東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

羽子板市 2012

2012-12-19 22:07:15 | 日々

P1011028羽子板市も今日19日で終わりなんですね。

画像は初日の17日、お墓のお参りの帰り、お昼過ぎに寄ったところで撮影したものですから、2日目最終日の様子はどうだったか気になるところです。

お世話になっている吉徳さんのご出店。昨年よりも大きな小屋掛け?になっていました。

拙作の人形も飾ってくださっているのを撮ってきました。初日も2日目も雨が降る時間帯があったようですがどうだったでしょう。

今年は吉徳さんだけではなくご出店のお店すべて覗かせてもらいました。羽子板に関しての専門ではないので、どうこういう資格などありませんが、歌舞伎を題材にした押絵の羽子板でもすっきりとして「いいなあ」と思うものとそうでもないものとがあります。同じ狂言の同じ役で同じような動作の一瞬を捉えたものが複数あっても「いいなあ」とそうでないもの、面相や布の善し悪しだけでなく、羽子板の形に収まる構図でかなり印象が変わって見えるということですね。

弁慶とか見得で目を寄せているものでも加減次第で大げさな感じになってしまうものですね。

あと題材ですが、最近ほとんど舞台に出ないような狂言のものもあるのが不思議に思いました。例えば「河庄」(心中天網島)の頬かむりした治兵衛なんか今どき珍しいなと思いました。

観音様の裏手のイチョウの木が見事。「田圃から拝む観音様後ろ向きとは曲がない」とは助六に出てくる白酒売のセリフですが、お堂裏からの眺めも十分見事です。

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江戸東京博物館 資料の私物化はいけません!

2012-12-19 20:07:10 | How strange 江戸東京博物館

 

P1010737_2今から20数年前、今戸焼の土人形の伝統的な最後の作者であった尾張屋・金澤春吉翁(明治元年から昭和19年)のご遺族である金澤家より江戸東京博物館に翁のお作りになった今戸人形と当時の様子を偲ぶ写真資料が寄贈されたのは皆さん周知のことだと思います。後年画像のような報告書が発行されました。(今戸人形に関しての記述は誤りが多い→) また、寄贈者の名前が間違っていたということを金澤家の方から先日お聞きして、確かに間違っています。

さて当時の寄贈の際以来、困ったことがありました。春吉翁の娘さんである花さんがご健在でいらっしゃた折、昔の今戸人形つくりの周辺に関するお話、金澤家にかかわりのある人々の思い出などを語った内容をカセットテープに録音したものが存在しているのですが、そのテープが江戸東京博物館から20数年来金澤家に戻って来ていないそうなのです。

人形や写真等の寄贈の際、どうなってしまったのか、、?当然私は部外者ですから知るよしもありませんが、金澤家のお話によれば、当時、もし江戸博がテープの内容を研究に必要であればダビングしてあげたかったが、生憎家の機械の調子が悪かったので、館へ持って行ってダビングしてもよいですよ、、。というつもりで担当者(小金井市にある江戸東京博物館○○園の現管理職である「Kとんかつ氏」に預けたのだそうです。実際その時点でどのような手続きがとられどうなっていたかは調べてもらわなければなりません。(江戸博側は寄贈されたと都合よく解釈、判断しているのでしょうか???)

問題はここからです。寄贈時以来、そのテープについて江戸博から何の連絡もなかったそうで20数年テープは金澤家にありません。家族の思い出の品として家の宝であるはずです。

さて話は変わって、私が自分の耳で「とんかつ氏」の身内の人から聞いた話。

「金澤花さんの語っているテープは江戸博では資料として使用する意思はないので、そのテープを私(とんかつ氏の身内の人)が文字に起こして発表するつもり、、、。」

この話を聞いた直後は私もぼんやりとしていましたが、あとあと考えてみると、これってかなりおかしな非常識な話ではないかと、、、。

金澤家がダビングできるように学芸員の(Kとんかつ氏)に手渡して以来20数年、結局闇の中に葬られていたような状態。(20数年はいったい何だったのか?)金澤家は江戸東京博物館に対して資料としての活用に協力してあげたのであって、Kとんかつ氏個人にあげたわけではない、、。江戸博でそのテープの内容について必要ないと判断した時点で、金澤家にその由お伝えして白紙に戻すのが常識。それがどうして個人の判断でその身内に横流しとなってしまうのでしょうか!!!これこそ立場を勘違いした資料の私物化ではありませんか???

おかしいと感じるのは自分だけなのか?と頭をかしげつつ、金澤家の方とその件についてお話していたところ、返してくれないので困っている。また江戸博以外のためにテープを貸したのではない、と心外なお気持ちでいらっしゃるので、代わりに東京都の担当部署へ問い合わせし、調査してもらうようお願いしてあります。早くテープそのものなり中の音声なりが金澤家のご家族のもとに戻ることを祈りつつ、心配しているのは、如何に江戸東京博物館の職員とはいえ、個人的は判断で預かった資料を身内に横流ししようという感覚です。要するに江戸博では必要ないから身内の研究成果として発表させようという感覚。

まず学芸員という立場。東京都の職員です。ちょっと違うかもしれませんが東京都内の公立学校の教職員とも職務の上でのモラルとか使命は共通するのでは、、、?例えば学校の先生は生徒さんたちの成績関係のものから個人情報に関するものを学校外に持ち出すことは当然禁じられています。ましてや、自分の受け持つそうした重要書類だのを自分の身内に見せたり預けたりするなんて言語道断です。学芸員の人たちにとって博物館宛の資料を個人的に自分の身内に見せたり触らせたりということ自体職務上問題あることになるんじゃないでしょうか?

思えば20数年前、寄贈の橋渡しに尽力された故・浦野慶吉さんこそ、テープの内容を整理するのに最もふさわしい人だったと思うし、そうでなくとも江戸博以外でもいいから誰かによって金澤家への礼儀や常識的な手続きを踏んだ上でもっと早い時期に内容の書き起こしがなされ、今戸焼き、今戸人形に関心を寄せる人々の研究の手がかりになっていたならばどんなによかったことか、、、。20年の空白の間には今戸焼今戸人形に関心を寄せていたのに亡くなられた人も少なくないと思います。無駄な20数年という時間が亡くなられた人々から知る機会を奪ってしまったともいえるでしょう。

部外者ではあるけれど、悔しくてしようがない話です。(実をいうと、この話のあと、とんかつご妻女K子さまと某東京大学M蔵文化財調査室のH准教授という人のタッグによりひどい目に遭いました。ご恩を感じている尾張屋さんがお困りのことについて代わって事実をお伝えしただけなのに、「うちの旦那を陥れた」という理由をつけて、、、。教育とか文化とかいう関係の社会の中でもこうした自分たちの都合で「臭いものに蓋」的なことをして平気で罷り通るという現実には唖然としてしまいます。)

 

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