西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

脳の可塑性(柔軟性)と行動

2007-11-14 | 思いつきから仮説へ
今日の帰りの近鉄車中で・・・●車中でフト髭に触る→髭剃り器を思い出す→充電しないと→最近、ナショナルからフィリップスにかえたな→でもあれはオランダ製ではなくmade in Chinaだったな→今度の出張に持っていくべし→出来るだけ早く出張準備しなければ・・・●高の原で降りて三日月を見上げる→昨日、月を回る人工衛星から地球を見た「地球の出」「地球の入り」をみたなあ→綺麗な星だな→ガガーリンを思い出す→今晩NHKTVで昨日の映像詳しくやるようだ

これらの連想を見てみると、二つ以上の場面がつながって出てくる「場面の連鎖」である。これらは脳の可塑性(柔軟性)を示すと同時に「思いつき」から思わざる行動が起こされることもあることを示しているのではないか。

地域空間の使用価値・意味は多重であり、空間は一つである

2007-11-14 | 地域居住学
ある地方自治体のある部局の人達と話をする機会があった。私は、地域における住民の生活・活動の多様性を色々話しているのだが、彼らは「一寸、縦割り行政で悪いのですが・・・」と言いつつ、自分達の部局の政策に関する部分のみ強調しようとするのだった。役所の縦割りは霞ヶ関から地方の末端まできているから仕方がないとも言えるが、我々地方住民は、ある官庁のために生活している訳ではない。
例えば、小学校は教育施設で文部科学省、教育委員会管轄かもしれないが、空き教室は地域の高齢者の溜まり場に使っても良いし(厚労省関係)、災害の時は避難所(総務省関係)ともなり、選挙の時は投票所(総務省関係)ともなる。地域空間には基本の意味・機能があるかもしれないが、もっと柔軟に多重の使用価値・意味があると考え、しかし空間そのものは一つにまとまっていなければならない、と考えて空間計画をしなければなるまい。あらゆる所で、そのことを発見し、追求していきたいものだ。その場合、先ず歴史的価値、環境的価値を押えておく必要がある。