最後の今戸焼の人形師であった尾張屋・金澤春吉翁(明治元年~昭和19年)作の土人形です。
この人形も今戸焼の土人形としてはよく知られているものです。以前、このブログでご紹介した「河童の火入れ」と構図はだいたい同じです。
このポーズとしてなぜ「客引き」と呼ばれているのか、詳しいことは聞いたことがないので不思議に思っています。
火入れの河童同様、尾張屋さんの河童の肌の色は不思議な色です。単純な深緑色の顔料ではなく、染料を使っているのか、青みがかって照りがあります。あるいはベロ藍に他の色を混ぜたものなのか、、、?
有坂与太郎の著作を読みますと、この河童の人形は「小まじり」という種類に属するものだそうです。「中まじり」という種類に属する人形もあり、これらの区別は人形のサイズから来ているらしいです。
明治15年まで浅草寺境内あたりには床店という仮設店舗があり、「丸〆猫」もそうした床店で売られていたそうですが、他にも露天で商う人もあったようです。お客さんの前に商品を陳列するときに、「半紙を斜めにずらして三角形に折り、その上に人形を並べ、中まじり、小まじりといって5つ位で百文で売っていた。」という春吉翁の証言が記録されています。そのような様子が写真や絵に残っていれば見てみたいです。
ちなみに「大まじり」という言葉はなくて、大きな人形はひとついくらで売られていたそうです。
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