西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

増田友也設計の京都・東山会館の思い出

2005-11-27 | 奈良の思い出(助教授時代)
私は京大・建築学科では「建築意匠論」を増田友也教授に習った。設計製図の多くも増田先生の指導だった。私は、先生の設計では、「東山会館」が好きだった。1988年に取り壊されて今はない。場所は、南禅寺、疎水の近く、現在、京都市国際交流会館のある所だ。この東山会館で、私の印象にあるのは、入り口前の樹木、そして中庭である。樹木について、先生が「あの樹木があそこにあるのは必要なことで、仮に何かで枯れても同じように再現してもらう契約になっている」といったことを言われたことを覚えている。樹木が、建築にとって極めて重要なのだ、と頭に入った。次に中庭だが、一寸舞台になっている所もあって、回りの廊下辺りからも良く見えてよかった。この建物で色々な会合や「コンパ」風の集まりもあったが、一番の思い出は、西山研究室の先輩の三村浩史先生が京大教授、広原盛明先生が京都府立大学教授に前後してなられた時に、後輩達がお祝いの会を確か1985年の暮れに開いたことである。その時に、西山夘三先生は「教授になっておめでたいが、次を考えないと・・」と言われた。その言があったからかどうか分からないが、その後、広原さんは京都府立大学学長になられた。(写真は、増田友也先生)

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