
今、うちの町内の自治会館が立て直しの工事中で、いよいよ地面を掘っているところです。隅田川から直線で700mくらいのところでしょうか。こんなおいしい工事現場というのは本当に久しぶりです。というのも、大抵はブルドーザーとかがどっさり掘り出した山の中からちぎれた粘土層の部分だけ選んでもらってくることが多いのですが、今回の場合既に地表から1mちょい掘り下げてある足場そのものが粘土層なんで、いわば巨大な「クリームチーズケーキ」の上に立っているという感じなんです。だから足元のどこを掘り出しても粘土。

スコップで足元を四角く割り出せば「チーズケーキの塊」状態なんです。これはもう夢心地というもんです。

慾をいったらきりがないけれど、ここの工期のリミットさえなければずーっと掘り出してプ―ルしておきたいところです。

とりあえず厚手のポリ袋に小分けにして自宅に持ち帰りました。
水もそろそろ温くなってくるので、これからは水簸(すいひ)をやりだめて沈殿させ、水を飛ばしながらたくさん粘土を作り置きしていきます。
こうやって掘り出して、そのあとバケツで水に溶かすわけですね。粘土の準備までだけでもこれだけ手がかかっているのには驚きました。出来上がった猫さんをいただいて帰りましたが、材料がこんな風に掘られているのを改めて知り、感心しております。また見学させてください。
先日ははるばるお疲れさまでした。狭くて汚いのでさぞびっくりされたことでしょう。仕事場の前の粘土は今回の場所とはまた違った地点のものですが、地続きですからまあそんなに違う成分でもありません。売っている粘土とは違って次はいつどこで地面が掘られるかわからないので、工事現場を見つけては心ときめいて、もらいに行っているんです。