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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信674 ・世界一美しいといわれる日本の紅葉

2010-10-10 07:26:53 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信674(101010)をお届けします。

・世界一美しいといわれる日本の紅葉

 明日から「生物多様性国際会議」(COP10)が名古屋で開かれます。人類の明日がかかっていると位置づけられる重要な国際会議です。しかも日本で開かれる。ところが、本日の朝日の朝刊には、この会議に関する記事は1行もありません。

 読売は、1~2面にわたって環境問題に造詣の深いイギリスの前駐日大使の寄稿を掲載しました。日経は第1社会面で、「あすから開催 市民レベルの交流期待」と、かなり大きく取り上げています。

 朝日もまったく無関心ではなく、これまでにも折に触れ取り上げてきました。しかし、通常は前日に「お知らせ記事」の形でも、世の関心を喚起する紙面づくりをするものです。

 それはともかく、昨日夜9時からのNHK総合テレビ「シリーズ日本列島」はとてもすばらしい出来栄えでした。第1回目で「日本の森」を取り上げたのですが、地球の絶妙の構造から、日本に「奇跡の森」が実現していることが紹介されました。ぼくも改めて日本列島の環境を見直しました。

 実は、ヒマラヤとチベットの山脈・高原が偏西風を生み出し、それが海からの水蒸気を吸い上げて日本列島に大量の雨をもたらす。その仕組みは奇跡といえる絶妙の地勢的バランスだということが、最新の研究で明らかにされてきました。

 地球の北緯20度から50度の範囲は、実は砂漠が多く、事実、ゴビ、タクラマカン、サウジ、サハラの砂漠が取り巻いているのですが、日本列島は緑に覆われ、世界でも有数の森林国を形成しています。

 地球は10万年周期で氷河期が繰り返され、その間に多くの地域では紅葉落葉樹は死滅し、単一の樹種の森になっていったのですが、日本列島はその複雑な地形から氷河期にも多くの落葉樹が生き延び、現在の多彩な樹種による森があるのだそうです。それが赤、黄、うす緑の多彩な紅葉を見せるようになった。まさに錦秋を形作ったということでした。

 しかし、その森もいまでは見向きもされず、荒れ放題。たとえば、中国の資産家に二束三文で売却されています。

 現在の世に生を享けた私たちは、子孫のためにもこのすばらしい列島の自然を伝え残していく責務があります。

 NHKシリーズ、今晩9時からは「奇跡の海」編です。


生き生き箕面通信673 ・立花隆氏のマッカーシズム

2010-10-09 07:30:31 | 日記
おはようございます。中国の刑務所に収監されている劉暁波氏へのノーベル平和賞が決まりました。ノルウェーのノーベル平和賞委員会に拍手を送りたい気分です。
生き生き箕面通信673(101009)をお届けします。

・立花隆氏のマッカーシズム

 ここ1,2年の立花隆氏の言動が狂っています。常軌を逸した発言を繰り返していますが、何があったのでしょうか。

 今朝の朝日は、小沢一郎氏の「強制起訴」に関連してオピニオンのページ(25面)で特集を組み、立花氏を登場させました。「民意は検察権力の上に立つ」という見出しが氏の主張です。つまり、司法の場では民意が最重要で、検察の判断より「正しい」という主張です。

 もちろん民主主義の国ですから、民意が重要であることには誰しも異存はないでしょう。しかし、いわゆる民意が大きな間違いをしてきた歴史は枚挙にいとまがありません。とくに戦争が始まる場合は、民意があおられ、そのあおられた民意で突っ込んでいく形がとられてきました。

 アメリカでも、マッカーシズムという「民意の嵐」が吹き荒れた時代がありました。”赤狩り”、つまり共産主義色を嫌悪する民意をあおり、チャーリー・チャップリンはスイスへ”亡命”せざるを得ず、以後、チャップリンはアメリカ嫌いになりました。

 当時、マッカーシズムを支持したのは、ウォルト・ディズニー、ゲーリー・クーパーや、後の大統領になるケネディ、あるいはロナルド・レーガンで、民衆は熱狂して密告も大流行しました。

 これに反対したのは、ヘンリー・フォンダ、グレゴリー・ペック、カーク・ダグラス、バート・ランカスター、キャサリン・ヘップバーン、フランク・シナトラ、ベニー・グッドマンらでした。

 立花氏はもともと、田中角栄の「金脈追及」で一躍名を知られたこともあるのでしょうか、角栄的なものには反射神経的に拒否するようです。多くのマスメディアにも同じ傾向が顕著です。

 マッカーシズムと同じように”民意”なるものをあおりたてて、いまの「反小沢ムード」があります。彼らには、小沢氏はすでに有罪です。立花氏も朝日への寄稿で「小沢一郎の強制起訴……」と、敬称なしの呼び捨て、犯罪人扱いで書いています。「推定無罪」の原則を持ち出すのも恥ずかしい、少なくとも知性のある人間のふるまいとは見えません。

 立花氏が、それなりに影響力のある新聞紙上で事実上の有罪扱いをすることは、重大な「人権侵害」です。この点では、朝日の見識も疑わざるを得ません。というよりも、朝日自体がこれまでに重大な「人権侵害」を冒してきたのですから、立花寄稿は朝日主導の「反小沢キャンペーン」の一環と思われます。

 もし、強制起訴の結果、最終判決が「無罪」だった場合、朝日や立花氏は自分の責任をどう果たすことができるのでしょう。

 小沢氏への執ような”魔女狩り”的追及は、日本のジャーナリズムの幼稚さを臆面もなくさらけ出した事例として歴史に残ることになります。

生き生き箕面通信672 ・ヒラリー・クリントン氏の大統領への道

2010-10-08 06:28:52 | 日記
おはようございます。小沢一郎氏が「日本のための活動を自粛する」必要などさらさらありません。検察審という得体のしれない組織の”闇の結論”なるもの、誰が結論を”誘導”したか、怪しいものです。それを「鬼の首を取ったように」して、「小沢やめろ」とよばわる朝日の偏向ぶりは「ジャーナリズム力ゼロ」をゲロっているといえます。これは朝日の小沢一郎に対する「人権侵害」なのです。
生き生き箕面通信672(101008)をお届けします。

・ヒラリー・クリントン氏の大統領への道

 本日の朝刊は、読売、朝日とも「『クリントン副大統領』説が浮上」と、結構大きく伝えました。この”うわさ”に火をつけたのは、ワシントン・ポスト紙のボブ・ウッドワード記者。ウォーター・ゲート事件で、ときのニクソン大統領を辞職へ追い込んだベテラン記者です。

 もともとオバマ大統領をやめさせ、クリントンさんを大統領にしようという筋書きが描かれ、あとはどのように舞台を進めるか、が検討されていました。それが、ボブ記者の”爆弾発言”でいよいよ幕が上がったようです。

 現在のバイデン副大統領が辞任した場合、後任はオバマさんが指名し、議会が承認すれば実現します。しかもこの話、バイデン氏は「外交をライフワークとしており、当初から国務長官を希望していた」というおまけつき。つまり、クリントン、バイデン両氏はもちろん、支持率低下に悩むオバマさんも、民主党も大歓迎な脚本になっています。

 本日の段階は、11月の中間選挙に向けて、「『オバマ・クリントン』コンビで闘う」という説を世間にお披露目した第一段階です。次のステップは、中間選挙後もオバマさんの支持率が弱含みの場合です。「これでは共和党に勝てない」となったときには、オバマさんが「病気で大統領職を辞任、副大統領のクリントンさんがめでたく大統領に昇格」というシナリオです。

 オバマさんが自発的に辞任しない場合は、「例のあの手」が繰り出される公算になってきます。ケネディの例。古くは、リンカーンの例です。これは、オバマさんも先刻承知のシナリオです。オバマさんがどちらを選択するか、アメリカの”奥の院”はしばらく様子見です。

 

生き生き箕面通信671 ・ジャーナリズム堕落の温床が記者クラブ制度

2010-10-07 06:33:56 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信671(101007)をお届けします。

・ジャーナリズム堕落の温床が記者クラブ制度

 本日の朝日朝刊は、「大阪地検の資料改ざん」に関する同社のスクープ記事が新聞協会賞を追加受賞したと誇らしげに一面で大きく扱いました。そのこと自体に異を唱えるつもりはありません。

 しかし、なぜ検察がかくもお粗末な事件を起こしたのかを考えるとき、新聞、テレビなどの記者クラブ・メディアが事件をあおりたて、いわば「検察の暴走」を許してきたことに思い当たりますので、素直に素晴らしいジャーナリズム活動と称賛はできません。

 検察は今も「記者クラブ」と一体となった「検・報癒着体制」でがっちりと手を握りあっています。検察担当の記者クラブが、フリーのジャーナリストを排除して情報の独占のうえにあぐらをかいているのです。フリーのジャーナリストが取材できれば、検察に対する本来のチェック機能が働くのですが、それが阻害されています。

 検察は戦後長い間、批判から免れてきましたから、次第に「なんでもできる」という雰囲気が濃厚になり、ついには証拠のフロッピー・ディスクを改ざんするところまで進んだのです。だから当時の担当検事はそれほど異常なこととは思わない神経になっていました。

 これまでから、検察の取り調べの仕方にチェックをかけていれば、ストーリーを勝手につくってそれに合わせた「供述調書」がでっち上げられることもありませんでした。現在、取り調べの「全面可視化」が必要と指摘されているのも、そのためです。

 菅政権も、野党時代の民主党が主張してきた記者クラブの開放からは次第に後退しています。記者クラブと”仲良く”している方が楽だからです。

 いずれにしても、新聞・テレビのマスメディア側がオープンにならなければ、今後もジャーナリズムは未熟のままが続きます。わたしたち主権者は、マスメディアをきびしく鍛える眼を持つことが欠かせません。


生き生き箕面通信670 朝日主筆の低レベル中国観

2010-10-06 06:28:50 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信670(101006)をお届けします。

・朝日主筆の低レベル中国観

 今朝の朝日は船橋洋一主筆の「中国の友へ」と題する大型コラムを掲載しました。タイミング良く格調高い論調が繰り広げているものと期待して読むと、なんと枝野氏と全く同じ低劣な内容がえんえんと垂れ流されていました。

 船橋氏はまず中国船長の逮捕・釈放の過程を総括して、「つくづく日本は外交下手というかけんか下手な国だなあ、と思わずにはおれません」と、けなしました。そのうえで、「それに比べて、中国政府の対日圧力のきりもみ方といったら、これはもう外交的な『衝撃と畏怖』作戦そのものです」と、”中国こわいぞ”の反中国キャンペーンです。

 さらに、「経済的に遅れていた時の中国は低姿勢だったが、強い立場になった時の中国の理論は何かが見えない」とし、今後の中国との付き合い方は「実利を旨とする。戦略的互恵関係といった幻想は持たない」と宣言しています。このコラムの見出しは「『長い闘争』の覚悟が必要」としており、まるで宣戦布告のような違和感を持ちます。

 結びは、「日中は今、グラウンド・ゼロにいる。渺々(びょうびょう)たる光景です」としました。なんとなくかっこいいようにかいていますが、何のこっちゃ。意味不明です。それとも中国からのレアアース禁輸や日本人拘束などの”テロ攻撃”に日本というWTCビルはあえなく崩壊した、とでもいうのでしょうか。

 思い当たるのは、数日前に民主党の枝野幹事長代理が「中国は悪しき隣人」と発言したのと全く同じレベルの低劣な内容ということです。

 船橋氏のコラムの決定的な未熟さは、「これからの日中関係をどのように平和的に発展させていくか」、そのために「どのような努力をするか」が欠如していることです。そしてただ、中国切り捨てで事足れりとする無責任な駄文で胸を張っていることです。米国追随にまるごとマインドコントロールされた”ジャーナリスト”のなれの果てです。