東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

メガハイボールが安い?

2018-04-01 20:10:38 | 日々

 一年くらいですか、赤羽のJRの高架下にこの店が開店したのは、、。気にはなっていたのですが、機会もなくいつも通り過ぎていました。昨日、はしごのお納めの帰り、喉が渇いたのでちょっと入ってメニューを見たら、ハイボールのメガサイズが¥380で安い???最近ハイボールばかり注文するようになったのですが、赤羽の一般店、例えば中国の人が経営する店で普通の中ジョッキサイズで¥400、¥420が相場?韓国料理屋さんで中ジョッキ¥500。メガジョッキが¥780でした。天狗酒場で¥390。赤羽中央街の広島焼屋さんで¥500。牛丼の松屋呑みでミニサイズ一杯¥150。松屋系のとんかつの「松の屋」で中ジョッキ¥190は安いですが、毎回揚げ物に生野菜というのもマンネリ、、。韓国料理屋でメガ一杯¥780というのと比べれば、ここ「だん家」のメガ一杯¥380は安いと思います。ただしドイツの居酒屋やビアガルテンのマスグラスだと一杯1リットルくらい入っている(ビール)のに比べれば少ないですが、赤羽の相場ではメガで¥380で安いのでは?

 食べ物ですが、「洋風小皿料理」の看板のとおり盛りはどっさりではありませんが、べらぼうに高いという感じではありませんでした。メガハイボール1杯目で「ドイツ風ソーセージ3種盛り」でコールスローがちょっとついて¥500くらい。

 メガ2杯目で「アイスバイン」(茹で豚足)一皿¥500。ドイツ料理でも有名なものですが、本場っぽいものよりクセが少なく食べやすいかも、、。

 メガ3杯目でお昼を食べていなかったのでナポリタン一皿¥500。特別盛がよいという訳ではないですが、これでお腹は一杯になりました。

 「せんべろ」の店との比較で安くはないかもしれませんが、料理抜きでメガハイボールだけのことだけ考えれば(当然外税ですが)そんなに高いという印象ではありませんでした。これで山盛り野菜サラダがメニューにあれば言うことなしなんですが、、。それと毎回こうしたヘビーなものを食べたい感じではないので、ハイボールが安くて、日本食のおかずで安ければ最高ですね。「おからの煎り煮」に「菜の花のおひたし」「おぼろ豆腐」か「冷奴」と「メガサラダ」でこの店程度かもっと安ければ言うことなしです。 そういう店があるかどうかわかりませんが、、、。


卯月の水簸(すいひ)はじめ他

2018-04-01 17:13:21 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 今日から4月。しばらく遠ざかっていた水簸(すいひ)の作業を再開しました。水に手を挿しいれてみて、痺れることのない水温。現在のところ前回沈殿させていた泥しょうは他のバケツに移して水抜きさせたものがまだあるので当座は余裕ですが、これから型抜きする機会も増えていくので掘ってきた土を水の溶かし、撹拌して(向かって右のバケツ)、篩(ふるい)にかけた泥しょうを左のバケツに貯めて沈殿させます。左のバケツには4分の一くらいの嵩の沈殿がありますが、その上の上澄みの水を他に移し、そこへ篩にかけた泥しょうで満タンにします。一晩ふた晩おけば、今日流し込んだ分が沈殿するので、また上澄みを他に移して篩にかけた泥しょうをまた加える、、の繰り返しになります。

 中腰になっての作業なので結構しんどく、バケツが満タンになったところで手を洗ってお茶を飲んで戻ってきたら桜の花びらが浮いていました。ここから半径50メートル以内には桜の木があったかどうか?一本ありますが八重桜なのでまだ満開にはなっておらず、どこから飛んできたのだろうか?と詮索してみますが、せいぜい赤羽公園の桜でしょうか。わが家は袋状の通り抜けできない路地にあるので、桜がありそうなところから一直線では飛んで来れないのではないかと思いますが、今日は結構強い風が吹いていたのであっちに吹き溜まり、こっちの飛ばされしてここまで来たのでしょうか。

 今日の作業の目標は3つ。ひとつは上記の水簸作業。それと仙台宛てに荷造りを済ませること。ただそのためにはお送りするつもりの「寺島風招き猫貯金玉」のニス塗りを済ませ、完全に乾かさないと梱包できないので、水簸と同時進行で塗ったのを乾かしています。昔ながら(少なくとも戦前までの)の今戸焼の土人形の彩色では泥絵具や染料で塗った上に膠を上塗りして照りを出す、というケースが多い反面ニスを塗るという作例はほとんどないと思われます。その中で寺島町(墨田区)で明治の頃高野安次郎という今戸焼本流の雑器を作っていた人(台東区橋場にいた2代目井上良斎の門下だと記されている)が西日本式の正面招き猫を貯金玉に仕立てたという招き猫貯金玉の元祖のように記されており、その貯金玉には部分的にニスが上塗りされているので、それを再現しようとニスを塗っています。今戸焼の土人形、今戸人形の中ではニスを塗るという作例がほとんど見ることがないと考えていますが、最近、今戸長昌寺門前で戦前まで焼き芋渡世の傍ら口入稲荷の狐や寒紅の丑、貯金玉を作っていたという「鈴木たつ」さんの作の一部にニスを塗ったような痕跡を観たので驚いています。少なくとも尾張屋・金沢春吉翁の作ではニス塗りはなかったのではないでしょうか。

 寺島の招き猫貯金玉のニスが乾けば晴れて荷造りして仙台に発送する段取りでいます。


はしごのお納め

2018-04-01 01:21:27 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 先日まで5月の連休のような天気で暖かかったですが、今日は天気は良くとも暑いんだか寒いんだかわからない感じでしたね。恵比寿と駒場東大前へと作ったものをお納めに行ってきました。毎度言っているかもしれませんが、生まれも育ちも東京なんですが、行くことがほとんどない地域というのが結構あって、ここ恵比寿もあまり知らない土地といいますか、、、。20代の頃、六本木の俳優座のレイトショーを観に、恵比寿駅で乗り換えていた、そのころ明治通り沿いに建具屋さんがあり、ご本業の傍らこけしを頒けていたのを覗きに行った。駅前に格式ありそうな古本屋があり何度が覗いた。それくらいなんです。恥ずかしながら代官山へも行ったことがない。埼京線がりんかい線と相互乗り入れをするようになった頃以降はほとんど降りた記憶がないので、今日駅から出て人出の多いすごいところだな、とお上りさん意識で歩いていました。

 すごいな、と思ったのは明治通り沿いの街路樹がしだれ桜で統一されているんですね。お寺もコンクリートの塊というか垢ぬけているというかおしゃれです。

 和手ぬぐいの「かまわぬ」さんからは数年前の干支の酉を作って欲しいということでお納めしたことがあったのですが、今回は招き猫。具体的には丸〆猫(昭和戦前風型)の青と緑、丸〆小判猫、鞠猫を事務所までお納めに行ってきました。今回は原宿の太田記念美術館(浮世絵の専門美術館)地下の店舗に並べるのだそうです。

 街路樹といえば自分の世代としてはプラタナスがやたら多くてアメリカシロヒトリの毛虫がうじゃうじゃ湧いて、葉っぱの匂いが独特な臭さがある、という印象だったのですが、うちの周りも近年は花みずきに代わってきています。確か足立区内に勤めていた時分に街路樹がこけももの木で初夏になると赤い実をつけて甘酸っぱくてよく食べていました。それにしてもしだれ桜が街路樹として並んでいるのは知りませんでした。

 渋谷経由で駒場東大前の「べにや民藝店」さんにも寄らせていただき、少しずつですが丸〆猫(嘉永安政風型)、本丸〆猫、鞠猫の他狐やぴいぴい(狸、洋犬、招き猫)、ひねり鳩、ひねりの犬、どろめんなどをお渡ししてきました。

 原宿の太田記念美術館地下の「かまわぬ」さんの売店、駒場東大前の「べにや民藝店」さん、お近くにお出かけの際は覗いてみてください。

 これから仙台市一番町の「仙台光原社」さんへもお送りする約束をしていて、荷造りの準備をしています。

今日は両手に段ボール箱を持っての移動でちょっとへとへとなので夜の作業はパスして休もうと思います。