西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

ノートルダム大聖堂の内部見学

2006-09-12 | 訪問場所・調査地
ノートルダム大聖堂の内部見学は「ただ」である。ロンドンの博物館、美術館は原則「ただ」でお帰りに3ポンドほど寄付してよ、というボックスがおいてあるが、パリではルーブルでもオルセーでもしっかり入場料を取っているが(7~8ユーロ、千円から千二百円)、ノートルダムは「ただ」だった。北側から上のほうに登れるが、今回は「キュー(行列)」が長くて次の予定のため今回はあきらめた。そちらは金が要るかもしれない。内陣は、現実のCathedralだからミサにぶつかることもあるが今回は静かに見学した。南側廊が二列になっていて一列目は通路だが外の二列目は柱と柱の間が小さいチャペルになっていていくつも連続している。それぞれの「団体」のチャペルのようだった。真ん中のメインのチャペルは平面が十字になっていて祭壇は奥の東側にある。聖母マリア(フランス語でノートル・ダムNOTRE DAMEという)が後ろの十字架の磔から下ろされたキリストを抱いている像が置かれている。人々は東側に向かってお祈りするが、その方向はエルサレムの方向と言う。日本仏教の「西方浄土」と良く似た考えかな、と思った。昔はパリで朝日が最初に射すのが、このノートルダム大聖堂の祭壇後ろの窓だ、と言われたようだ。真ん中の「十字平面」の中央に立ってみると、南北に有名な「バラ窓」ステンドグラスを見上げることが出来る。ゴシック建築は、尖頭のVault構造を見出したので、細い柱で高く高く屋根を、天井を持ち上げることに成功した。その屋根・天井の荷重を支えるため、垂直下向きの柱と共に横向きの力を巧みに地面に伝えるため柱頭を横から支える「飛び梁」が外側に発明された。内陣の柱の前により細い添え柱が高く天上に伸びていて人々の意識を上へ上へと導く。一寸薄暗いが、荘厳な気分になるのだろうな。

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