生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信677 ・読売新聞の読者たぶらかし

2010-10-14 06:30:43 | 日記
おはようございます。チリの落盤事故の生還者、つぎつぎ。「神のおかげ」。本当にそう思います。
生き生き箕面通信677(101014)をお届けします。

・読売新聞の読者たぶらかし

 本日の読売新聞朝刊は、新聞週間にちなむ特集として「小沢問題の総括」を29面で大々的に掲載しました。タイトルは「小沢マネーの闇を暴く」、社会部記者の署名入りです。しかし、力が入っている割には、偏向はなはだしく、ゆがめたキャンペーンは「読者をたぶらかす」ためと見られても仕方のない紙面となりました。

 内容は、「3年以上前に陸山会の違法献金事件を追っていた取材班は、小沢氏が記者会見で公表した1枚の契約書の矛盾に気づき、『小沢氏団体 記載に虚偽』と1面で疑惑を報じた」と、小沢問題は読売が火をつけたのだと自慢するところからはじまっています。

 しかし、現在明らかになっていることは、「虚偽記載」と鬼の首をとったように騒ぎ立てている内容は、小沢氏側がきちんと収支報告書に記載してあったということであり、次に問題にされている日付が2か月ほどずれている点についても、検察自体がこの点を集中的に捜査し、大手ゼネコンに家宅捜査までして解明しようとした結果からも、何度もただされ明らかにされているように不正は見つけることができなかったということです。

 読売はこうも書いています。「取材班は当初、報道した疑惑が国会議員らの逮捕に発展し、国政を揺るがす事態になるとまでは予想していなかった」と。これこそ、まったくのでたらめ。ここまでちょんばれの事実をいけしゃあしゃあと書き飛ばすとは、ジャーナリストとして立ち位置から自ら転落して三文ブンヤとそしられることをよしとする雰囲気です。

 本日の記事全体は、次第に追い詰められてきた大手紙のあせりの一端をはしなくも示したようです。ぼくは読売がしっかりしたジャーナリズム精神を鍛えるよう心から願います。

 読売新聞にいま求めたいのは、検察の捜査が、例の前田検事が担当した件だけでも再捜査する必要を指摘することであり、検察のリーク情報にいかに新聞記者が踊らされていたかを自己反省することであり、その上に立って、小沢問題を根本から見直すことです。

 それができずに現在の姿勢をあくまで貫くなら、世論に害をもたらす新聞として排除の対象になると警鐘を鳴らすひつようがあると、胸を痛くしながら指摘しておきます。