東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

干支の酉(鶏)づくり⑦ 窯出し

2016-11-28 19:11:26 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 荒神様のお参りから戻って、炉内温度が下がった窯を開けて「窯出し」をしています。

被官様の鉄砲狐と干支の酉(鶏)の一陣。12年前に起こした「つがいの鶏」(夫婦鶏)と「鶏のぴいぴい」は既に塗ったものをご紹介しましたが、「一文人形の諫鼓鶏(かんこどり)」と「火の用心鶏」と「諫鼓鶏(かんこどり)」はこれがはじめての素焼きです。これから色塗りに入ります。


品川千体荒神 秋の大祭

2016-11-28 18:32:40 | 日々

 乾燥させていた人形は一昨日素焼きをはじめ、窯出しをまっているところ。11月27日・28日は品川千体荒神さまの秋の大祭。我が家は直火ではないものの、素焼きを行う焼成窯の無事安全を願って窯の上に荒神様のお札を貼っているので、お参りに行ってきました。京急「青物横丁」の駅の真裏にあり、となりの「品川寺」と並んでいるので、ホームに降りただけでお線香の香りがしました。旧・東海道に立つと流石に大祭だけあって露店が並んでいます。

 山門をくぐると境内にも露店が、、。護摩堂にはお幕がかかっています。

 このお幕の紋をみてください。「荒神さまといえば松」なので紋も松なんですね。

 

 

 護摩堂の内部。天井を見上げれば、格子にたくさんの「火消の纏(まとい)」そして鶏の扁額も観られます。

 

 

再び境内に出て「荒神さまの松」を鬻いでいる露店。

それと荒神さま名物の「お釜おこし」の露店。

こういう露店ってうれしくなりますね。能書きがうれしくなります。

新しいお札をいただいて、おこしを買って、帰りは歩いて大井町の駅へ行きました。国道沿いにあるお寺を見たら「海晏寺」(かいあんじ)とあって「えーっつ! アレ見やしゃんせ海晏寺♪ って俗曲に出てくる「海晏寺」?」らしくてびっくりしました。昔から紅葉の名所とか言われていたはず。

品川 荏原の方面は全然知らないんで、不勉強でもあり、ゆっくり歩きに来てみたいと思います。

あと、密かに期待していたんですが、こういう年中行事には露店の中に「鶏の小絵馬」なんかを鬻ぐ店も出るかな?と思っていたんですが、実際なかったですね。ずーっと気になっていたのですが、20年くらい前に川崎の溝の口の駅のそばに「甲州屋」?という神仏具まで扱う人形屋さんがあってその店頭で小絵馬を売っていたんです。2種類あってひとつは所沢の人形屋で描いている(木地は東京の日の出町)絵馬でもうひとつ経木製の見慣れないのがあったので川崎とか東京の城南地区にでも流通しているのかな?と思っていたので、この辺りに来れば出会えるかも、、と思っていたんですが、、。

小絵馬も神社仏閣自ら出している現代風や記念品風の絵馬に代わってきているご時世なんで、昔っぽい際物屋製の絵馬は今後もっとむずかしくなるのかなと思ったりしました。