生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信682 ・パックス・シニカ(中国)へそろり

2010-10-19 06:32:44 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信682(101019)をお届けします。

・パックス・シニカ(中国)へそろり

 中国の5中全会は昨日、習金平・国家副主席を共産党の中央軍事委副主席に選出し、事実上の次期国家主席を決めました。2年後に正式に選出されると胡錦涛・国家主席の後継者となります。

 中国はすでに巨大化する軍事力を背景に権益の拡大をめざして着々と布石を打ってきました。

 当面の戦略は、アメリカと太平洋を二分するというものです。ハワイがその分岐点で、以前、中国の軍部トップがアメリカの軍部トップに”よびかけた”と伝えられています。

 パックス・ロマーナ、ブリタニカ(英国)、アメリカーナと覇権国が続きましたが、次は中国というわけです。

 もちろん、中国元など世界の基軸通貨にする問題などをふくめ、まだ克服しなければならない問題は山積しています。一朝一夕には中国の覇権が確立できる状態ではありません。

 しかし、10年、20年はあっという間です。30年後にはどうなっているでしょう。30年後の世界の総人口はおそらく80億人を優に超え、食糧危機、エネルギー危機、資源危機、水危機に襲われていると想定できます。

 中国は少なくとも30年後を見据えた戦略を練るくらいの歴史的なスパンと伝統を持っています。そして原理原則の国であり、中華思想の国です。

 一方、わが日本はどうでしょう。毎日、小沢だ、政治とカネだと目の前のことばかりにかまけています。未来に向けた戦略など何にもない「空き缶」内閣です。

 それでも日本はなんとかやっているのでしょう。それはそれでいいのかも知れません。