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先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

登別の寺口さん 道内三角点5000カ所を冊子に 地形図不記載の名称調査

2010-04-05 | 日記
(北海道新聞04/03 14:40)
 【登別】市内の山岳ガイド寺口一孝さん(64)が、測量のため国が山頂などに設置した道内約5千カ所の三角点の点名などを調べ、冊子にまとめた。一般的な地形図には載っていない峰などの名前が分かり、登山愛好者から喜ばれている。(井上雄一)
 多くの登山者が使う国土地理院の2万5千分の1地形図は、三角点の位置と標高を記載しているが、名称は鷲別岳(室蘭岳)など各地域で有名な山しか載せていない。寺口さんは「地図に名前はなくても、登った山の名を知りたい」と考え6年前、調査に着手した。
 国土地理院ホームページのデータベースを活用、例えば室蘭岳の北西約4キロ、標高662メートルの峰に設置された三角点の名前は「牛舎奥」-など、点名を1カ所ずつ把握していった。国土地理院によると、点名は設置時に地元で聞き取りした山の呼び名を付けている。
 寺口さんは、それぞれの山や峰のアイヌ語名とその由来も文献などで調べ掲載。これと別に、山や峰の名称を書き込んだ地図も製作した。室蘭山岳連盟の西城信義会長は「地道な作業の成果。登った山の名前を知ることができる貴重な資料」と評価している。
 A4判で490ページ。100部作製、登山仲間らに配布した。寺口さんは「さらに細かい情報を盛り込めるよう調査を続ける」と話している。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/224260.html

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ひと交差点:知里幸恵のめい、横山むつみさん /北海道

2010-04-05 | 日記
 ◇幸恵の生涯を伝えたい
 「アイヌ神謡集」を残したアイヌ民族、知里幸恵(1903~22年)の記念館を建設するNPO法人・知里森舎理事長で、幸恵のめいの横山むつみさん(62)。「春の大型連休後の着工が決まり、ようやくこぎつけたかと思うと、うれしい」と喜びもひとしおだ。
 建設地は、幸恵の生家があったヌプルベッ川(登別川)のほとり(登別市登別本町2)。木造一部2階建て178平方メートルの小体な造りになる。2002年設立の建設募金委員会(作家・池澤夏樹代表)に寄せられた浄財が充てられ、幸恵の命日に当たる9月18日までの完成を目指す。
 アイヌ神謡集の初版本、草稿ノート4冊の復刻版、日記帳、書簡類、通知箋(せん)など約300点を展示するほか、多目的室を設ける。横山さんは「幸恵の生涯や業績を未来に伝え、地元も含め多くの支援に応えられる愛される記念館にしたい」と責任の重さもかみしめる。【新庄順一】
毎日新聞 2010年4月3日 地方版
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20100403ddlk01070060000c.html

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不適切会計新たに75件、道アイヌ協会

2010-04-05 | 日記
(釧路新聞 2010年04月03日)
北海道アイヌ協会(加藤忠理事長)の不適切な会計処理問題をめぐり道は2日までに、同協会釧路支部が実施したり、同支部が関係した事業のうち、75件について新たな不適切処理を確認した。道は補助金を支出している財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構(札幌市)に対し、追加返還を求める方針。また、同支部がアイヌ文化を発表していた国際民族文化祭(ミンタラ)も中止されることが2日、分かった。
http://www.news-kushiro.jp/news/20100403/201004031.html

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アイヌ民族初の北大先住民研准教授誕生 白老の博物館から転身

2010-04-05 | 日記
(北海道新聞 04/03 10:16 更新)
この春から北大の准教授として教壇に立つ北原さん
 アイヌ文化研究の分野で、アイヌ民族としては故萱野茂氏以来の博士号を受けた北原次郎太さん(34)=札幌市在住=が、この春からアイヌ民族では初めて、北大アイヌ・先住民研究センター(札幌)の准教授として教壇に立つ。北原さんは「次世代を担う学生に民族が歩んだ歴史や誇りを伝えたい」と意気込んでいる。
 北原さんは東京生まれ、埼玉育ち。母方の祖母が樺太地方のアイヌ民族だったことから、その文化に興味を持ち北海学園大で学んだ。千葉大大学院に進み、2005年から胆振管内白老町のアイヌ民族博物館で学芸員として勤務。07年、神に言葉を伝える祭具イナウ(木幣)の研究で千葉大から博士号を受けた。
 北大准教授就任は北大からの要請。3月末で同博物館を退職、4月1日付で就任した。
 北大アイヌ・先住民研究センター長の常本照樹教授は北原さんの准教授就任について「自民族による文化研究は大きな意義がある。当事者の口から語られる講義は学生にとって貴重な機会になるはず」と期待している。<北海道新聞4月3日朝刊掲載>
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/education/224211.html

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転換期の安保2010:オキナワの苦難、ここにも グアム、米軍が「水」支配

2010-04-03 | 日記
(毎日新聞 2010年4月3日 東京朝刊)
 「沖縄が抱える重荷を分かち合いたいと思う。でも長い間、米軍基地を受け入れてきた私たちは疲れ果ててしまった」。グアムに暮らす女性、デビー・キナータさんがいう。1898年に米西戦争で米国の植民地となった島は、第二次大戦では旧日本軍による占領と米軍の奪還を経験した。今では島の3割を米軍用地が占め、アジア太平洋の軍事拠点となっている。
 米領ながら「準州」扱いのグアム。連邦下院に地元から送られる代表には議決権はない。米大統領選挙では、住民に投票権もない。マリアナ諸島に暮らす先住民族チャモロ人の血を受け継ぐキナータさんは「自分の人生を決める選択肢がない。島に生きる人々のとても悲しい物語です」という。
 沖縄もまた薩摩藩侵攻を経て日本に組み込まれ、大戦中は陸上戦を経験、戦後は在日米軍基地の約7割が集中する。グアム大のベベクアル教授(グアム史)は「今も植民地のような状態が続いている。沖縄とグアムは似ている」と指摘する。
 グアムでしばしば語られる「米国による支配」の象徴が「水」。島の飲料水の水源は北部の地下水と南部の湖。うち湖は米軍用地の敷地内にあり、グアム州政府は米軍から水を購入している。乾期に水不足に陥ると米軍は軍用の給水を優先し、住民への給水を止めてしまうという。
 グアムの人々の米国本土に対する思いは複雑だ。ベベクアル教授によると、第二次大戦後、グアムの人々は、自由と繁栄を象徴する「アメリカ人になりたい」と英語の習得に取り組んだ。結果、伝統的なチャモロ語を話す人々の数は激減した。「アメリカ人化」し、土地を提供しながらも、「なぜ虐げられるのか」という疑念も尽きることはない。
 一方で、莫大(ばくだい)な投資による基地経済に期待する声があるのも事実。グアム商工会議所軍事委員会のピーソン委員長は「大統領を選べない代わりに、徴収した所得税や法人税をワシントンに送らなくても良い。受け入れれば、さらに税収だけでも相当な額になる。壊れたままになっている水道管も修理できる」と語る。グアムもまた基地受け入れをめぐって揺れている。
 アプラ港米海軍基地が近くにある中心部ハガニアの砂浜で、漁師のビロリアさんが仲間と漁の準備をしていた。空母受け入れのための海底しゅんせつで、希少な魚も絶滅の危機にあるという。「多くの利点もあるだろう。何も基地が悪いというんじゃない。ただ、チャモロ人が受け継いできた美しい海を守りたいだけだ」
 ◇雇用のため「重荷負う」--テニアン
 米領グアムとは対照的に、北隣の米自治領北マリアナ連邦は米海兵隊や普天間飛行場の受け入れに積極的だ。同連邦のフィティアル知事やテニアン島のデラクルス市長も「受け入れたい」と意欲を示す。背景には観光業不振など経済の悪化がある。
 サイパン島の中心部ガラパン地区。免税店が建ち並ぶが、観光客はまばら。フローレンス市長は「島は道路だけとなった。まるで骸骨(がいこつ)だ」と嘆く。北マリアナ連邦への観光客は航空機の就航数が減少し、かつて年間約74万人を数えたが現在は約40万人。グアムの約110万人と大差がある。
 北マリアナ連邦自治政府は昨年11月、基地招致担当ポストを設置した。
 サイパン島から4人乗り小型飛行機で約15分。大半が緑に覆われたテニアン島は、広島と長崎に原子爆弾を投下した米軍のエノラ・ゲイ号とボックスカー号が飛び立った地でもある。中国人資本のホテル以外に目立った建物はない。失業率は約20%。平均収入は年間約1万5000ドル(約140万円)に過ぎない。デラクルス市長は「人々は生きるのに精いっぱい。恒久的な基地を誘致すれば雇用を確保できる」と語る。
 米軍は約30年前に島面積の6割を軍用地として借りたが、有効利用されておらず、現行の米軍再編計画でも一時的な射撃訓練が行われるだけ。デラクルス市長は「2400メートル級の滑走路が4本もあり、ヘリ部隊の受け入れも可能。日米両政府が普天間飛行場の移設先を探しているなら、テニアンを」と訴える。
 基地を受け入れれば、米兵による犯罪などネガティブな面も不安視される。デラクルス市長は「必要な法律や手続きで防ぐことはできる」と反論し、「それでも」と続けた。
 「日本が米国の防衛力を必要としながら、米軍をこれ以上受け入れたくないのは奇妙かもしれない。だからこそ、私たちと日本は協力できる。原爆を落とした爆撃機が飛び立った島の人々の善意の証しとして、私たちは日本人の重荷を引き受けたいのだ」
==============
 ■ことば
 ◇在日米軍再編
 在沖縄米海兵隊約8000人のグアム移転や普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)のキャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市辺野古)への移設を2014年までに完了させることで、06年5月に日米が合意した。鳩山由紀夫首相は昨年の衆院選で「県外・国外移設」を目指すと表明した。新移設先としてシュワブ陸上案などを検討。社民党は国外移設を求めている。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100403ddm003010128000c.html

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【白老】入館20万人を割り最低に アイヌ民族博物館

2010-04-03 | 日記
(苫小牧民報 2010年 4/2)
 白老町アイヌ民族博物館(野本勝信理事長)の2009年度入館者が19万5383人にとどまった。08年度に比べて8.7%落ち込み、過去最低になった。不況や新型インフルエンザのあおりを受けて、外国人や修学旅行客の足が遠のいた。
 博物館によると、入館は日本人が12万9145人と6割を占め、韓国から3万4646人、シンガポール1万5708人、中国4268人。韓国5.5%減、シンガポール、中国は20%もの大幅な減少になった。新型インフルエンザが世界的に流行した5~7月に半減するなど、外国人旅行客は11月まで8カ月連続の前年割れした。
 ただ、12月から回復し、今年2、3月は前年の2倍になった。特に中国、タイが大きく伸びており、中国は、昨年7月の個人観光ビザ解禁が追い風になった。
 とはいえ、年間20万人割れは深刻。ピークの91年度(約87万人)の4分の1にも満たず、内部努力で赤字幅を抑えてきたものの、「もはや瀕死(ひんし)の状態」と博物館。一部には「文化伝承は片手間でできるものではなく、観光との両立は困難」との声もある。
 町は、支援を強化し、10年度補助金を09年度の4倍となる2000万円に増額したほか、国立移管を国に要望している。博物館も「国はアイヌ民族を先住民族として認めており、その存在を国民に普及啓発するのは当然の役割」と国立化の必要性を強調する。
 博物館は、アイヌ文化を教材とする修学旅行の誘致に力を入れている。学校向けのプロモーションDVD1000枚製作したほか、教育関係者をターゲットにした初の「移動博物館事業」を函館で開催した。観光プロモーションも維持しながら、「学びの場所」への脱皮に向けた動きも着々と進んでいる。
http://www.tomamin.co.jp/2010s/s10040202.html

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アイヌ協会 不適切な会計75件

2010-04-03 | 日記
(朝日新聞 2010年04月02日)
■道調査で新たに判明
 北海道アイヌ協会で不適切な会計処理が相次いでいる問題をめぐり、社団法人「アイヌ文化振興・研究推進機構」(札幌市)が委託し、同協会釧路支部が実施した事業などで新たに75件の不適切な会計処理があったことがわかった。道は同協会に対し、同機構を通じて計約82万円の返還を求める方針だ。
 道が3月中旬に実施した調査で判明した。この調査は、昨年11月の道議会委員会で「(同支部の)会計処理に不適切な点がある」と指摘されたのをきっかけに、道が今年1月末まで行った調査で接触できなかった関係者を対象に実施した。
 不適切な会計処理があったのは、同機構が委託し、2004~09年度に同協会釧路支部が実施したり、開催にかかわったりした「国内文化交流助成事業」。同機構には国と道が年間約3億円ずつ補助金を支出している。
 道によると、イチャルパ(先祖供養)などの行事に参加しておらず、謝金も受け取っていない人の領収書が発行されていたケースなどがあったという。
 同機構の委託事業をめぐっては、すでに38事業で計202件の不適切な処理が判明しており、道が同機構と同協会に約470万円の返還を求める方針を決めている。
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001004020004

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民族文化祭、今年は中止 道アイヌ協不適切会計で

2010-04-03 | 日記
(北海道新聞 04/02 07:49)
 【釧路】道などからの補助金を受け、釧路市で2006年から毎年8月に行われていた国際民族文化祭「ミンタラ」の実行委員会は、今年の開催を中止することを決め、実行委を解散した。催しのうちアイヌ民族の文化発表で道から会計処理が不適切との指摘を受けたことを理由としている。
 実行委は市民有志でつくるが、アイヌ民族の文化発表は北海道アイヌ協会釧路支部が担当、道はアイヌ文化振興・研究推進機構を通じ補助金を支出していた。
 道の調査では、実行委に06~08年に補助した274万円のうち、34万4千円が「不適切な使用」とされ、道は同機構に返還を求めている。
 実行委は3月15日付で解散した。熊野敬一委員長は「アイヌ民族の発表は釧路支部に運営を任せていたので詳細は分からない。他の催しは適正だったが、結果的に不信感を招き、継続は困難と判断した」と話している。
 ミンタラは道内外から民族音楽のグループなどが出演し、音楽と各国料理を楽しむイベントで、2~3日間の開催で数千人の観客を集めていた。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/223994.html

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白老・アイヌ民族博物館の北原さんが北大准教授に就任

2010-04-02 | 日記
【室蘭民報 2010年4月1日(木)朝刊】
 白老・アイヌ民族博物館の学芸員、北原次郎太さん(34)が、1日付で北大アイヌ・先住民研究センター准教授に就任した。「カリキュラムづくりや教材づくり、教育を行うための体制づくりなど北大の先生方や関係する研究者と相談しながら取り組んでいきたい」と抱負を語る。
 昨一年間北大非常勤講師として講義を持ったアイヌ語やアイヌ文化を教えるほか、資料の調査・分析、講演や各種シンポジウムなどの活動にもかかわっていくという。
 2000年から2001年にかけ、ロシア国内のアイヌ民具調査に参加。「自分の研究分野の重要な資料を見たり、他の研究者の研究方法、ものの考え方など示唆を受けた。経験として大きかった」と振り返る。
 アイヌ民族博物館に5年間勤務した。伝統楽器トンコリの制作や演奏指導に当たり、「日常的な公開を軌道に乗せたのがうれしい」と振り返り、「いろんな情報にアクセスできる中核施設としての機能を発揮していってほしい」と願う。
 共著に「西平ウメとトンコリ」、若手研究者や大学院生の同人誌「itahcara」主宰者の一人でもある。同博物館ホームページに登載しているアイヌ語の昔話をもとにしたデジタル絵本の制作にも携わった。
 東京生まれ、高校まで埼玉で過ごした。札幌市内の私立大学を経て千葉大大学院博士課程を修了。2007年アイヌの精神文化「イナウの研究」で博士号。
(富士雄志)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2010/04/01/20100401m_08.html

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アイヌ協会 不適切会計、新たに75件 道、返還請求へ

2010-04-02 | 日記
(北海道新聞04/01 09:16)
 北海道アイヌ協会の文化伝承事業などで不適切な会計処理が相次いで発覚している問題で、道は31日、新たに75件(計82万円)の不適切事例を確認し、補助金を支出するアイヌ文化振興・研究推進機構(札幌)に対し、追加して返還請求する方針を固めた。道はすでに不適切とされた202件(470万円)について同機構に返還を求めることを決めており、請求総額は552万円になる。
 道によると、3月中旬の再調査で判明した75件は、2004~09年度に同機構の「国内文化交流助成事業」として実施されたコタン祭や、イチャルパ(先祖供養)などに対する助成。すべてがアイヌ協会釧路支部が実施するか、釧路支部が関与して他支部などが実施した事業だった。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/223828.html

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埋文センターが旧長都小中に引っ越し 4月オープン

2010-04-02 | 日記
(苫小牧民報 2010年 3/31)
 千歳市埋蔵文化財センターが旧長都小中学校校舎に移転した。市民の学習拠点として、出土品などを紹介する展示室も整備された。4月1日オープンする。
 1階が事務所と土器や石器などの展示室、講習会などを行うレクチャールーム、2階に文献資料の収蔵庫や資料調査室を設けた。
 展示室は公開される。「長都のうつりかわり」「千歳のおいたち」「こころの文化」「くらしの文化」など五つのコーナーで構成されている。「千歳のおいたち」には、旧石器時代からアイヌ文化までの石器や土器の変遷、住居の形の変化などを紹介。「こころの文化」は、キウス周堤墓群など時代ごとの墓に関する資料、信仰に関する遺物、「くらしの文化」には、土器や石器など暮らしにかかわる資料、1970年に市内朝日町で出土した350年前のアイヌ期の丸木舟、美々貝塚北遺跡の貝層実物パネルが展示される。
 旧長都小中は、2005年3月に閉校した。現在の施設(市内上長都958)は、上長都文化財収蔵施設として出土品の収蔵や研究に活用される。
 展示室は、第2日曜日と平日の午前9時~午後5時に公開される。団体など案内が必要な場合は予約が必要。詳細は同センター 電話0123(24)4210。
http://www.tomamin.co.jp/2010c/c10033101.html

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【白老】おいしい健康メニュー 薬膳料理試食会

2010-04-02 | 日記
(苫小牧民報 2010年 3/31)
 白老町の食材王国しらおい強化プロジェクトが、さまざまな薬膳(やくぜん)料理を提案している。ツルニンジンが具材の「サムゲタン風スープ」、めんにドングリ粉を練り込んだ「うどんぐり」。30日の試食会で、多彩な健康メニューが登場し、町民をうならせた。今後、アイヌ民族の食文化や温泉、自然とからめた「医食同源ツアー」を旅行会社へ提案し、観光活性化につなげたい考えだ。
 プロジェクトは、道の「地域チャレンジ交付金」を活用して、町、観光協会、飲食店、北見工大などが取り組んでいる。韓国や東京など薬膳料理の先進地を訪問して学び、生み出したアイデアを、福田茂穂料理長らホテルいずみの料理スタッフが調理した。メニューは、甘エビ真薯(しんしょ)のシイタケ乗せ、ドングリ粉で作ったクレープ・ロールケーキも加えた全5品。試食にプロジェクトのメンバー約20人が参加し、「癖が無くておいしい」「さっぱりしていて、健康的」との意見が出ていた。
 ドングリは体内の有害物質の浄化に効果があるとされ、アイヌ民族の間でも団子や煮物として食されている。ツルニンジンはがんに効果があるという。韓国では高値で取引されていた。いずれも白老町内で自生しているものの、十分な材料確保をできるかが課題という。
 プロジェクトは、安定供給に向けて町内の遊休地を活用した農園での繁殖栽培や、試作品の改良、医食同源ツアーの具体化などに取り組む。試食前には北見工大の山岸喬教授が講演し、「キハダの実やクロユリなど、アイヌ民族の有用植物をうまく使えば、もっと白老らしさが出る」と、さらなる可能性を提起した。
http://www.tomamin.co.jp/2010s/s10033103.html

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「ゴジラ」が教科書に 故伊福部さん作曲

2010-04-02 | 日記
(十勝毎日新聞 2010年03月31日 14時32分)
 2011年度から小学校で使われる音楽の教科書に、日本を代表するクラシック作曲家で音更町ゆかりの伊福部昭さん(1914〜2006年)が作曲した、映画「ゴジラ」のテーマ曲が初めて登場する。伊福部さんと親交のあった町内の関係者は「先生の名前と地域に根差した音楽が広がれば」と喜んでいる。
  伊福部さんは釧路で生まれ、父の音更村長就任(1923年)に当たり音更小4年に転入、3年間を音更で過ごした。少年期に触れた雄大な自然やアイヌの伝統音楽、開拓民が歌う全国各地の民謡が、民族主義といわれる創作の原点になった。
 今回「ゴジラ」のテーマ曲を取り上げたのは、道内で多くの学校が採用している教育出版(東京)。小学5年の教科書で見開きで掲載し、リコーダーなど器楽演奏の合奏を学ぶ単元を想定。同社音楽編集部の小澤邦彦部長は「全世代に共通して親しまれている。日本の様相を伝える音楽として紹介した」という。
 伊福部さんが世界で認められるきっかけになった管弦楽曲「日本狂詩曲」の「ピアノ独奏版」を寄贈された町内在住のピアニスト川上敦子さんは「土俗的と言われる先生の独特のリズムが伝わるのは意義がある。小さなころから本物の音楽に触れることは、情操教育にもプラスになる」と喜ぶ。
 町図書館2階にある「伊福部昭音楽資料室」の開設当時の同館館長だった青山昌弘さんも「自分の足元から出発することの大事さが認識され、身近な文化に目を向ける機会になれば」と期待している。
http://www.tokachi.co.jp/news/201003/20100331-0004878.php

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白老のアイヌ民族博物館で大型パネルリニューアル

2010-04-02 | 日記
【室蘭民報 2010年3月31日(水)朝刊】
白老町若草町のアイヌ民族博物館の大型パネル(縦3・5メートル、横7・1メートル)がこのほどリニューアルされた。学芸員の北原次郎太さんが制作、江戸期におけるアイヌの四季を通した暮らしぶりや神々の世界が俯瞰(ふかん)できる。
 アイヌのかつての生活と世界観を表現した旧パネルが老朽化、経済産業省の元気再生事業の補助を得て更新した。パネル上方が神々の世界、下方が江戸期の四季を通したアイヌの暮らしぶりを描いている。パソコン上で北原さんが制作した。
 現代のアイヌの子どもが伝統衣装を羽織って世界の子どもたちに昔のアイヌ文化を紹介している。これがパネル全体に流れる物語の主題になっている。
 「暮らし」は女性の手仕事、イヨマンテ(熊の霊送り)、サケ漁、シカ狩り、豊漁祈願、農耕、毛皮や干し魚、昆布の交易など。シカを司る神や木の神が擬人化されて描かれている。制作に要した約1カ月は絵を描くのが好きな北原さんにとっては「楽しい時間」でもあったという。
(富士雄志)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2010/03/31/20100331m_07.html
【写真=アイヌのかつての生活などを描いた大型パネルと制作者の北原さん】

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教科書検定:小学校、ページ増 どこまで教えれば…「大転換」に教師不安

2010-04-02 | 日記
 来春から小学校の教科書が格段に厚くなる。児童が消化不良を起こさないためには、「教科書とはすべて教えきるもの」という発想からの大転換が求められそうだ。【加藤隆寛、内橋寿明】
 神奈川県内の公立小学校に勤務する女性教諭(29)は不安を隠そうとしない。「教科書の内容はすべて大事だという意識でやってきた」。要点だけを教えることを求められても、取捨選択する自信がない。「結局、中途半端になってしまわないだろうか……」
    ◇
 文部科学省は今回、「必ずしも教科書すべてを取り上げなくてもよい」(森晃憲・教科書課長)という姿勢を明確にした。これは大きなスタンスの転換だ。「ゆとり教育」の時代は教科書内容の「厳選」が叫ばれ、教師や保護者の間にも「最低限教えなければいけないもの」という意識が広まった。
 教科書発行法は教科書を「教科の主たる教材」と定義。他の教材と組み合わせることが前提で、それだけを全部教えることは求めていない。ある文科省OBは「現場が『全部教える』と思い込み、それが文科省職員の意識にも逆流していた。背景には保護者の意見があった」と明かす。
    ◇
 指導法の選択を教師に任せることを、不安に思う保護者は少なくない。「教科書をやっていてくれれば安心」という意識もある。埼玉県朝霞市立朝霞第十小の霜村三二教諭(60)は「教科書をきちんとやらないと、親から批判される」と指摘する。
 自治体によっては、指導計画通り授業が進んでいるかどうか校長が見回り、そこに教育委員会からの指示が入る。保護者を気にして現場管理を強め、教室の自由度は下がり続けてきた。そこに「1・4倍教科書」が登場すればどうなるか--。「ますます教科書に縛られるだろう。特に若い先生が心配だ」。霜村教諭は悲観する。
    ◇
 ある教科書編集者は「これだけ量を増やしたのだから、当然、家庭学習を視野に入れている」と語る。別の編集者は「授業なしで進められるよう、面白く読めるお話を算数に盛り込んだ」と話す。
 意識改革は政治レベルでも進む。鈴木寛副文科相は国会答弁で「教科書のデジタル化に向けた研究を進める」と明言。学習素材の「規制緩和」はさらに進む可能性が高い。
 ◇アイヌの文化充実 見開きで紹介
 30日に検定結果が公表された小学校社会科教科書で、アイヌ文化を紹介するページが大幅に増えた。アイヌ民族を先住民族と認定するよう政府に求める08年の国会決議を受け、各教科書会社が充実を図った。
 すりつぶした芋にイクラを添えた料理、自然木と茅(かや)を使った家屋「チセ」の写真。東京書籍の社会(5年上)は「国土の気候の特色と人々のくらし」の項目で、アイヌの風習や伝統文化を見開き2ページにわたって紹介した。編集者は「(偏見や差別の問題を)国民全体の課題として、記述を格段に増やした」と明かす。
 光村図書出版(6年)は、明治政府の北海道開拓に始まる苦難の歴史を紹介するコラム「アイヌ民族のほこりを」を新たに盛り込んだ。編集者は「国がはっきり動くと、取り上げやすくなる」とした上で、「いまだに『日本は単一民族』と間違える人もいる。先住民族の文化をしっかりと押さえるべきだ」と意図を語った。
 ◇本紙公募の賛歌も合格--植樹キャンペーン
 今回の教科書検定で、毎日新聞社の植樹キャンペーンで歌詞を紙上公募して作られた森づくり賛歌「僕にできること」が掲載された小学5年用音楽教科書(教育芸術社刊)が合格した。07年5月に公募し、最優秀作品を原案に、「四季の歌」などの作詞で知られる荒木とよひささんが作詞、「マツケンサンバ2」などを作曲した宮川彬良さんが作曲し、同10月に発表された。
 ソプラノ歌手の雨谷麻世さんが歌うCDも全国で発売。08年6月の秋田県での全国植樹祭でも式典前に雨谷さんが披露した。【山本悟】
毎日新聞 2010年3月31日 東京朝刊
http://mainichi.jp/life/edu/news/20100331ddm012100013000c.html

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