おはようございます。
生き生き箕面通信674(101010)をお届けします。
・世界一美しいといわれる日本の紅葉
明日から「生物多様性国際会議」(COP10)が名古屋で開かれます。人類の明日がかかっていると位置づけられる重要な国際会議です。しかも日本で開かれる。ところが、本日の朝日の朝刊には、この会議に関する記事は1行もありません。
読売は、1~2面にわたって環境問題に造詣の深いイギリスの前駐日大使の寄稿を掲載しました。日経は第1社会面で、「あすから開催 市民レベルの交流期待」と、かなり大きく取り上げています。
朝日もまったく無関心ではなく、これまでにも折に触れ取り上げてきました。しかし、通常は前日に「お知らせ記事」の形でも、世の関心を喚起する紙面づくりをするものです。
それはともかく、昨日夜9時からのNHK総合テレビ「シリーズ日本列島」はとてもすばらしい出来栄えでした。第1回目で「日本の森」を取り上げたのですが、地球の絶妙の構造から、日本に「奇跡の森」が実現していることが紹介されました。ぼくも改めて日本列島の環境を見直しました。
実は、ヒマラヤとチベットの山脈・高原が偏西風を生み出し、それが海からの水蒸気を吸い上げて日本列島に大量の雨をもたらす。その仕組みは奇跡といえる絶妙の地勢的バランスだということが、最新の研究で明らかにされてきました。
地球の北緯20度から50度の範囲は、実は砂漠が多く、事実、ゴビ、タクラマカン、サウジ、サハラの砂漠が取り巻いているのですが、日本列島は緑に覆われ、世界でも有数の森林国を形成しています。
地球は10万年周期で氷河期が繰り返され、その間に多くの地域では紅葉落葉樹は死滅し、単一の樹種の森になっていったのですが、日本列島はその複雑な地形から氷河期にも多くの落葉樹が生き延び、現在の多彩な樹種による森があるのだそうです。それが赤、黄、うす緑の多彩な紅葉を見せるようになった。まさに錦秋を形作ったということでした。
しかし、その森もいまでは見向きもされず、荒れ放題。たとえば、中国の資産家に二束三文で売却されています。
現在の世に生を享けた私たちは、子孫のためにもこのすばらしい列島の自然を伝え残していく責務があります。
NHKシリーズ、今晩9時からは「奇跡の海」編です。
生き生き箕面通信674(101010)をお届けします。
・世界一美しいといわれる日本の紅葉
明日から「生物多様性国際会議」(COP10)が名古屋で開かれます。人類の明日がかかっていると位置づけられる重要な国際会議です。しかも日本で開かれる。ところが、本日の朝日の朝刊には、この会議に関する記事は1行もありません。
読売は、1~2面にわたって環境問題に造詣の深いイギリスの前駐日大使の寄稿を掲載しました。日経は第1社会面で、「あすから開催 市民レベルの交流期待」と、かなり大きく取り上げています。
朝日もまったく無関心ではなく、これまでにも折に触れ取り上げてきました。しかし、通常は前日に「お知らせ記事」の形でも、世の関心を喚起する紙面づくりをするものです。
それはともかく、昨日夜9時からのNHK総合テレビ「シリーズ日本列島」はとてもすばらしい出来栄えでした。第1回目で「日本の森」を取り上げたのですが、地球の絶妙の構造から、日本に「奇跡の森」が実現していることが紹介されました。ぼくも改めて日本列島の環境を見直しました。
実は、ヒマラヤとチベットの山脈・高原が偏西風を生み出し、それが海からの水蒸気を吸い上げて日本列島に大量の雨をもたらす。その仕組みは奇跡といえる絶妙の地勢的バランスだということが、最新の研究で明らかにされてきました。
地球の北緯20度から50度の範囲は、実は砂漠が多く、事実、ゴビ、タクラマカン、サウジ、サハラの砂漠が取り巻いているのですが、日本列島は緑に覆われ、世界でも有数の森林国を形成しています。
地球は10万年周期で氷河期が繰り返され、その間に多くの地域では紅葉落葉樹は死滅し、単一の樹種の森になっていったのですが、日本列島はその複雑な地形から氷河期にも多くの落葉樹が生き延び、現在の多彩な樹種による森があるのだそうです。それが赤、黄、うす緑の多彩な紅葉を見せるようになった。まさに錦秋を形作ったということでした。
しかし、その森もいまでは見向きもされず、荒れ放題。たとえば、中国の資産家に二束三文で売却されています。
現在の世に生を享けた私たちは、子孫のためにもこのすばらしい列島の自然を伝え残していく責務があります。
NHKシリーズ、今晩9時からは「奇跡の海」編です。