生き生き箕面通信

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生き生き箕面通信685 ・「国連待機軍をつくれ」――小沢氏の平和創出構想

2010-10-22 06:18:58 | 日記
おはようございます。1962年の本日、時のケネディ米大統領がテレビ演説し、「キューバにソ連の核ミサイルが持ち込まれた」と発表、その撤去を求めて、一気に核戦争の危機(いわゆるキューバ危機)が高まりました。
生き生き箕面通信685(101022)をお届けします。

・「国連待機軍をつくれ」――小沢氏の平和創出構想

 小沢一郎氏の年来の主張は「世界の平和は国連中心に構築する」というものです。

 「一見、夢のような話だが、核兵器を国連の管理下に置く」ことも提唱しています。

 国連中心主義の一環として、「国連が常設軍を保持する場合、自衛隊を提供する」とも明記しています。これは、よく引き合いに出される小沢氏の著書「日本改造計画」に盛られた内容です。今から17年前に講談社から出版されました。

 ユニークな見方は、「アメリカ自身が『国連重視の平和戦略』へと歴史的な転換を図るのではないか」という点です。背景には、国防費負担の重圧に押しつぶされそうなアメリカの現状があり、さらに東西冷戦が終結した世界情勢の大変化があるわけです。

 アメリカは赤字財政から、もう「世界の警察官」は担いきれません。それなら、国連に大規模な司令部を新設し、旅団規模の常設待機軍を国連に提供するといった政策を打ち出す可能性がある」とも記しています。国連軍に多くの国からの派遣を求めて、これによって安全保障を維持しようという構想です。

 アメリカ国内の産軍複合体は、自己の権益が侵されることは容認できず、いまのところアメリカの国連中心主義はおいそれとは進みません。

 しかし、いまや西側のNATO(北大西洋条約機構)にロシアの参加が検討される時代です。こうしたそれぞれの地域の安全保障体制が広がり、相互に連携するようになれば、結局、国連中心の世界的な安全保障体制ができます。そして、それこそが国連の当初の狙いだったのです。

 核の問題はもちろん、武器開発あるいは武器取引についても国連の監視下におき、無用な紛争を予防することも重要になります。

 ともあれ、「国連中心主義の安全保障体制確立」は、日本が先導し、主導できる分野です。自衛隊は国連に提供するくらいのことは、日本の決断でできるのです。