旧・日光御成街道沿の拡張に伴う工事が進んでいます。道の両側に建っていた趣深い民家を取り壊したりで淋しい気分ですが、通りすがりに見つけたこのタンポポたち。押し固められたアスファルトを突き上げて咲いているこのパワー。
踏みつけられても踏ん張って咲こうとしている根性。人の生き方もこうあるべき、、、と気弱な私も考えさせられてしまいました。
余談ですが、戸板康二さんのエッセイ集の中で読んだ話なのですが、三島由紀夫さんが新進気鋭の作家だった頃、美空ひばりさんに会う機会があって、既に大スターのひばりさんは三島さんを知らない。紹介されて「物書きをしています、、」とか自己紹介した三島さんに対して、どう思ったかひばりさん。「へこたれちゃダメよ。」と声をかけたそうです。何だか楽しい話ではありませんか?
ウリ坊なら、ひばりさんに「へこたれちゃ駄目よ」と言ってもらえたら、一生、その言葉に励まされて生きていける気がします。
それにしても、50歳くらいで亡くなったのは、本当に残念ですね。
アスファルトを押し上げて芽を出すのもすごいですが、踏まれてもまだ踏ん張って花を咲かすなんてすごすぎますよね。美空ひばりさんは大スターで忙しかったから、小説など呼んでいる時間がなかったのでしょう。まだ若かった三島由紀夫さんを見て、まだ駆け出しの貧書生とでも思ったのでしょうか?
ひばりさんは50前に亡くなったような気がしますが、そのニュースを始めて聞いたのは、タクシーの中であったように思います。家に帰ってから、どこのTVでも追悼番組をやっていて、うちの母はだいたい近い世代ですから、TVを前にひいひい泣いていたのを覚えています。子供の頃は、このおばさん何でえばっているんだろう?、、くらいしか思っていませんが、今TVなどでみると、唄がやっぱりうまいですね。
天性のものでしょうね。演歌はもちろん、邦楽やジャズまで何を唄ってもうまいもんだと思います。