グリーク博物館に行った次にグリークが最後に住んだ家に行った。下見板張り風の木造である。その入り口(玄関)から入った瞬間、ここに来たのは初めてなのであるが、前に一度来たことがある感じがした。それを玄関で思い出して考えてみると、私は前にシベリウスの家に行ったことがあるが、それにそっくりだ、ということだ。フィンランドのシベリウスの家はヘルシンキから鉄道に乗って行くヤルベンパという所にある。奥さんのアイノーラに因んで、その家は「アイノーラ」と呼ばれていた。グリークの家とシベリウスの家の共通点は内装が木造で台所、食堂、居間が一階に同じような配置であることだ。それと私が最も注目していたピアノも置いてある居間の窓からの風景は、緑を中心とした「自然」そのものということだ。(この項「窓からの眺望」にも入れる)
グリークはシベリウスの先輩である。ひょっとしてシベリウスはグリークのこの家のことを知っていて、そのコンセプトに共鳴し同じような住まいを造ったのではないか、という仮説が頭をよぎった。機会があればきちんと実証してみたい。
グリークはシベリウスの先輩である。ひょっとしてシベリウスはグリークのこの家のことを知っていて、そのコンセプトに共鳴し同じような住まいを造ったのではないか、という仮説が頭をよぎった。機会があればきちんと実証してみたい。