会議の帰路、
煉瓦の京都国立博物館沿いの道を通る、
入館時間は終わっていた、
帰る人のために扉は開いていたので、
願って入口で写真を撮る、
夕暮れに霞む、
空から雨が少しパラパラと、
門衛所、
扉の意匠も凝っている、
お伽の国のお城のよう、
噴水が止まろうとしていた、
考える人は、
何を考えているのだろうかと、
考えてしまう、
考えながら動いてみるのも、
動かないから肩がこるのでは、
現在、
煉瓦の博物館は休館中だとか、
新しい博物館ができていた、
新しい博物館の塀と大きな石垣が接している、
大佛殿石垣、
石垣に囲まれた、
豊国神社、
唐門の極彩色はすっかり色あせていた、
夢のまた夢、
どこかの梵鐘の音が、
遠くから聞こえてくる、
暮れなずむ、
鳴らされなくなった梵鐘、
極めつけの難癖、
京都駅への途、
鴨川の流れが涼しさを呼ぶ、
途中通った老舗を思い出す、
慌ただしく一日が終わる、