者や農家による森林伐採などの被害を演劇形式で表現。南マトグロッソ州から参加した大学生ルアナ・シルバさん(19)は「農薬噴霧による呼吸器系の病気や母乳への影響を被る人もいる。住民の生活が持続可能な取り組みをまず重視して欲しい」と訴えた。
 会場では、昨年3月の東日本大震災による東京電力福島第一原発の事故で避難を余儀なくされた福島県南相馬市の農業杉内清繁さん(61)らによる講演会も開かれ、爆発直後の様子や、農地の除染の取り組みなどに、集まった約50人が熱心に聴き入った。
 催しは23日まで開かれ、先住民による全体会合などが開かれる。(リオデジャネイロ=岩田誠司)
http://www.asahi.com/international/update/0618/TKY201206180310.html

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アイヌ神謡集原画を展示 登別

2012-06-19 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 06/18 16:00)
 【登別】アイヌ民族や中国の歴史をテーマにした作品に取り組む登別在住の漫画家、横山孝雄さん(75)の「アイヌ神謡集 絵本原画展」が、初めて登別本町の「知里幸恵 銀のしずく記念館」で開かれている。色彩豊かな絵本原画のほか、市内では初公開となる漫画原画なども展示され、計26作品が来館者の目を引いている。
 絵本原画は、登別出身のアイヌ文化伝承者知里幸恵(1903~22年)の著書「アイヌ神謡集」を題材にした「銀のしずく ランラン…」などの挿絵。アイヌ文様を生かした背景に、フクロウや子供たちの姿が優しいタッチで描かれている。
 また、50年前に石ノ森章太郎主宰の同人誌「墨汁一滴」に掲載した漫画「きのこ裁判」の原画も市内で初めて披露。横山さんが長くアシスタントを務めた故赤塚不二夫さんが1974年に描いた横山さんの似顔絵も展示している。横山さんは「アイヌ民族をテーマに、時間や空間の流れが感じられる作品を描き続けたい」と話している。7月9日まで。入館料が必要(火曜休館)。問い合わせは同記念館(電)0143・83・5666へ。(石丸厚子)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/380936.html

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手を取り輪踊り 市民らアイヌ文化体験 札幌

2012-06-19 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 06/18 16:00)
 アイヌ民族の輪踊り「ポロリムセ」を体験する札幌市主催の市民交流会が17日、南区小金湯の市アイヌ文化交流センターで開かれた。札幌ウポポ保存会副会長の小松田初美さんの指導の下、市民らが手を携えて心を一つに踊りを楽しんだ。
 アイヌ文化への理解を深めてもらおうと企画。輪踊りは儀式や祝宴で親類や友人が集まった際に踊る。かつては三日三晩踊り続けたという。
 小松田さんが「ホイヤーアー、ホイヤーホー」と輪踊りの歌で調子をとると、アイヌ文様の刺繍(ししゅう)があしらわれた服を着たアイヌ民族の人と来場者が一緒に手拍子。全員で踊りながら輪をつくり、手を取りあった。会場で、直接踊り方や、その意味を質問していた札幌市南区の難波由己さん(39)は「楽しくて、気持ちがなごみました」と感心した様子だった。
 輪踊りに先立ち、アイヌ文様の服をまとった人々が古式舞踊を披露。魔よけのための剣の舞「エムシリムセ」や豊作を祝う「スチョチョイ」などをテンポ良い歌声に合わせて舞い踊った。(尾崎良)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/sapporo/380922.html

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【白老】アイヌ刺しゅうでティッシュケース作り

2012-06-19 | アイヌ民族関連
(苫小牧民報 2012年 6/18)
 アイヌ刺しゅう入りの箱ティッシュカバーを作る体験会が16日、白老町若草町のしらおいイオル事務所「チキサニ」で開かれ、町内外から参加した女性10人が地元の伝承者から伝統技術を楽しく学んだ。
 イオル(アイヌ民族の伝統的生活空間)再生事業の一環として、同事務所が企画。道アイヌ協会白老支部の菅野節子さん、山崎シマ子さんが講師を務めた。
 刺しゅうは35センチ四方の無地布に、アイヌ語でアイウシと呼ばれる「{}」型のとげ文様を下書き。その上からアイヌ刺しゅう独特のチェーンステッチ技法で縫い上げた。参加者たちはとげの部分の縫い方に苦戦しながらも、講師から「落ち着いて、ゆっくりと」と励ましを受け、作業に没頭していた。
http://www.tomamin.co.jp/2012s/s12061802.html

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白老・ポロト湖畔にアイヌ文化発信拠点

2012-06-19 | アイヌ民族関連
朝日新聞 2012年06月18日
■「象徴空間」に選定 白老・ポロト湖畔
■国立博物館も 基本構想、来夏めど
 アイヌ文化振興の拠点として、白老町のポロト湖畔で国による「民族共生の象徴となる空間(象徴空間)」の整備構想が進められている。拠点施設となる「国立博物館」(仮称)建設に向けての議論も本格化、文化庁の調査検討委員会(座長=佐々木利和・北大アイヌ・先住民研究センター特任教授)は6月下旬にも現地を視察、来年夏をめどに基本構想を策定する方針だ。
 象徴空間は「先住民族の権利に関する国際連合宣言」、衆参両院の全員一致で採択された「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」を受けた国のアイヌ政策の「扇の要」と位置付けられた。その上で、(1)アイヌ文化の復興(2)アイヌの歴史・文化への国民理解の促進(3)国内外の他文化や海外先住民族との交流――のそれぞれ拠点となることが求められている。
 白老町では、ポロト湖畔にアイヌの人たちが自ら設立したアイヌ民族博物館(しらおいポロトコタン)を核に、文化伝承者の育成や体験学習活動の実績がある。国内外から年間約20万人が訪れているほか、周囲の森や海など自然環境にも恵まれており、ポロト湖周辺は象徴空間に最もふさわしいとして選定された。
■体験など3ゾーン
 アイヌ政策推進会議の作業部会やイメージ構築検討会などの議論を経て今春までに決まった空間整備の基本方針では、対象地域をポロト湖畔周辺の全域とした。そのうち、白老市街地に近い約12ヘクタールを三つのゾーンに分けて施設整備を進める。
 「博物館ゾーン」では、新設する「国立博物館」を中心にアイヌの歴史・文化の展示、調査研究、伝承者の育成などを行う。「体験・交流ゾーン」は、現在のアイヌ民族博物館や伝統的家屋群などを活用してアイヌ文化の伝承や体験、国内外の文化交流の場とする。二つのゾーンの中間は、ポロト湖畔の豊かな自然を体験できる「中央広場ゾーン」とした。
 また、大学などに保管されているアイヌ民族の遺骨のうち、遺族らへの返還のめどが立たないものについては国が主導して象徴空間に集約し、尊厳ある慰霊をする場としての機能も象徴空間に求められている。
■「心のよりどころ」
 14人のメンバーによる調査検討委の初会合は3月末、東京で開かれた。6月下旬の3回目の会合では、メンバーによる現地視察が予定されている。
 現在のアイヌ民族博物館と「国立博物館」の役割分担をどうするかなど、今後整理すべき課題は多いが、検討委メンバーの加藤忠・北海道アイヌ協会理事長は「アイヌ文化発信のナショナルセンターとして世界の民族と交流し、世界の平和に貢献できるような空間になれば」と期待。野本正博・アイヌ民族博物館長は、これまで取り組んできたアイヌ文化研究や伝承、教育、観光などの蓄積を生かしたいとし、「さらに道内各地のアイヌの人たちとの連携を深めたい」。
 調査検討委の座長を務める佐々木利和・特任教授によると、象徴空間はアイヌ民族の心のよりどころであり、異なる民族が共生する社会の象徴になる。「象徴空間と道内各地のアイヌの人たちの取り組みが連携し、役割分担しながら、全体としてアイヌ文化の振興が図られることが重要になる」と佐々木特任教授。「アイヌの人たちの意見集約、共通理解の形成に向けた、なお一層の取り組みに期待したい」と話している。
 (深沢博)
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001206180006

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萱野氏、参院選出馬へ アイヌ民族党代表 8月に正式決定

2012-06-19 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 06/18 06:30)
 アイヌ民族党代表の萱野志朗氏(54)は17日、来年夏の参院選比例代表に出馬する意向を明らかにした。8月に開く党大会で正式決定する。
 札幌市内で開いた同党の政治資金パーティーで記者団に語った。萱野氏は「結党時から最低1人の国会議員をつくるのが目標だ。実現するために私が頑張りたい」と述べ、先住民族への理解を全国に呼び掛けるため、道選挙区ではなく比例代表で出馬するとした。<北海道新聞6月18日朝刊掲載>
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/380768.html

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国史跡・名勝 道内2カ所を追加

2012-06-19 | アイヌ民族関連
朝日新聞 2012年06月16日
■鷲ノ木遺跡と十勝幌尻岳
 国の文化審議会が15日開かれ、道内では森町の鷲ノ木遺跡が史跡に、帯広市と中札内村の十勝幌尻岳(ポロシリ)が名勝ピリカノカに、いずれも追加指定されることになった。
 鷲ノ木遺跡は噴火湾に面した縄文時代後期(約4千年前)の遺跡で、面積は約8万3千平方メートル。2006年に約2700平方メートルが史跡に指定され、今回は隣接する8万平方メートル余りが追加指定されることが決まった。
 道内の同様の遺跡の中でも最大の環状列石(ストーンサークル)があるほか、円形に土を掘って埋葬した「竪穴墓域」と呼ばれる共同墓地が複数発見されている。主に埋葬や祭祀(さいし)に使われていたのではないかと考えられる遺跡だ。
 1640年の駒ケ岳の噴火で厚い火山灰層に覆われ、開発の影響を免れたため非常に保存状態がよいことや、規模の大きさなどが評価された。
 名勝ピリカノカに追加指定されることが決まった十勝幌尻岳は日高山脈にある標高1846メートルの山。アイヌ語で「大きい山」を意味し、アイヌの神(カムイ)が遊んだ山であると伝えられ、神聖な山としてあがめられてきた。シマリスやナキウサギが生息したり高山植物が群生するなど自然も豊かだ。
 ピリカノカはアイヌ語で「美しい形」を意味するもので、アイヌの伝承や言葉にまつわる景勝地群を一体的に保護するもの。これまで九度山(名寄市)、神威岬(浜頓別町・枝幸町)など7件が指定されており、今回で8件目。
 (芳垣文子)
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001206180014

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十勝幌尻岳が国の名勝に

2012-06-19 | アイヌ民族関連
十勝毎日新聞 2012年06月16日 14時00分
 国の文化審議会は15日、帯広市と中札内村の境界線に位置する十勝幌尻岳(標高1846メートル)を、国の名勝「ピリカノカ」に追加指定するよう、平野博文文部科学相に答申した。8月ごろに正式決定する見通し。十勝で国の名勝に指定されるのは初めて。
 ピリカノカ(アイヌ語で「美しい・形」)はアイヌ文化に彩られた優秀な景勝地群の総称。2009年に「九度山」(名寄市)と「黄金山」(石狩市)が指定され、その後「神威岬」(宗谷管内浜頓別町・枝幸町)など道内5カ所が追加されている。
 十勝幌尻岳の「ポロ・シリ」はアイヌ語で「大きい・山」の意味。同岳を含む日高山脈は、ほぼ全域が「日高山脈襟裳国定公園」に指定され、多様な動植物が生息する豊かな自然や、頂上から日高山脈を見渡せる眺望が多くの登山客を魅了している。
 アイヌ文化との関連ではアイヌの神(カムイ)が遊んだ山と伝えられ、人跡未踏の神聖な山(カムイノホリ)とあがめられてきた。今もアイヌの伝統的な祭祀(さいし)・儀礼の際は幌尻岳の神(ポロシリカムイ)が祭られるなど、信仰の対象となっている。
 同審議会は「その雄大な山容は市民に広く親しまれ、ピリカノカの追加指定地にふさわしい」と評価した。
 帯広市教委の八鍬祐子教育長は「大変うれしく、十勝初の名勝指定という点でも意義深い。今後は関係機関や中札内村教委と連携しながら、風致景観の維持に努めていきたい」とコメントしている。
 中札内村教委の上松丈夫教育長も「村にとって日高山脈は代表的な景色であり、その中でも十勝幌尻岳は村のシンボル的存在として親しまれている。今回その価値が評価され、広く発信されることは、大きなメリットと考えている」と喜びを語った。
 十勝幌尻岳の名勝指定について、帯広市と中札内村が1月に国に意見具申していた。
 国の名勝 文化財保護法に基づき指定される史跡名勝天然記念物のうち、風致景観が優れていたり、学術的・芸術的価値の高い庭園や峡谷、湖沼、山岳など。全国に現在369件あり、道内はピリカノカ、天都山(網走市)、香雪園(函館市)の3件。
http://www.tokachi.co.jp/news/201206/20120616-0012836.php

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