東横線「自由が丘」駅から徒歩数分の、
玉川聖学院中等部・高等部に向かう、
会議の時間が都合により少々遅れるとのこと、
学校の少し先にある九品仏浄真寺に行ってみる、
東門から入る、
広大な敷地、
大きな木々に埋もれるように堂宇が並ぶ、
山門を潜り、
左手に鐘楼を見ながら、
上品堂に進む、
阿弥陀様が上品上生から下品下生までの九体、
ゆえに九品仏浄真寺という、
現在修復を終えた8体がおわします、
最後の一体が、
修復のため京都に出向かれているとか、
茅の巨木が辺りを圧する古刹、
見上げれば、
修復なった阿弥陀様、
三年ごとの阿弥陀様二十五菩薩来迎会、
2017年は5月5日とか、
本堂を娑婆に見立て、
上品堂を浄土に見立てて、
間に木橋を渡し、
阿弥陀様の手の五色の糸が、
臨終の者の手に結ばれて、
娑婆から浄土に至るという信仰、
外は緑葉に、
空気までが爽やかな緑に染められていた、
帰り道、
墓参の桶がずらりと並ぶ、
陽が屋根にかかると、
梵鐘が時を告げる、
4時半、
急ぎ閻魔様に別れを告げて、
正面参道を出て学校に向かう、
5時からの会議に十分間に合う、
不思議な世界に迷い込んだ時間安らぐ、