先住民族関連ニュース

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『琉球 奪われた骨』 「研究」が踏みにじる尊厳

2018-11-12 | ウチナー・沖縄
琉球新報 2018年11月11日 11:50

書評
『琉球 奪われた骨 遺骨に刻まれた植民地主義』松島泰勝著 岩波書店・2592円
 本書は、研究者による琉球人遺骨持ち去りの歴史的本質を論じた重要な著作である。
 19世紀以来、欧米の研究者が世界中で先住民族の墓を掘り、遺骨を持ち去った。頭骨のサイズを測り「人種」の優劣を明らかにしようとしたのである。江戸時代末期には、英国人によるアイヌ墓地盗掘もあった。
 明治時代になると日本人学者が墓掘りを始めた。帝国大学医科大学(現東京大学医学部)の小金井良精や京都帝国大学の清野謙次である。また北海道大学は現在1千以上のアイヌ遺骨を保管している。
 琉球では、1929年1月、清野の流れを汲(く)む金関丈夫が今帰仁村の百按司(むむじゃな)墓から琉球人遺骨を持ち去った。その後、奄美大島、喜界島、徳之島などからも数多くの遺骨が掘り出された。
 墓地は死者をとむらう神聖な場であり、遺骨は人びとにとって特別な存在である。しかし、研究者たちには単なる資料にすぎなかった。人々の意向とは別に遺骨は研究に供され続けた。
 その背後には近代国家による植民地統治がある。研究者たちは持ち帰った遺骨を計測して、あるときは「日本人」の優越を論じ、またあるときは日琉同祖論の根拠とした。研究が日本の琉球支配に便乗していた。
 近年、世界の先住民族は祖先の遺骨の返還を求めて立ちあがっている。2007年に国連で先住民族の権利宣言が採択され、遺骨への権利が明記された。アイヌ民族も、わずかとはいえ遺骨の再埋葬を実現した。
 遺骨を取りもどし自分たちのやり方で死者をとむらうことは、民族の自己決定への第一歩である。遺骨返還は人々が尊厳を取りもどすための運動と言える。
 しかし、「学知の植民地主義」は終わっていない。琉球人遺骨について問い合わせた著者に対して、保管する京都大学は一切の回答をこばんだ。「研究」がいまも人々の気持ちを踏みにじっている。
 伝わってくるのは、琉球人として、遺骨の返還と民族の自律を願う著者の切実な思いにほかならない。
(植木哲也・苫小牧駒澤大学)
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 まつしま・やすかつ 1963年、石垣島生まれ。那覇高校、早稲田大学卒業後、同大大学院博士課程単位取得。経済学博士。現在、龍谷大学経済学部教授。
琉球 奪われた骨――遺骨に刻まれた植民地主義
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松島 泰勝
岩波書店
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ギャラリー:アマゾン、森の先住民の知られざる日常 写真20点

2018-11-12 | 先住民族関連
ナショナルジオグラフィック 2018年11月12日

森林伐採などですみかを追われつつあるアマゾンの孤立部族たち。彼らの日常を、写真家チャーリー・ハミルトン・ジェームズ氏がカメラに収めた。
※ナショナル ジオグラフィック10月号特集「森を奪われるアマゾンの孤立部族」では、鉱山開発や森林伐採に追い込まれる先住民を紹介します。
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/gallery/100700382/


トランプ政権承認のパイプライン建設、米地裁が差し止め

2018-11-12 | 先住民族関連
AFP 2018年11月10日 5:59 発信地:ワシントンD.C./米国 [ 米国 カナダ 北米 ]
米連邦地裁判事は8日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)政権が進めていたカナダ産原油を米国に運ぶ「キーストーンXL(Keystone XL)パイプライン」の建設を差し止める決定を下した。トランプ政権が同計画に対する禁止を解除した説明が不十分だと指摘した。
 米モンタナ州のブライアン・モリス(Brian Morris)連邦地裁判事による差し止め決定は、トランプ大統領と石油産業に痛手となり、環境保護運動家や先住民グループに大きな勝利となった。
 トランプ氏は昨年の大統領就任直後に80億ドル(約9100億円)のパイプライン建設計画を承認。2015年、当時のバラク・オバマ(Barack Obama)前大統領は主に環境問題、とりわけ気候変動対策への米国の寄与を根拠に建設許可を却下していたが、トランプ政権は建設が雇用を生みインフラ開発を促すとしてこの決定を覆していた。
 今回の判断は暫定的なもので、建設計画が気候や文化資源、野生生物に与える影響について、政府にさらに徹底的な評価の実施を求めている。トランプ政権はこの決定について上訴できる。
 パイプラインはカナダ・アルバータ(Alberta)州のオイルサンド油田とテキサス州のメキシコ湾岸を結ぶもので、途中モンタナ州、サウスダコタ州、ネブラスカ州にある既存の油送施設、オクラホマ州を通過する。
 計画は加エネルギー企業トランスカナダ(TransCanada)が準備を進め、米側の着工は来年を予定していた。環境保護団体や先住民グループは計画中止を求め3月、同社と国務省を相手取り訴訟を起こしていた。(c)AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/3197012?cx_part=topstory

筆洗

2018-11-12 | 先住民族関連
東京新聞 2018年11月11日
 芥川龍之介は一年のうちで十一月、十二月が最も好きだったそうだ。仕事もその季節がはかどったらしく、「小説を書くうへに於(おい)ては、むしろ夏よりは十一月十二月もつと寒くなつても冬の方がいいやうだ」と書いている(『一番気乗(きのり)のする時』)▼だとすれば、今年の晩秋は龍之介の好みとはちがうかもしれない。全国的に平年より気温が高いらしい。夜はさすがに肌寒さも感じるが、日中は晩秋の装いでは、ちと暑苦しい▼北海道の平野部ではまだ初雪が観測されていないそうだ。立冬(七日)を過ぎても初雪が見られないのは一九九〇年以来二十八年ぶりで、そういえば、冬の訪れを告げる東京や大阪の木枯らし1号もまだである▼いつもの年なら、寒い日の合間に訪れる小春日和がありがたいものだが、今年はずっと小春日が続いているようで、やや不気味で落ち着かぬところもある▼小春日は英語で、「インディアン・サマー」。諸説あるがネーティブ・アメリカンが冬ごもりの仕事に精を出す日ということらしい。「インディアン・ギバー(先住民の贈答者)」と関係があるのではという説もある▼開拓者時代の白人の一方的な見方で、これで「後の返礼に期待して贈り物をくれる人」という意味になる。小春日はささやかなプレゼントで後にやはり寒さのお返しが待つのか。今週あたりから寒くなるという予報もある。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2018111102000166.html?ref=rank

メノコイタ製作 長野修平さんとクラフト体験-白老

2018-11-11 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 2018/11/10配信

長野さん(右)から手ほどきを受けながらメノコイタを製作する参加者たち
 白老町のポロトの森エコミュージアム推進協議会主催の「ネイチャークラフト作家 長野修平さんとクラフト体験」が7日、白老ふるさと2000年ポロトの森で行われた。札幌などから8人のモニターが参加し、長野さんから手ほどきを受けながら、アイヌ民族が使っていた「メノコイタ」と呼ばれるカッティングボードを製作した。
 今回のモニター体験では、苫小牧出身で現在は相模原市で自作アトリエNature Worksを主宰し、枝葉や海山の自然素材などで暮らしの道具を製作するネイチャークラフト作家として活動する長野さんを講師に招き、アイヌ文化を取り入れたクラフト体験を実施。
 最初に火の神など自然界の神々に祈りをささげるアイヌの伝統儀式の一部を体験し、早速、メノコイタを製作。用意されたシラカバの木を素材に、スウェーデンの国民が多く使用しているモーラナイフを使って下書きしたボードの形になるよう端を削り取ったり、ソースなどが入れられるくぼみを彫り込んだり、取っ手部分を削り取るなどして、ボードを完成させた。
 また、エゾシカの保存食作りも体験。前日に捕ったばかりのシカ肉を炭火の上でスモークにしたり、アイヌの伝統料理でもあるオハウに入れるなどして、シカ肉料理を味わった。
 札幌から参加した会社員の小森茜さん(25)は「たまたま仕事が休みだったので、以前から興味のあったクラフトに参加してみたが、とても楽しい。白老も初めてきたが、とても自然が素晴らしく、もうちょっとゆっくり過ごせたら良かった」と話していた。
https://www.tomamin.co.jp/news/area2/15054/

太田昌国のコラム : 世界に影響を及ぼす、米国のいくつもの貌

2018-11-11 | 先住民族関連
レイバーネット 2018年11月10日(毎月10日) 第25回
 世界に影響を及ぼす、米国のいくつもの貌

 *選出された民主党の女性新議員たち(「デモクラシー・ナウ!」より)
 このしばらくの米国の政治・社会の状況からは、目が離せない。 日ごろから、選挙に過大な期待を寄せることはない。昨今の日本の選挙のように、社会を構成している人間の中で、その政治的・社会的・思想的識見から見ても、品性・人格から見ても、最悪の人物をわざわざ選んでいるのではないか――と思えるような事態が続いていて、国会にそれが如実に反映している現実を日々見せつけられていると、選挙に基づく代議制への不信は増すばかりとなる。私たちの心に忍び寄るシニシズム(冷笑主義)は、その直接的な結果だ。にもかかわらず、選挙が持つその限界性の中にも、一筋の光を見出すことも稀にある。
 今回の米国の中間選挙の結果は、その一例といえようか。民主党が勝ったとか、上下院の議員構成が「ねじれ」になったとかに注目しているのではない。2年前の大統領選挙でドナルド・トランプに勝利をもたらした一因は、対立候補=ヒラリー・クリントンのような超エリートたちによって支配されている政治の構造そのものに対する絶望と批判が深かったからだ。その民主党の内部から、女性、移民、先住民族、性的少数者、若者など、社会の中で制度的に「周縁化」されてきた社会層の声を反映させるであろう代議員が幾人も生まれ出た。共和党の頑強な地盤=テキサス州においても、保守強硬派の共和党テッド・クルーズに敗れたものの、ベト・オクールが肉薄した。ベトを「未来のオバマ」と呼ぶ人びとやメディアもあるが、既成の支配的なイメージになぞらえて新しい芽を摘むことはしたくない。私などは「未来のオバマ」と聞いただけで、他所の国で無人機やドローンによる無差別爆撃を自在に展開したり、「9・11テロの主犯」と裁判もなしに断定した人物を殺害する軍事作戦を他国に侵入して実施し、自分はホワイトハウスの一室でその様子を現場中継で観ていたり、プラハや広島で核兵器をめぐる空虚な演説をしてあたかも「平和の使徒」のようにふるまったりする、何の変哲もないありきたりの米国型政治家を連想してしまい、「夢」も「希望」も失せてしまう。新しい「代議員」たちが、見慣れた政治の光景をどこまで変えることができるか、リコール権を持つ草の根の民衆がそれをいかに支援・監視できるかに注目し続けたい。
 この中間選挙が行われた翌日の11月7日夜、ロサンゼルス近郊の町で、現在の米国を象徴する出来事が起こった。150人の人びとを集めて開かれていたカントリー・ミュージックのイベント会場のバーで、28歳の若者が銃を乱射し12人を殺害して、自らも自殺した。容疑者は元海兵隊員で、機関銃手だったという。2008年から13年まで海兵隊に所属し、10年11月から11年6月までアフガニスタンに派兵されていた。心的外傷後ストレス障害(PTSD)を抱えていたとも報道されている。18歳から23歳まで海兵隊に所属し、アフガニスタンに派兵されたのは20歳だったことに注目したい。社会のどこにでもいるごくありふれた青年が、かの海兵隊の、性差別と民族差別の言動を伴う集中的な軍事訓練を受けて、躊躇うことなく「敵」を撃つことのできる兵士に変貌したのは、心柔らかき20歳前後のことだった。除隊後市井の生活に戻った彼は、戦時に自らが行ない得た軍事的なふるまいに眩暈を覚え、苦しんだことだろう。海外派兵を終えた自衛隊員の自殺率が異常に高いという報告も思い出したい。米国の新しい「代議員」たちが、他所の土地で当たり前のように戦争をし続けて来た米国の恐るべき近現代史に向き合って、これを断ち切る動きに歩み出る時、米国政治の真の変革が始まるだろうと期待したい。
 ホンジュラスを中心に中央アメリカ諸国から出発し、現状で9,000人に及ぶという「移民キャラバン」は、今日もメキシコ国内を北上し、米国へ向かっていよう。これは、米国などの大国が力に任せて全世界に強要してきた新自由主義経済政策によって生きる手段を失った人びとが、事の因果の「因」に向かって移動していると捉えるべきだろう。とりわけホンジュラスの場合には、中道左派の政権を倒した2009年のクーデタを背後で操り、その後も「親米派」の政権を支え続けている米国の責任こそが問われるべきだろう。これについては、別な機会に詳論したい。
http://www.labornetjp.org/news/2018/ota1110

米中間選挙にみる トランプ大統領の「予言の自己成就」

2018-11-11 | 先住民族関連
NEWSポストセブン 2018年11月10日 07:00
 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になった著名人やトピックスをピックアップ。記者会見などでの表情や仕草から、その人物の深層心理を推察する「今週の顔」。今回は、6日に投開票された米中間選挙を分析。
* * *
「今夜はとてつもない成功だ」
 トランプ大統領は6日、米国の中間選挙の結果を受け、下院の議席過半数を野党・民主党に奪還されたにもかかわらず、ツイッターでこうつぶやいた。
 上院は、トランプ大統領率いる共和党が過半数を取り議席を伸ばしたが、下院では民主党に負けた。今後の議会には「ねじれ状態」が起きるとみられる。にもかかわらず、トランプ大統領はこれを「成功」としたのだ。
 中間選挙は、大統領の任期4年の中間に行われる。大統領にとってはこれまでの2年間への信任投票であり、中間テスト的な意味合いがあるという。今回の結果は、合格点を取ったということらしい。
 会見でもトランプ大統領は、「完全な勝利に近かった」とコメント。ところが、「完全な」という強い言葉を用いたわりに声に力がない。声のトーンも低く、落ち着いた様子なのだ。「(ねじれ状態による)交渉や取引の点では、民主党とうまくやるチャンスがある」と、ちょっとだけ声に力が入るが、やはりトーンは低いまま。戦うより連帯や協力を求めなければならないという意識が、声のトーンを低くさせているようだった。
 ねじれ議会になれば、下院では大統領の疑惑の数々を追及し始めるだろう。会見でもトランプ大統領は、米CNNテレビの記者に不法移民問題やロシア疑惑について質問をぶつけられると、「そら来た」とばかりに顔をそむけた。記者の質問に斜に構え、「もう十分だ」と何度も質問を遮り、記者に「マイクを置け」と告げると指先で払いのけるような仕草を見せた。それでもマイクを離さない記者に苛立ち、一度演台から離れるとしぶしぶ記者が座った。これで終わりかと思いきや、大統領はしつこく記者を指差しながら非難したのだ。やられたらやり返す、絶対に自分は負けない、誰にも屈しないという大統領の本質が見えたシーンだ。
 だが、トランプ大統領の「成功」発言はあながち間違っていないように思う。議会がねじれ状態になったといっても、オバマ大統領の時もねじれていた。米国議会でねじれは珍しいことではない。また、下院の民主党では先住民族やイスラム教徒の女性議員らが初当選したことで、移民や同性愛問題に関する論戦が激しくなるだろう。反論が強まるほど世間の関心が高くなり、大統領にとっては自分の意見をはっきり言える機会が多くなったといえる。
 さらに、選挙期間中を振り返ると、共和党では異変が起きていた。候補者が相次いでトランプ大統領の過激な論調を真似る「トランプ化」が進んでいたのだ。共和党支持者の中でもトランプ大統領を支持する層は、より支持を強めたとも言われる。結果、トランプ大統領はこの中間選挙で、共和党内での勢力を益々強めることになった。
 加えて今回の選挙では、セレブたちが民主党の支持を表明し、投票に行くよう呼び掛けるという、民主党の「応援合戦」まで起きた。ハリウッド女優のシャリーズ・セロンが、電話で投票を呼び掛けるテレビ番組まであったというから驚きである。そんなこともあって中間選挙への関心は高く、過去最高の投票率になったようだ。良くも悪くも大統領は存在感を強めている。
 ここまで書いて、はた!と思った。もしかしてこれはトランプ流「予言の自己成就」ではないのか。予言の自己成就とは、経済学者のロバート・マートンが指摘した現象だ。たとえ誤った予言でも、人がその予言を信じ、それに基づいて行動すると、その予言が実現してしまうことをいう。
よく使われる例は銀行の取り付け騒ぎだが、マートンが事例として挙げた中には、「2国間の戦争」や「黒人排斥」などがある。2国間で戦争が避けられないと思い込むことにより、不安を抱いた2国が軍備を拡張した結果戦争が起きてしまう、白人が「黒人は問題を起こす」「黒人に雇用を奪われる」などと思い込み黒人を社会から締め出してしまう、といったことだ。トランプ大統領は、これまでにもこの現象をうまく使って世論を動かしてきた。
 トランプ大統領は就任演説で、「アメリカファースト」を掲げ、アメリカは再び強い国になると予言した。この予言の前提は、トランプ氏が大統領であることだ。大統領になった時から再選を目指している彼は、自分が再選され大統領を続けることでこの予言を自己成就できる。予言者の影響力が強いほど、予言は実現する可能性が高くなる。その意味で、存在感と影響力を誇示できた今回の選挙は大成功。
 トランプ支持者は、共和党、いや民主党支持者さえ意図せずに大統領の予言の自己成就に向けて動かされていたようだ。トランプ大統領おそるべし。
https://blogos.com/article/337748/

高田屋嘉兵衛生誕250年へ向け催し 洲本で10日

2018-11-11 | アイヌ民族関連
神戸新聞NEXT2018/11/9 05:30

 淡路島(兵庫県)が生んだ江戸後期の偉人、高田屋嘉兵衛の生誕から来年で250年を迎えるのを前に、地元・洲本市五色町都志のウェルネスパーク五色で10日、音楽と食のイベント「みなひと音楽祭」が開かれる。企画したのは、島への移住者4人。人と人との間に垣根はないという嘉兵衛の信条「みな人ぞ」に、地元住民、移住者、島外住民の隔てなく手を取り合う社会実現の願いを託した。(西井由比子)
 佐用町出身で、厚生労働省の雇用拡大・人材育成事業をきっかけに5年前、島へ移住してきた会社員の坂本尚志さん(41)=洲本市=ら同世代の移住者4人が企画した。
 一介の船乗りから廻船商人として身を立て、北方航路を開拓した後、日露問題を民間外交で解決した高田屋嘉兵衛に皆心酔しているといい「人口減少、少子化で地域の祭りがなくなっていく中、嘉兵衛の旗印の下、人が集まる祭りを作りたかった」と坂本さん。
 イベントは、音楽と食を中心に構成。音楽は、国内外で活躍する和太鼓バンド「GOCOO」やアイヌの伝統音楽を取り入れた「OKI&HAKASE-SUN」、地元・五色から太鼓の「高田屋太鼓」、だんじり唄の「五色之姫」など16人・団体が出演。食は、島内で月に1回マルシェを開催している「Sodateteマーケット」などが60ブースを出店し、島内グルメや嘉兵衛ゆかりの北海道の物産などを並べる。
 企画した4人以外にも、移住者を中心に30人ほどの仲間たちがボランティアでイベント開催を手伝う。「私たちのエネルギーを、地元の人に感じてもらいたい。みんなで楽しめるイベントとして育てていきたい」と坂本さん。年に1回の定期開催を目指すという。
 午前10時~午後7時。午後3時からは嘉兵衛音頭を踊る予定。詳細はフェイスブック「みなひと音楽祭」の公式ページ。
https://www.kobe-np.co.jp/news/awaji/201811/0011802778.shtml

アイヌの無形文化を伝承するアニメーション制作への思い

2018-11-10 | アイヌ民族関連
シネマトゥデイ 2018年11月9日 21時31分

『私の育てた子グマ』より - (c)Frpac
 北海道で開催された第5回新千歳空港国際アニメーション映画祭で北海道150年事業特別プログラム「アイヌのお話アニメ『オルシぺスウオプ』」と題して8本の口承文芸作品が上映され、制作を行ったスタジオロッカの高橋慶プロデューサーとアニメーション作家の小笠原大が制作秘話を語った。
 作品はいずれも、公益財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構がアイヌの無形文化の紹介資料やアイヌ語の入門教材を目的に2012年(平成24年)から実施している口承文芸視聴覚資料作成事業で制作された短編アニメーション。同映画祭はこれまでも紹介してきたが、特に今年は北海道命名150年を記念して特別プログラムを組み、物語が独特のメロディーに乗せて語られていく口承文芸作品をフィーチャーした。
上映されたのは、ある夫婦と子グマの絆を描いた『私の育てた子グマ』、女神と化け物の攻防戦をユーモラスに描いた『六つ首の化け物』、悪い心を抱くと災いが招くという戒めを歌った『空の上の雪かき』などバラエティーに富んだ8本。日本語字幕も付いており、自然と共存しながら独自の文化を育んできたアイヌの人たちのいにしえの暮らしに触れることができる。
 アニメの制作は毎年3~4本。日本語に訳された物語から作品のイメージを膨らまし、原画となるイラストを財団に提出。そこから作品の方向性を決めていくという。高橋プロデューサーは「普通のアニメと違うのは、最初に古い音声があって、その音に合わせて全体を決めていくという作業になります。ただ作風などについての自由度は高い」。その結果、作品ごとにタッチの異なる作品が生まれ、アニメーターにとっても挑戦のしがいのある企画なのだという。
 ただし、音声は新しく録音し直すため、現時点で歌える人を探す必要があるという。また正しくアイヌ文化を伝えていくことが目的ゆえ、1作品ごとに大学教授や学芸員などアイヌ文化の専門家などが監修に付き、確認しながらの作業となるという。高橋プロデューサーが「地域によっても文様や室内の作りなどが異なる。その辺りは忠実に、真実に沿って作らなければいけないのでそこが難しい」と言えば、小笠原も「初年度に手がけた作品は、アニメを作る時間よりも原画の監修の方に時間がかかっていたくらい」と語る。
 完成した作品はこうした上映イベントのほか、北海道の小中学校にDVDで配布され、アイヌ文化への理解・継承に役立てられているという。小笠原は「常に鑑賞者を意識しながら制作しています。せっかくならアイヌのことを楽しみながら学んでほしいと思いながらチャレンジしています」と作品への思いを語った。 
 なお作品は、公益財団法人 アイヌ民族文化財団のサイトやYouTubeなどでも鑑賞できる。
 同映画祭ではほか北海道出身の監督にフォーカスしたプログラム「北海道現代アニメーション総進撃!2018」もあり、地元のアニメ文化の振興にも力を入れている。(取材・文:中山治美)
https://www.cinematoday.jp/news/N0104803

アイヌ文化の伝承を 道観光振興機構、来年3月まで毎月刊行 各地の民族の姿追う /北海道

2018-11-10 | アイヌ民族関連
会員限定有料記事 毎日新聞2018年11月9日 地方版
 北海道観光振興機構は、アイヌ文化の伝承に取り組む人たちを紹介する冊子「ASIR(アシリ)」を作成した。10月から来年3月まで毎月刊行し、道内各地のアイヌ民族の姿を追う。アシリはアイヌ語で「新しい」を意味しており、機構の担当者は「文化を受け継ぐ次世代に興味を持ってもらいたい」と話す。
 第1号の舞台は、多くのアイヌが暮らす平…
この記事は有料記事です。残り219文字(全文381文字)
https://mainichi.jp/articles/20181109/ddl/k01/040/036000c

<根室 最東端の名城 根室半島チャシ跡群>下 周遊ツアー高まる期待(動画)

2018-11-10 | アイヌ民族関連
北海道新聞 11/09 09:08
 日本100名城に選定された「根室半島チャシ跡群」の人気を受け、周辺の自治体でもチャシ跡を地域の魅力として生かそうという動きが出ている。
 10月下旬、根室管内標津町で開かれた「松浦武四郎北海道命名150年記念アイヌ民族文化祭」(北海道アイヌ協会主催)。関連行事の「タブ山チャシ跡」(標津町茶志骨)などを訪れるツアーに札幌や根室などから23人が参加した。
■知られぬ絶景
 「昔この地方にトシャムコロという力持ちの大将がいた。アイヌ数千人は彼の言うことをよく聞いた」
 ツアーでは標津町ポー川史跡自然公園の小野哲也学芸員(44)が、江戸時代末期に野付半島などでアイヌ語の通訳として活躍した加賀伝蔵(1804~74年)が記録した地域のアイヌの伝承を紹介した。
 根室管内のチャシ跡を巡っている根室市の団体職員、中沢基さん(45)は「普段はなかなか来られない場所。学芸員の案内が丁寧で、根室管内がクナシリ・メナシの戦いの場所だったのだとイメージが沸いてきました」と話した。
 15~18世紀にかけて築かれたとみられるタブ山チャシ跡は標高約20メートルの地点にあり、コの字形の四つの壕(ごう)が並ぶ構造。ここからは知床連山や国後島などを一望できる絶景だが、これまで観光客の目にとまることはほとんどなかった。
■標津でも熱気
 アイヌ民族の貴重な史跡を保存し観光資源として活用しようと、標津町は2017年、タブ山チャシ跡を町指定文化財に選定した。小野学芸員は「これまで、あまり関心が寄せられていなかったが、チャシ跡は歴史ファンの呼び水になる。根室管内の学芸員と意見交換し、チャシ跡を周遊できる仕組みをつくりたい」と構想を膨らませる。
 標津町内にチャシ跡を案内できるガイドは町観光ガイド協会の3人のみ。ガイドを充実させようと、同協会の会員ら15人は10月上旬に根室市のヲンネモトチャシ跡を訪れ、根室の市民ガイド団体「ねむろトコロジストの会」と意見交換した。標津町観光ガイド協会の会員は「案内したツアー客の人数は」「外国人観光客への対応は」などと熱心に質問していた。
 2020年には胆振管内白老町にアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間」が開設され、今後もアイヌ文化への関心は高まっていく。標津アイヌ協会の小川悠治会長(71)は「チャシ跡は標津や羅臼などにもある。チャシ跡を巡った後、阿寒のアイヌコタンを訪れるなどツアーはいろいろと想定できる。アイヌ文化には地域の魅力を高める力がある」と期待を込めた。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/246520

窓口、店頭にアイヌ工芸品 象徴空間PRへ官民ネット 来月からリレー展示

2018-11-10 | アイヌ民族関連
北海道新聞 11/09 05:00
 胆振管内白老町で整備中のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間」をPRする官民応援ネットワークは8日、会員企業115社の窓口や店舗で来月から象徴空間開設の2020年4月までの500日間にわたり、アイヌ工芸品のリレー展示を行うことを決めた。
 同ネットの横内龍三代表(北海道経済同友会顧問)が同日、札幌市内で開かれた総会で提案した。横内代表が「象徴空間開設への機運を盛り上げるため、アイヌ文化のすばらしさを多くの人に伝えたい」と狙いを話すと、「本社1階のロビーで展示する」「本店以外の複数の店舗でも協力したい」などと賛同する声が相次いだ。
 リレー展示は、象徴空間の運営主体となるアイヌ民族文化財団(札幌)が所蔵する民族衣装のアットゥシ(樹皮衣)や木彫品のイタ(盆)などを、展示用のハンガーやショーケースなどとともに貸し出す。期間は1カ所当たり2~6週間を基本とし、複数箇所での同時開催もできる。輸送費用の一部は企業側が負担する方向で準備している。
 道などが行う「開設500日前カウントダウンイベント」の前日の12月10日、札幌市中央区の商業施設「大通ビッセ」を皮切りに始まり、各地の会員企業を巡回する。象徴空間が開設される20年4月24日に象徴空間内の国立アイヌ民族博物館で終了する。
 同ネットの会員になればリレー展示に参加できる。申し込みや問い合わせは同ネット事務局の道象徴空間開設準備支援室(電)011・206・6473へ。(村田亮)
☆「アットゥシ」のシは小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/246473

高橋知事、アイヌ政策支援で新交付金要望 

2018-11-10 | アイヌ民族関連
北海道新聞 11/09 05:00
 高橋はるみ知事は8日、菅義偉官房長官と首相官邸で面会し、政府が2020年までの制定を目指すアイヌ民族に関する新法の理念を具体化するため、幅広い政策を支援する新たな交付金制度の創設を求めた。菅氏は「責任を持ってしっかりと形にしていく」と述べた。
 高橋知事は道アイヌ協会の加藤忠理事長と共に、新法の早期成立や、地方自治体による地域・産業振興を後押しするため、継続的な予算の確保を求める要望書を菅氏に手渡した。面会後、知事は記者団に「新法に基づき、全国でアイヌ民族施策を展開する必要がある」と強調した。(水野薫)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/246453

アイヌ舞踊発信へ心一つ 阿寒、平取、旭川 24、25日釧路で舞台、稽古に熱

2018-11-10 | アイヌ民族関連
北海道新聞 11/09 05:00
阿寒湖温泉で開かれた研修会で、旭川のツバメの舞の稽古に励む踊り手たち=4日
 釧路市の鳥取ドーム(鳥取北7)で24、25の両日開かれるアイヌ文化発信イベント「カムイモシリ・アイヌモシリ」(阿寒観光協会まちづくり推進機構主催)に向け、道内外のアイヌ民族約30人が、各地の伝統舞踊を織り交ぜた舞台を披露するため稽古に励んでいる。監督を務める阿寒アイヌ工芸協同組合(釧路市)の秋辺日出男専務理事(58)は「インパクトのある舞台でアイヌ文化への関心を広げたい」と力を込める。
 イベントは、2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、日本文化発信の機運を醸成する国のプロジェクトに採択された事業。
 「テレケ!テレケ!」と題した舞台は、秋辺さんが各地で伝わる伝統儀式や舞踊を組み合わせてまとめた作品だ。祈りの儀式から始まり、釧路市阿寒町と日高管内平取町二風谷に伝わるそれぞれのツルの舞、旭川のツバメの舞など九つの舞踊で構成した。「テレケ」はアイヌ語で「跳ねろ」を意味し、歌や踊りの掛け声に使われる。
 3、4日には阿寒湖温泉で最初の研修会を開催。釧路や旭川、平取の踊り手が集まり、それぞれの舞踊を教え合うなど熱のこもった稽古を続けた。自らも舞台に立つ阿寒アイヌ工芸協同組合の西田正男代表理事(72)は「各地のアイヌ民族が、地元以外の舞踊を一緒に踊るのはまれ。心を合わせアイヌ文化を発信したい」と話す。
 イベントは24、25日とも午前10時から。舞踊は24日午後1時と午後4時、25日午後1時の計3回。阿寒湖温泉のアイヌ音楽ユニット「カピウ&アパッポ」などの演奏会、アイヌ文様の刺しゅうやムックリ(口琴)作りの体験会、アイヌアート展も開かれ、アイヌ料理の出店もある。
 入場無料(飲食や体験コーナーは有料)。問い合わせは阿寒観光協会まちづくり推進機構(電)0154・67・3200へ。(佐竹直子)
※「テレケ」の「レ」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/246407/

北海道の名付け親・松浦武四郎の偉大さ落語に 津市議で落語家の桂三発さん創作

2018-11-10 | アイヌ民族関連
産経新聞 2018.11.9 07:08
 北海道の名付け親で松阪市出身の探検家、松浦武四郎の生誕200年を記念して、津市議で落語家の桂三発さん(54)が創作落語「松浦武四郎一代記」第1部を完成させた。10日に北海道釧路市で開かれる北海道命名150年記念イベントで上演する。三発さんはライフワークとして3部までつくる予定で「彼の偉大さを盛り込みながら、おもしろおかしく笑える落語にしたい」と意気込んでいる。
 生誕200年を契機に武四郎のことを調べるようになったという三発さん。「探検家として全国を旅する課程で、幕末から明治草創期の偉人たちとも交わった。歴史を体現した人」と感動しのめり込んだ。
 松浦武四郎一代記第1部は、北海道に行く前の27歳ごろまでの生涯をまとめた。四男坊として生まれたことから自由に諸国を回り、長崎で大病を患うまでの出来事を盛り込んだ。
 第2部、第3部では北海道の踏査を盛り込む考えだ。三発さんは「迫害を受けていたアイヌを救おうとした人権家としての一面や、さまざまなことに挑戦した魅力的な人柄を伝えたい」とした。
 第1部を上演するのは10日に北海道釧路市の生涯学習センターで開催される「北海道・釧路命名150年武四郎まつりin釧路」。松阪市の市民有志5人も、中国の楽器二胡で「知床旅情」などを演奏するほか、武四郎を盛り込んだ歌「北斗の星人」を披露する。
https://www.sankei.com/region/news/181109/rgn1811090031-n1.html