めへへ 書感

本好きなヤギ似のワタシが 勝手な感想を綴った備忘録 (時々、他)♪

永遠の0‘ゼロ’(百田 尚樹)

2011-01-01 23:00:25 | 本(よかった!) た・な・は行の作者

2011年の幕明けが、この本になったことを ワタシは神さまに深く 深く感謝します!!
この作品は、“よかった!”どころではない、
まさに、「筆舌に尽くしがたい」衝撃を受けてしまったワタシです。。

この本は、読み終えたくなかった・・
まだまだ 宮部久蔵さんの余韻に浸っていたかった・・・
これほどの本を超える作品には、もぅ今年は出会わない… きっと出会えないのではないか、と思います。
本当に、この作品に出会えたことを感謝します。(泣)

この作品は、そんじょそこらの映画よりも、よっぽどドラマティックで 何度もの興奮・感動・涙。。に襲われました。
そして、ついに読み終えてしまった時には、これまでに味わったことのない 虚脱感に包まれ、
「ぬお ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ ~~~~~(叫)!」と もだえ苦しんだワタシ・・・
側にいたダンナが「なに?? ぬわに??!」と 突っ込みを入れてきましたが、
一足先に この作品を読み終えていた彼にとっても、予想通りの反応だったようです(笑)。

20代の姉と弟が、義理の祖父のことを知るために、戦争当時の関係者を尋ねてまわり、語り口調で綴られているため、大変読みやすい作品です。
姉と弟が たどり着いた関係者の順に従って構成されているのですが、
まず、この作り方が素晴らしい!

特に、後にヤクザとなった景浦から語られる「阿修羅」の章は、涙無くしては読めません。。。
深い!
これこそが、“大和魂”だ!と…。
敗戦目前の日本が最後にとった まさに苦肉の策「特攻」…
国に残してきた愛する者の元へ 帰りたいという極限の思いを秘め、
メディアがどう書きたてようが、当事者の彼らでしかわかり得ない、究極の情(泣)…
景浦が 別れ際に健太郎を抱きしめた…、という一説は 百田さんのスーパー演出ではないでしょうか。

この辺りから敗戦に向けては、(百田さん、よくぞ書いてくれました!)という
濃厚な人間ドラマで、一気に読ませます。
そして、ついに 宮部と育ての祖父との関係に気付いた瞬間、健太郎(孫)は、
口を開けど震えて声を発することができなかった…(驚)
ワタシも びっくりしました。(しかし、まだまだ、驚くのは早かった。。)

育ての祖父が愛する妻(健太郎の祖母)に先立たれる瞬間に 人目も憚らず号泣した本当の理由とは!?
この辺りが、涙のクライマックスでしょうか…(大泣)
そして、前述の景浦が 敗戦後に宮部一家を救ったエピソードも素晴らしい!
ヤクザの景浦ってば、不器用だけど ほんと…泣かせる男です。。

と、まぁ、
ワタシは、この作品から とてつもない贈り物をもらってしまったため、
もぅ、永遠の0を語りだしたら、キリがありましぇ~ん…(大汗)
でも、最後にひとつだけ 言わせてください!

なんと、この作品は、百田さんの作家デビュー作(2006年)だとのこと(驚)!
そーすると、もぅ、一般的な文学賞の受賞は難しいのでしょうか・・・
と、なると、もぅいっそのこと『ノーベル文学賞』ねらい!という線で
応援させてください!!(祈)
(むちゃくちゃな発想で すみません…。
 でも、マジです!  ←キッパリ!)

この本を、1人でも多くの日本人(に限りませんが、とりあえずは。)に読んでもらいたい!
それが、平和を願い 大和魂を愛する ワタシのささやかな願いです。

長文にもかかわらず、永遠の0の拙い感想をお読みくださった方に感謝申し上げます。
どうも、ありがとうございました。
みなさまにとって、本年が とってもステキな1年になりますように♪(はぁと。)
コメント
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