先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

書き換え部分再検討へ アイヌ民族副読本 機構が方針転換

2012-06-13 | アイヌ民族関連
北海道新聞 2012年6月12日
 小中学生向けのアイヌ民族に関する副読本を不当に書き換えられたとして、執筆者らが書き換えの撤回などを求めていた問題で、発行元のアイヌ文化振興.研究推進機構(札幌)は11日、執筆者らを集めて開いた編集委員会で、書き換えた部分を元に戻すなどの対応を行う考えを初めて示した。
 編集委員会は非公開で、編集委員12人中9人、問機構側は西田俊夫専務理事ら6人が出席した。
 編集委員と問機構によると、会議は当初、同機構側が書き換え部分の再検討はせずに、新たな編集委員会で新副読本を発行する方針を示したが、編集委員は「書き換えの理由が判然としない」などと反発し、議論は予定の2時間を超え5時間に及んだ。
 最終的に、今月中に再度編集委員と機構側のメンバーで会合を開いて、再検討することになり、その結果を反映させた上で副読本を印刷し、対象の小中学生に配布する。
 編集委員会のメンバーでアイヌ民族副読本問題を考える会の清水裕二代表は「アイヌ民族や全国の支援者の心が一つになり、訴えてきたことが認められた」と話した。
 一方、新たな編集委員による新副読本について、西田専務理事は「作製する方針は変わっていない」と話し、編集委員側は「次回の編集委員会で議論する」とした。
(北海道新聞 2012年6月12日 紙面)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年度は現編集委で アイヌ副読本

2012-06-13 | アイヌ民族関連
朝日新聞 2012年06月12日
■内容再検討、発行へ
 小中学生用のアイヌ民族副読本「修整」問題で、発行元の財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構(札幌市)は11日の編集委員会で、発行を延期している今年度用の副読本について、今の編集委で従来の副読本の内容を再検討した上で再発行する意向を表明した。修整に対し、出席した委員全員が反発したためで、6月中に編集委を再度開き、修整箇所も含めて内容を検討する。
 財団や委員によると、11日の編集委には委員12人のうち9人が出席。財団の西田俊夫事務局長が、編集委を開かずに修整通知を全国の教育委員会などに送ったことについて「手続きが不十分だった」と謝罪した。明治初めの北海道について日本政府がアイヌ民族に「ことわりなく、一方的に日本の一部とした」との記述を財団が削除した点は、委員の総意として抗議があったという。
 財団は今年度用以降の副読本の編集を「新たな編集委で」としていたが、修整通知の内容と手続きなどについて、今の委員側から異論が相次いだことから、今年度用は今の編集委で発行する方針に転換した。
 学校への配布は2学期を目標に進める。新編集委による新たな副読本の編集・発行作業は今年度用の発行作業後になる見通しだ。
 現編集委員長の阿部一司・北海道アイヌ協会副理事長は「これからも(財団側と)話し合うということで、今日の段階では納得した」と話した。
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001206120006

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする