西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

夕日(夕陽)

2005-10-22 | 生活描写と読書・観劇等の文化
NHKTVで宗教学者の山折哲雄さんが、京都で夕日を見ようとすれば、駅前の京都タワーからだと言っていた。確かに京都タワーからの風景は、京都で「一番」だ、というギャグがある。何故なら、「京都タワーが見えないから」、というものだ。このギャグは世界的なもので応用範囲が広い。スターリンに高層建築をプレゼントされたポーランド・ワルシャワの市民は、ワルシャワの景色で一番は、「スターリン建築からのものだ、何故ならそれが見えないから」というギャグを言っていたことは良く知られている。ところで、夕日の話だが、日本夕日百選だったか、があった。それはおいておいて、私は金沢生まれ、育ちなので日本海に沈む夕日は子どもの頃からよく見ている。夏休み、海水浴に金石(かないわ)、粟ヶ崎等に行ったとき、良く夕日を眺めていた。「あの向こうにシベリア大陸があるのだな・・」と感慨にふけっていた。その後、大人になって、あちこち行くことになり、見た夕日で印象があるのは、北海道積丹半島近くの雷電温泉で湯に浸かりながら見た夕日、鳥取に行ったとき見た宍道湖に沈む夕日などであろうか。松尾芭蕉は「暑き日を海に入れたり最上川」と「おくのほそ道」で詠んでいる。やはり山に沈む夕日より海に沈む夕日であろうか。ところで、大阪には「夕陽丘」という土地があり、正に大阪湾、瀬戸内海に沈む夕陽が良く見えたところのようだ。昔の大人達は夕日を見て「西方浄土」を思ったに違いない。

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