生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信330 ・動き出した小沢構想――郵政社長に斎藤氏

2009-10-22 06:23:10 | 日記
おはようございます。東の夜空を見上げましたが、流星は雲でみえませんでした。
生き生き箕面通信330(091022)をお届けします。

・動き出した小沢構想――郵政社長に斎藤氏
 ここまでやるかというのが、昨日発表された日本郵政社長への斎藤次郎氏起用でした。亀井・小沢の連携プレーと見て取れます。

 亀井静香氏に新政権入りに際して金融と郵政担当をつけたときは、「何かありそうだ」と思うだけでしたが、今回ナゾが解けた感じです。

 真の狙いは「郵政」だったのです。巨額の郵貯を含め「郵政の守備範囲」は、これからの日本社会の骨格、あるいは「たたずまい」といった面で大きな影響があります。郵便の集配ネットワークが山間僻地までをカバーし、貯金の出し入れを通じて決済機能まで果たしてきたその存在は、明治以来、日本が作り上げてきた稀に見る「秀作」といっても過言ではないのではないでしょうか。

 それを「郵政こそ改革の本丸」として、見るも無残な駄作にしてしまうのが、小泉・竹中路線でした。

 これを、新たにどう立て直すか。小沢一郎氏と国家戦略で気脈を通じる亀井氏が国民新党の党首についたこと、同じく国家戦略で相通じる斎藤氏がいたことは、天もあじなことをやるという印象です。というより、亀井氏に金融・郵政担当を割り振ったときから、郵政社長の人事はレールが敷かれたのでしょう。

 ただ、巨額の郵便貯金は、その8割が日本の国債消化に使われます。民営も圧迫します。しかも、山間僻地までユニバーサル・サービスを維持するには、その赤字をだれが負担するのか、問題は山積です。

 いまの郵政を仕切っていけるのは、やはり大蔵OBしかいないのは、残念ながら事実。受け入れるより仕方がないと思います。問題は、本当に国民のためになる郵政になるよう舵取りされるか、です。お手並みに期待しています。



生き生き箕面通信329 ・180兆円の郵貯は守られた

2009-10-21 06:19:35 | 日記
おはようございます。冷蔵庫の麦茶から、今朝は熱いコーヒーにしました。
生き生き箕面通信329(091021)をお届けします。

・180兆円の郵貯は守られた
 日本郵政の西川善文社長が辞意を表明し、「反小泉路線」は大きな山場を越えようとしています。前々回の小泉・郵政選挙で小泉チルドレンを生むほどの自民圧勝のあと、手の平を反すかのような今回の民主大勝。いずれも地すべり的な激変ですが、投票したのは同じ有権者。日本丸はいまも行方定まらぬ漂流を続けています。

 それにしても西川さん、よく粘りましたねえ。昨年、鳩山邦夫・元総務相がやめさせられたとき、喧嘩両成敗で西川さんも退かざるをえないと思いましたが、しゃあしゃあと居座り続けました。何がそんなにこだわり続けさせたのでしょうか。

 さて、いま「郵政4会社」はどうすればいいのか、となると、確たる方向性があるのかよく見えません。「もとの官営に戻すというのではない」と亀井静香・金融・郵政担当相はいっています。官営に戻して、郵貯資金を国債だけで運用するようでは、巨額の資金が民間に回らず、活性化には役に立たないから、当然です。

 しかし、山間僻地のおじいちゃん、おばあちゃんのところまで足を運んで、金融サービス、あるいは簡単な決済機能を提供できるのか、それを含め全体で赤字にしない健全経営を維持できるのか。おそらく無理です。

 新政権は「郵政見直し」を閣議決定した以上、このむずかしい課題に答えを出して結果を見せてくれなければなりません。亀井さんに振り回されるだけでなければいいのですが。しばらく様子をみましょう。

 それはともかく、アメリカが狙っていた総額180兆円におよぶ郵貯資金が米国債の紙切れに化けることはとりあえず避けることができたように見えます。当面は守られたというところでしょうか。

 しかし、まだ油断はできません。なにしろアメリカはお金がなくて、アフガン戦争の継続もままならないくらいに追いつめられています。オバマ大統領の重い足かせは、財政問題。アメリカの借金となる米国債をだれかに買ってもらわなければならないのですが、紙切れになることが目に見えている国債をだれが買うのでしょう。中国も避けつつあります。アメリカの首根っこを抑えるだけの国債は充分に保有したから、もうこれ以上危険を冒す必要はない。

 来月訪日するオバマ大統領の大きな狙いは、普天間移設や、アフガン協力などが表の課題、裏の要求は「米国債の購入押し付け」です。

 アメリカの要求に沿う「小泉・竹中・西川路線」はとえりあえず挫折させましたが、郵政改革はこれからが本番です。



生き生き箕面通信328 ・普天間基地移設は微調整で決着か――本日ゲーツ長官来日

2009-10-20 06:18:38 | 日記
おはようございます。夙川の流れがサラサラと透明度を増したような気がします。秋の流れ。
生き生き箕面通信328(091020)をお届けします。

・普天間基地移設は微調整で決着か――本日ゲーツ長官来日
 普天間移設で政府は腰が全く定まりません。本日はゲーツ米国防長官が来日しますが、その直前の昨日、平野官房長官は現行計画以外の選択肢も検討する考えを示したのに対し、鳩山首相が日米合意の履行期限を先送りしない考えを表明しました。鳩山さん自体、先延ばしと言ってみたり、いやしないと言ってみたり、ブレブレです。

 奇妙なのは、今朝の朝日は、鳩山、平野二人の発言を昨日の夕刊を含め、全く報道せず、無視の形を見せていることです。取材はしているはずですから、極めて意識的な編集です。本来、伝える義務のある案件を恣意的に扱うことは許されることではありませんよね。「知る権利」を恣意的に扱える権限が、朝日のどこにあるのか問いたいものです。

 それはともかく、鳩山首相には相当強い圧力がかかっていると思われます。明日までの間に、辺野古での決着をさせるのでしょう。ゲーツ長官は、来月のオバマ大統領の露払いで来日したにもかかわらず「先送り」ではすみませんから、水面下では鳩山さんを水没させるくらいの恫喝をしたはずです。ゲーツ長官はもともと学生時代にCIAにスカウトされ、その長官も務めた「情報」のプロでもあります。アメリカに歯向かう、つまり虎の尾を踏んで失脚させられた首相は過去にもいました。

 それにしても、惜しいことをしました。「日本の国防をどう考えるのか」「日本が真に独立国として世界で役割を果たすにはどうすべきか」を国民的に議論するチャンスでした。「そもそも日本にアメリカの基地がいるのか」から、一人ひとりが考えてみるチャンスだった。しかし、その議論が巻き起こる前に、急速決着の気配です。

 結局、沖縄に世界有数の米軍基地が固定化され、米軍はここを拠点にほとんど自由に作戦を展開します。つまり、日本は否応なくアメリカの軍事作戦のお先棒をかつがされるわけです。今回そうした判断をしたことになるのです。

 日本は、憲法9条を掲げる国として、世界での役割を果たすべきであり、21世紀は「武力以外で解決する方式」を考え出し、実効あらしめる世紀にすべきと考えます。道は遠いのですが、わたしたち一人ひとりが声をあげ、努力すればゴールにたどり着けると信じています。




生き生き箕面通信327 ・アフガンで急務は干ばつ対策――500万人が飢餓線上に

2009-10-19 06:29:28 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信327(091019)をお届けします。

・アフガンで急務は干ばつ対策――500万人が飢餓線上に
 アフガンの国境で活動するペシャワール会の福元満治・事務局長の講演会が昨日18日に、大阪・浪速区民センターで開かれました。100人ほどが参加しました。

 中村哲医師が現地で忙しいため、福元氏が日本国内で基金を募る活動などの役割分担をしているのです。もちろん福元氏自信もしばしば現地を訪れ、現地の事情に通じています。

 今回は、24キロの水路掘削を中心の話です。「水路を掘り始めたのは、03年3月18日。その翌々日、ブッシュがイラク侵攻を始めました」。

 「タリバンとアルカイダは区別すべきです。タリバンは土着の農民でナショナリスト。アルカイダは根なし草で自国を追われた比較的高学歴のインターナショナリスト。タリバンをテロリスト対策で攻撃するというなら、ほぼ全国民を殺さなければならないことになります」

 「アフガンでは清潔な水がないために泥水を飲まざるを得ない子どもたちが病気になって苦しんでいる。食べ物もなく、500万人が飢餓線上にあります。アフガンで必要なのは、食べ物と水です。軍事では解決しない」

 福本さんが強調したのは、「水を引き、農作物を作って、食べ物が手に入れば、テロリストになる人はほとんどいない」ということです。

 「日本は、まだ好意を持たれている。『広島・長崎で原爆の被害を受けた国』ということも知られています。アメリカは数年以内に撤退せざるを得ないでしょう。急務なのは、水を引き、農地を回復して食べ物を自給できるようにすることです。もともとアフガンは食料は自給できる農業国家だったのです」

 日本の援助も、単にテロ対策という軍事ではなく、国の自立対策としての民生支援、とくに水路復活を中心にすべきだと確信しました。



生き生き箕面通信326 ・秋のピースウオークは11月3日(祝)です

2009-10-18 07:06:54 | 日記
おはようございます。昨夕は自転車でコーナンに行ったら、帰りは土砂降りでずぶぬれ。人生の危険はあちこちにあるもんだと実感しました。
生き生き箕面通信326(091018)をお届けします。

・秋のピースウオークは11月3日(祝)です
 いまの憲法が昭和21年11月3日に公布されてからちょうど63年。箕面の「憲法9条の会」が中心になって、今年で5度目のピースウオークが行われます。ぼくも参加します。

 平和憲法の根幹を規定した「9条」は、いまでは国民の間にひろくしっかりと定着しているかのようです。アメリカからの押し付けなどのそしりがあっても、「9条は守るべき」という気持ちに揺らぎはないように見受けられます。

 その一方で、ソマリアに自衛艦を派遣し、インド洋でもイラク戦争を支援するための海上給油活動が続いています。来月訪日するお簿間大統領からは、アフガン戦争へのさらなる支援を求められるのは必至とされています。

 日本の自衛隊は、すでに世界でも上位の戦力を”誇って”います。イージス艦もあります。さらに沖縄には、世界有数の米軍基地を持ち、一旦緩急あるときはいつでも出撃できる態勢です。

 憲法9条。「(1)日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と武力による威嚇または武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」「(2)前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」

 憲法にどんな美辞麗句が並んでいても、それがないがしろにされ、例えば独裁国家であったり、言論不自由国家である例は、世界中いまも枚挙にいとまがないほどです。国民が、普段の努力で命を吹き込まない限り、たちまち色あせただのお飾りになりかねない。

 来年5月には、憲法改定のための手続法である「国民投票法」が施行されます。付則によって、3年間は「改定原案」の発議はされませんが、その後は具体的に改定作業が進められます。衆議院で100名以上、参議院で50人以上の賛成で、改定原案を発議できるのです。

 11月3日は、文化の日でもあります。晴れの多い特異日だから、気持ちよくあるけそうです。午前10時に芦原公園に集まり、平和活動をしている諸団体、諸グループの1分間スピーチなどのあと、10時50分に出発。市役所前を通り、国道171号線を東に進んで、カルフールの公園まで。一人でも多くの方に呼びかけ、参加したいと思っています。