西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

piano-forteの第17回演奏会へどうぞ

2011-12-14 | 奈良・精華町の思い出(教授時代)関連続き
12月17日(土)の午後2時より奈良女子大学講堂で学生のピアノ・サークル「piano-forte」の第17回演奏会がある。関心のある方は、どうぞお運びください。

実は、このサークルの演奏会プログラムの巻頭に10年以上前から小文を書かせてもらっている。当時「学生部長」だったせいだ。今度のは、以下のようなものだ。当日行かれたら再度、目にすることになりますが、コピーをアップしておきたい。


アレグロ・アッサイ、アンダンテ・カンタービレそしてアダージョ                      西村 一朗(名誉教授)

西洋音楽では、演奏するスピードを指定する記号がある。
アレグロ・アッサイ(allegro-assai 非常に速く)、アンダンテ・カンタービレ(andante-cantabile 歌うようにゆっくりと)そしてアダージョ(adagio 遅く静かに)などである。

私は、これらには、時代的背景もある、と考えている。「疾風怒濤」の時代ならアレグロ・アッサイがふさわしいだろう。「高度経済成長時代」でも同じかもしれない。
しかし、今や日本では人口減、低成長時代である。東日本大震災で大津波が日本を襲い、東電の原発も大事故を起こしている。こういう時代、「それ行けドンドン」という訳にはいくまい。じっくりと考え、着実に前進すべき時代と言えよう。

だから音楽でもアレグロ・アッサイではなくアンダンテ・カンタービレかアダージオの時代と言えるかもしれない。今度の「ピアノ・フォルテ」の演奏会ではどうなるのだろうか。演奏題目には勿論、そのスピードにおいて、彼女らが発するメッセージに期待しておきたい。(2011年9月22日)

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