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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信669 ・検察審議決はなぜ20日間も伏せられたのか

2010-10-05 06:30:18 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信669(101005)をお届けします。

・検察審議決はなぜ20日間も伏せられたのか

 東京第5検察審が「起訴議決」をしたと、4日に発表しました。ところが驚いたことに、議決が行われたのは先月14日、つまり民主党代表選当日でした。この間、20日。なぜ、20日も伏せられていたのでしょうか。

 本日の朝刊は、各紙とも「小沢氏強制起訴へ」一色です。昨日、号外も出ました。それほどの問題が、議決が出た後、なぜ伏せられていたのか、どの新聞も1行も触れていません。伏せておく必要性について、だれもが理解できる状況ではないのですから、本日あふれかえるほどスペースを割いて特別の紙面制作をしているなかでは、「伏せた理由」あるいは、「代表選当日に議決をした(あるいはさせた)事情」について触れなければなりません。

 また、本日の各紙朝刊は、相変わらずの偏った小沢バッシングです。例えば朝日の社説は見出しが「自ら議員辞職を」と、あたかも有罪が前提の論調です。「確かに有罪が確定しない限り、『推定無罪』の原則が働く」としつつ、「政治的責任」なるものを引っ張り出して、結局は「推定有罪」で「辞職を」という内容です。

 読売も、社説の見出しは「小沢氏『起訴』の結論は重い」とし、「小沢氏にけじめを求める声が強まるのは確実で、民主党の自浄能力も問われよう」と、本人が通常活動を続けるつもりでも、民主党が党として「除名」なりの自浄作用を働かせるべきだと暗に促す主張です。

 ”小沢の政治とカネ事件”は、4億円の土地取引を巡る”疑惑”が焦点です。「ウソの記載がされた」「資金の出どころの説明が二転、三転し、国民は納得していない」というものです。検察もなんとか「小沢有罪」のストーリーを描き、そのストーリーを完成しようと、これと思うところには大量の捜査陣を投入し、長時間をかけて時には家宅捜査もおこなって懸命の努力をしました。得意の供述調書作戦も繰り出しました。しかし、有罪に持ち込む証拠や供述をとることはできなかったのです。

 ビッグネームに狙いをつけてまな板にのせた以上、「何もあやしいことはありませんでした」ではすみません。ところが、検察の捜査の結果は、「不起訴」でした。ただ、その間に、あることないこと、これはあやしい、などといかがわしい”情報”をリークの形で垂れ流し、それを朝日や読売などの新聞、テレビが針小棒大に報道し、「小沢は怪しいイメージ」を一般大衆に刷り込みました。大規模な「風評被害」をでっちあげ、本日もその上塗りに懸命です。

 これでは、健全なジャーナリズムとは言えず、新聞やテレビ各社の社内に「健全なジャーナリズムを阻害する病因」が内在していることをうかがわせます。それはアメリカかぶれの論説主幹であったり、老害的主筆の存在であったりします。

 小沢問題については、新聞、テレビ各社が「きちんとした報道」をしてきたか、適当な時期に検証すべきでしょう。


生き生き箕面通信668 ・主要国からあなどられる菅首相

2010-10-04 06:31:59 | 日記
おはようございます。「菅内閣支持率は前回より13ポイント急落して53%へ」(今朝の読売・世論調査より)
生き生き箕面通信668(101004)をおとどけします。

・主要国からあなどられる菅首相

 菅首相は昨日、ベルギーのブリュッセルで開かれるアジア欧州会議(ASEM)首脳会合に出席するため出発しました。

 最も大きな目的が「尖閣諸島は日本固有の領土」を各国首脳に改めて説明し、理解を得ることです。もうひとつ、この会合に出席する中国の温家宝首相と会談したい意向ももっています。しかし、中国側からは、「多忙」を理由に断られています。

 アメリカのオバマ大統領からも、まともに相手にしてえもらえず、会談しても時間は極めて短時間、中身はほどんどなし、です。それもそのはず、菅さんには日米間に横たわる懸案に対して、きちんとした解決案も持ち合わせず、結局、パフォーマンスだけといっても言い過ぎではない状況の繰り返しだからです。

 ヒラリー・クリントン米国務長官は、「韓国、日本などが大事」と、韓国を極めて重視する姿勢を示しました。韓国の李明博大統領は、自国の政策を相手に明瞭に伝え、実行してみせています。そうでなければ信頼関係など築けるはずがありません。

 国連総会での演説では、菅さんが登場するとぞろぞろと退場が相次ぎ、議場はガラガラのすっからかん。菅さんの演説は官僚が作文した無内容の空き缶、アカンと見切られているのです。

 「普天間は8月末までに決める」と言って、それができず、次には「オバマ大統領が訪日する11月までにめどをつけたい」も、見通しは真っ暗です。それでも、いまだに「辺野古で沖縄の方々の理解を得たい」と、何の見通しもないままただ繰り返すだけです。オバマさんが菅さんにまともに対応しないのも無理はありません。まともに対応するための肝心の内容がないのです。

 菅さんはこれほど軽く扱われても平気なのでしょうか。菅さんは平気でも、日本丸に乗り合わせてい私たちはたまったものではありません。 今は世界の状況が大きくパラダイム・シフトしつつあります。失われた20年をさらに続ける時間的な余裕はありません。

生き生き箕面通信667 ・「中国は悪しき隣人」といってのける枝野氏の幼稚さ

2010-10-03 06:13:02 | 日記
おはようございます。今日はドイツ再統一から20年の日です。ドイツは東ドイツ時代の負の遺産に対応しつつ、EUのなかでの最強経済大国としての国づくりをしてきました。
生き生き箕面通信667(101003)をお届けします。

・「中国は悪しき隣人」といってのける枝野氏の幼稚さ

 民主党の枝野幸男幹事長代理は昨日の講演で、「中国は悪しき隣人だ。悪しき隣人でも、隣人だからそれなりの付き合いをしなければならない。だが、この国と、例えば米国や韓国と同じように信頼関係をもって物事を前に進めることを期待する方がおかしい」と述べました。今朝の新聞が一斉に書いています。

 枝野氏といえば、民主党のホープと目されているそうですが、そのホープがこの程度の認識でしかないことに愕然とします。

 講演後に、「悪しき隣人」と呼んだことについて記者団に聞かれると、「良い隣人だと思うか?」と反論したそうです。つまり、これはちょっと口が滑った程度ではなく、確信犯であり、根っからその程度の認識しかない政治家としての素養の欠如、国の針路にかかわる政治家としては根本的にダメ人間であることを露呈した格好です。

 いうまでもなく隣国は、いやだからといってこちらがどこかへ移動するわけにもいかず、相手に移ってもらうわけにもいきません。だから、いやでも仲良くし、双方が共存共栄する「ウイン、ウイン」の関係を構築する努力が欠かせないことは自明の理です。

 いまさら「悪しき隣人」と悪口をいって何になるのでしょうか。相手に対する嫌悪感をあからさまにし、ののしってみて、隣人関係を築くことができるでしょうか。

 枝野氏には、発言を取り下げ、改めて隣人関係を築く努力を自発的に声明してもらいたいと求めます。さもなければ、菅さんは解任すべきでしょう。菅さんはおそらく、「まあまあ」と不問に付してやり過ごすだけでしょうが……。

 臨時国会の論戦では、尖閣事件での船長釈放などをめぐって野党は「中国に全面敗北した弱腰外交」と、与党を攻め立てようと手ぐすねひいています。しかし、この種の外交案件で熱くなるのは禁物。ましてや「領土」がなんらかの格好で顔をのぞかせると、火に油をそそぐようなことになりかねません。

 私たち主権者は、尖閣諸島周辺を含め、東アジア全体の平和と安定をどうしたら構築できるか、その一点から考えましょう。

 中国とは、経済的にはすでに切っても切れないほどの関係ができています。無数の企業が進出し、双方の輸出入額もトップ級です。

 芸能を含め広い意味での文化交流も盛んになっています。

 中国は経済力を高めるにつれ、「膨張主義」の様相も濃くしてきました。「中国帝国主義」といっても過言ではありません。経済力をつけるにつれ、少なくとも「ゴーマン」になってきました。それでも、良き隣人関係を築かざるを得ません。

 それは、世界規模での望ましい国際関係を築いていくなかでしか実現できないものではないでしょうか。日本の政府には、そうした外交を期待したいのです。日本は、世界のルールの中に中国を誘導する責任の一端を担わざるをえません。しかし、菅さんに総括的な説明を求め、大きな絵を描き、それに基づいて世界に貢献することを期待するのは荷が重すぎるでしょうか。


生き生き箕面通信666 ・「正義づら」続ける記者クラブメディア、そして検察

2010-10-02 06:49:42 | 日記
おはようございます。前特捜部長らの逮捕は、臨時国会開会、所信表明の日で、検察は逮捕の記事が比較的目立たなくなりそうな日を選びました。
生き生き箕面通信666(101002)をお届けします。

・「正義づら」続ける記者クラブメディア、そして検察

 「腐ったメディア」と批判されても一向にピンとこないメディア人。「偽装正義」でこれからも押し通すようです。

 腐り切った証拠が、今回の大阪地検証拠改ざん事件に端的にあらわれました。この事件、そもそもは民主党の石井一・議員に的を絞って検察のストーリーが描かれました。その頃は、大阪地検担当の記者クラブメディアは、「それっ、石井ピンがホシや」といろめき立ったものです。

 当時、小沢一郎氏の最側近とみなされていた石井氏をパクることができれば、小沢つぶしを大きく前進できるのは誰の目にも明らかでした。新聞は、検察の先読みをして、いかにも重大犯罪が勃発したかのように書き立てました。

 しかし、大阪地検も結局、現職議員にまで手を延ばすには、ムリがあると分かりました。振り上げたこぶしの降ろしどころとして次に目を付けたのが、厚労省という重要官庁の現職局長であり、何が何でも有罪にもっていくという「検察のでっちあげストーリー」でした。記者クラブメディアは、それをまた書き立てて、「恥の上塗り」に拍車をかけたのです。

 本日の朝刊では、朝日も読売も一転、検察批判をしゃあしゃあと書き立てています。しかし、大事なことは、自分たち新聞がいかにいい加減なことを書き立ててきたか、そうした”新聞の罪”に対して自浄作用があるかををうかがわせる紙面づくりでしたが、今にいたるまでほとんど見当たりません。

 朝日は、一面に司法担当キャップの署名入りコラムを掲載し、「無実の人を罪に陥れないという刑事司法の最も大切な正義をおろそかにしたとすれば、特捜検察の存在理由はもはやない」と、切れ味鋭く断罪しました。しかし、朝日自身が、無実の人を罪に陥れ、正義をおろそかにしてきていうのです。

 朝日は、社説でも、社会面でも検察批判をしていますが、これまで腫れものに触るようにして朝日自身が検察をのさばらせてきた、その反省は1行もありません。厚かましいかぎりです。

 読売も、社会面で「『検察ぐるみ』衝撃 特捜神話崩れる」との2ページにまたがる異例の大見出しを立て、大々的に書いています。社会部次長の署名入りコラムもありますが、検察批判をするだけで、マスメディアの反省はかけらも見当たりません。見出しの「特捜神話崩れる」にしても、「特捜は正義の味方」という特捜神話を作ってきたのはそもそも自分たちメディアではなかったか、という視点が全くありません。いいかげんな社会部次長です。恥さらしでもあります。

 新聞は、少なくとも「前田検事がかかわった事件は総見直しすべき」くらいは指摘すべきです。それもありません。前田検事は小沢氏秘書の大久保氏を取り調べ、陸山会の家宅捜索も指揮しました。秘書の逮捕も「でっちあげ」だった可能性が高いことが以前から指摘されてきました。そうした点に触れない新聞ジャーナリズムは、いまだに検察と一緒です。「正義づら」が目障りです。


生き生き箕面通信665 ・「先送り一掃内閣」?――菅さん、あまりにも厚かましいよ

2010-10-01 06:13:57 | 日記
おはようございます。今日からタバコの大幅値上げ。禁煙の絶好のチャンスです。
生き生き箕面通信665(101001)をお届けします。

・「先送り一掃内閣」?――菅さん、あまりにも厚かましいよ

 今日、臨時国会が開かれ、菅首相は所信表明で「懸案の先送り一層を宣言する」そうです。ムリです。菅さんには、懸案になってきた問題を解決に導くための理念もなければ、知恵もなく、最も大事なハラもありません。

 例えば、目の前の「尖閣諸島」。中国はハラをくくって、「領土問題」に仕立てる戦略を具体的に動かしはじめました。中国艦船から発艦した戦闘用ヘリが異常接近するなど挑発を繰り返す。それでも日本が挑発に乗らなければ、次は”仕掛け船”で日本側に実力行使します。どちらに正義があるかなど、全く問題外。ともかく、いざこざを仕掛け、紛争状態を作り出す。その事態に対応する「危機管理態勢」があるでしょうか。

 その場合、仕掛けてきた犯人を逮捕したとすると、今回と同じように「検察が判断すること」というのでしょうか。「政治介入はない」と逃げるのでしょうか。

 時の最高権力者は、常に自分の統治哲学を語り、その実現に全力を挙げている姿勢を見せなければなりません。ところが、菅さんにはそうした哲学も理念もなく、せいぜい「最小不幸社会を実現する」という程度です。

 「強い経済、強い財政、強い社会保障」というキャッチフレーズも、「強い財政」のための消費税増税をすきあらばやってしまうという財務省の手に平で踊っていることが見え見えです。

 この国は、世界の歴史の大きな分岐点に立っています。中国の動静にうかがえるように、新たな帝国主義時代が幕開けしたと言える状況です。そのなかにあって、理念もハラもなく、言葉遊びだけで切り抜けようとする姑息なトップをいただく日本。これも有権者が選んだ私たちに全責任があります。

 有権者の多くは、「いざとなれば、日米安保でアメリカに守ってもらう」と思い込んでいるようですが、そこにこそ日本丸漂流の根本原因があることに思いいたらないようです。漂流し続けたあとは、どうなるのでしょうか。