2025年08月24日 16時15分PRESIDENT Online
田沼意次とはどんな人物だったのか。歴史評論家の香原斗志さんは「進めようとした改革案を見るに、開明的な精神と果敢な性格の持ち主であったことがよくわかる。だが、それゆえに守旧派から大きな反発を食らってしまった」という――。
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■意次と意知父子が画策していたこと
「べらぼう」で大きく取り上げられたのが蝦夷地(北海道)の開発だった。それまで蝦夷地を管轄していた松前藩は、アイヌに耕作をさせなかった。耕作して生活が安定すると狩猟を放棄し、鮭や毛皮が得られなくなると考えたからだった。ところが、意次はアイヌに農具や種子をあたえて農民化しようとした。
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