東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

江戸東京博物館 資料の私物化はいけません!

2012-12-19 20:07:10 | How strange 江戸東京博物館

 

P1010737_2今から20数年前、今戸焼の土人形の伝統的な最後の作者であった尾張屋・金澤春吉翁(明治元年から昭和19年)のご遺族である金澤家より江戸東京博物館に翁のお作りになった今戸人形と当時の様子を偲ぶ写真資料が寄贈されたのは皆さん周知のことだと思います。後年画像のような報告書が発行されました。(今戸人形に関しての記述は誤りが多い→) また、寄贈者の名前が間違っていたということを金澤家の方から先日お聞きして、確かに間違っています。

さて当時の寄贈の際以来、困ったことがありました。春吉翁の娘さんである花さんがご健在でいらっしゃた折、昔の今戸人形つくりの周辺に関するお話、金澤家にかかわりのある人々の思い出などを語った内容をカセットテープに録音したものが存在しているのですが、そのテープが江戸東京博物館から20数年来金澤家に戻って来ていないそうなのです。

人形や写真等の寄贈の際、どうなってしまったのか、、?当然私は部外者ですから知るよしもありませんが、金澤家のお話によれば、当時、もし江戸博がテープの内容を研究に必要であればダビングしてあげたかったが、生憎家の機械の調子が悪かったので、館へ持って行ってダビングしてもよいですよ、、。というつもりで担当者(小金井市にある江戸東京博物館○○園の現管理職である「Kとんかつ氏」に預けたのだそうです。実際その時点でどのような手続きがとられどうなっていたかは調べてもらわなければなりません。(江戸博側は寄贈されたと都合よく解釈、判断しているのでしょうか???)

問題はここからです。寄贈時以来、そのテープについて江戸博から何の連絡もなかったそうで20数年テープは金澤家にありません。家族の思い出の品として家の宝であるはずです。

さて話は変わって、私が自分の耳で「とんかつ氏」の身内の人から聞いた話。

「金澤花さんの語っているテープは江戸博では資料として使用する意思はないので、そのテープを私(とんかつ氏の身内の人)が文字に起こして発表するつもり、、、。」

この話を聞いた直後は私もぼんやりとしていましたが、あとあと考えてみると、これってかなりおかしな非常識な話ではないかと、、、。

金澤家がダビングできるように学芸員の(Kとんかつ氏)に手渡して以来20数年、結局闇の中に葬られていたような状態。(20数年はいったい何だったのか?)金澤家は江戸東京博物館に対して資料としての活用に協力してあげたのであって、Kとんかつ氏個人にあげたわけではない、、。江戸博でそのテープの内容について必要ないと判断した時点で、金澤家にその由お伝えして白紙に戻すのが常識。それがどうして個人の判断でその身内に横流しとなってしまうのでしょうか!!!これこそ立場を勘違いした資料の私物化ではありませんか???

おかしいと感じるのは自分だけなのか?と頭をかしげつつ、金澤家の方とその件についてお話していたところ、返してくれないので困っている。また江戸博以外のためにテープを貸したのではない、と心外なお気持ちでいらっしゃるので、代わりに東京都の担当部署へ問い合わせし、調査してもらうようお願いしてあります。早くテープそのものなり中の音声なりが金澤家のご家族のもとに戻ることを祈りつつ、心配しているのは、如何に江戸東京博物館の職員とはいえ、個人的は判断で預かった資料を身内に横流ししようという感覚です。要するに江戸博では必要ないから身内の研究成果として発表させようという感覚。

まず学芸員という立場。東京都の職員です。ちょっと違うかもしれませんが東京都内の公立学校の教職員とも職務の上でのモラルとか使命は共通するのでは、、、?例えば学校の先生は生徒さんたちの成績関係のものから個人情報に関するものを学校外に持ち出すことは当然禁じられています。ましてや、自分の受け持つそうした重要書類だのを自分の身内に見せたり預けたりするなんて言語道断です。学芸員の人たちにとって博物館宛の資料を個人的に自分の身内に見せたり触らせたりということ自体職務上問題あることになるんじゃないでしょうか?

思えば20数年前、寄贈の橋渡しに尽力された故・浦野慶吉さんこそ、テープの内容を整理するのに最もふさわしい人だったと思うし、そうでなくとも江戸博以外でもいいから誰かによって金澤家への礼儀や常識的な手続きを踏んだ上でもっと早い時期に内容の書き起こしがなされ、今戸焼き、今戸人形に関心を寄せる人々の研究の手がかりになっていたならばどんなによかったことか、、、。20年の空白の間には今戸焼今戸人形に関心を寄せていたのに亡くなられた人も少なくないと思います。無駄な20数年という時間が亡くなられた人々から知る機会を奪ってしまったともいえるでしょう。

部外者ではあるけれど、悔しくてしようがない話です。(実をいうと、この話のあと、とんかつご妻女K子さまと某東京大学M蔵文化財調査室のH准教授という人のタッグによりひどい目に遭いました。ご恩を感じている尾張屋さんがお困りのことについて代わって事実をお伝えしただけなのに、「うちの旦那を陥れた」という理由をつけて、、、。教育とか文化とかいう関係の社会の中でもこうした自分たちの都合で「臭いものに蓋」的なことをして平気で罷り通るという現実には唖然としてしまいます。)

 

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5 コメント

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返却されないまま放置された資料を返却する過程を... (るん馬)
2012-12-20 12:02:07
東川舎鶴丸師(幇間の櫻川善平師)旧蔵の東八拳関連資料の寄贈を、江戸博が受け入れず、結果として散逸してしまったという話を以前もしましたが、仮に受け入れられてもそれがどのように扱われていたか。
それでも消失してしまうよりはましかも知れませんが、その資料を所有していることを金科玉条とし、東八拳に関しては江戸博が権威であるというような態度で誤った情報を垂れ流されるよりは良かったかもしれないと、思わせられます。

まあ、いずれの話も、私個人は事情をよく知らないので、あまり悪口めいたことは言うべきではないのかも知れませんが。
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るん馬さま (いまどき)
2012-12-20 22:28:31
ありがとうございます。
博物館、資料館へ善意で資料を貸出してあげたつもりが、館のほうの手続きがいい加減だったためとうとう帰ってこなかったという話は今回の話に限らずよく耳にします。しかし、今回の話でことに異常さを感じるのは、博物館の研究のために貸し出されたカセットテープがなぜ、そこの職員でしかない立場の学芸員の一存で自分の身内の手に渡っているのかということです。本文の中でも喩えとして書きましたが、これが学校の先生で担任している児童生徒の成績や家庭に関する個人情報の書類であったら、職員室から持ち出すこと自体禁じられていることですし、ましてや先生の把握している個人情報を自分の家族身内に見せたり伝えたりすることは言語道断で厳しく処罰されるはずです。テープの話に関しても学芸員の「Kとんかつ」氏のものではないのですから、どうしてそれを勝手に身内に託したりできるのでしょうか?もともと持ち主の家族の方には失礼この上ないことですし、解釈次第では刑法にかかわる問題であるとも言えるのではないでしょうか?
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自分が勤めていた時代は(博物館学芸員としてではな... (いまどき)
2012-12-21 02:00:07
自分が勤めていた時代は(博物館学芸員としてではなく教育公務員としてですが)、管理職から重箱の隅をつつかれるような嫌な思いをしたこと、勤務とは関係のないパワーハラスメントともとれる言動を受けたこともありました。上から管理するひとびとは、少なくとも部下にこうあるべきという手本をしめすべきです。最近ニュースで信じられないような事件の報道があります。校長先生が職員室から職員の所持金を盗んでいたという話、教頭先生が修学旅行のための生徒の積立金を着服していたという事件。ここで取り上げた博物館へ貸し出されていた個人資料を身内家族に勝手に渡してその内容を利用しようとしていたという事実も上記のようなびっくり事件と共通する性質のものであることは否定できないのではないでしょうか。
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私も常々感じていましたが、公務員というものは物... (都月満夫)
2012-12-26 14:03:23
預かりっぱなしで担当者が変わって判らないという返事が彼らの決まり文句。挙句、責任を取るものはいません。
民間では考えられないことが館長の常識のようです^^
したっけ。
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都月さま (いまどき)
2012-12-29 21:57:35
ご無沙汰しておりました。毎年のことながら、この時期どたばたしておりまして、お邪魔しておりませんでした。すみません。私も以前が地方公務員の片割れでしたので「耳に痛い」話です。ただ、博物館に貸したのに返ってこないという話は他でもきくところですが、今回の件は返していない上に、博物館では資料として使用しないから身内に預けると判断している点がどういう感覚なのか不可解です。現在東京都の部署が調査をしているとのことですが、資料を貸し出された側のお宅にも調査としてお話を聞くということですが、いろいろ事情もあり年明け以降になるようです。ちょっと心配なのは事実関係がクリアに解明されればよいですが、すべて都職員に都合のよいように片付けられるようなことになりはしないか、、?ということです。なによりも資料の現物がご家族の手にはなく、学芸員の家庭にあるらしいので気がかりです。(学芸員の身内の人が都職員でもないのに江戸博の収蔵庫で資料を読んでいるとは考えられず、、忍術でも使えるのでしたら話は別ですが、資料がアットホームに持ち込まれているとしか考えられません。)年明けの調査までに事実が捏造されたりしなければよいのですが、、。
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