生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信665 ・「先送り一掃内閣」?――菅さん、あまりにも厚かましいよ

2010-10-01 06:13:57 | 日記
おはようございます。今日からタバコの大幅値上げ。禁煙の絶好のチャンスです。
生き生き箕面通信665(101001)をお届けします。

・「先送り一掃内閣」?――菅さん、あまりにも厚かましいよ

 今日、臨時国会が開かれ、菅首相は所信表明で「懸案の先送り一層を宣言する」そうです。ムリです。菅さんには、懸案になってきた問題を解決に導くための理念もなければ、知恵もなく、最も大事なハラもありません。

 例えば、目の前の「尖閣諸島」。中国はハラをくくって、「領土問題」に仕立てる戦略を具体的に動かしはじめました。中国艦船から発艦した戦闘用ヘリが異常接近するなど挑発を繰り返す。それでも日本が挑発に乗らなければ、次は”仕掛け船”で日本側に実力行使します。どちらに正義があるかなど、全く問題外。ともかく、いざこざを仕掛け、紛争状態を作り出す。その事態に対応する「危機管理態勢」があるでしょうか。

 その場合、仕掛けてきた犯人を逮捕したとすると、今回と同じように「検察が判断すること」というのでしょうか。「政治介入はない」と逃げるのでしょうか。

 時の最高権力者は、常に自分の統治哲学を語り、その実現に全力を挙げている姿勢を見せなければなりません。ところが、菅さんにはそうした哲学も理念もなく、せいぜい「最小不幸社会を実現する」という程度です。

 「強い経済、強い財政、強い社会保障」というキャッチフレーズも、「強い財政」のための消費税増税をすきあらばやってしまうという財務省の手に平で踊っていることが見え見えです。

 この国は、世界の歴史の大きな分岐点に立っています。中国の動静にうかがえるように、新たな帝国主義時代が幕開けしたと言える状況です。そのなかにあって、理念もハラもなく、言葉遊びだけで切り抜けようとする姑息なトップをいただく日本。これも有権者が選んだ私たちに全責任があります。

 有権者の多くは、「いざとなれば、日米安保でアメリカに守ってもらう」と思い込んでいるようですが、そこにこそ日本丸漂流の根本原因があることに思いいたらないようです。漂流し続けたあとは、どうなるのでしょうか。