おはようございます。今日は雨。明晩は「中秋の名月」ですが、雲が気がかりです。
生き生き箕面通信310(091002)をお届けします。
・「円高容認発言」は内需転換への確信犯
藤井裕久財務相は就任以来、円高を容認するとも受け取れる発言を繰り返してきました。市場は当然、円高に進み、一気に1ドル=90円を突破し、さらに80円前半から場合によっては70円台という声も聞かれる勢いとなりました。これには「円高を放任するとは一度のいっていない」と、口先介入せざるを得ませんでした。昨日の東京市場は1ドル=89円台後半。
藤井さんは、旧大蔵省出身で主計局主計官を努め、細川、羽田両内閣の蔵相を歴任するなど、円の動きと国内経済への影響などは十二分に承知しています。その人が、あえて「円高容認」と受け取られる発言を繰り返したのです。だから、多くの人がこれは確信犯と見ています。つまり、「急激な円高は国内の輸出産業などに多大なダメージを与えるので避けなければならないが、緩やかな円高はむしろ歓迎している」という解釈です。
その心は何か。「政権交代を機に、内需振興へ転換する」との強い意志が感じられます。輸出立国から内需立国への転換。輸出で稼ぐばかりでなく、そのお金を国内で循環させて、円高の魅力を国民が広く、大いに享受しようという政策です。
円が強くなるということは、それだけ「日本が高く買われている。評価されている」ことの何よりの証しですよね。しかし、これまでその恩恵は国民には回らず、アメリカ国民が享受してきました。日本は輸出で稼いだお金で、せっせとアメリカ国債を買い、アメリカにドルを還流させてきたからです。日本はアメリカより金利を低くさせられ、仕方なく高い金利の米国債を購入せざるを得ないという「大陰謀」を続けてきたのでした。
アメリカには十二分に貢いできたのですから、もういいでしょう。そろそろ私たちが「円高で暮らしを豊かに」しましょう。海外からいいものを安く買えます。海外旅行にも安く行けます。なにより国内でお金を潤沢に回せば、みんな元気になります。
とはいえ、輸出産業には打撃です。だから、一方では円高に耐える産業を創出する必要があります。アメリカのオバマ大統領は「グリーン・ディール」を打ち出し、環境産業で雇用も大幅に増やす政策を着々と実施しつつあります。介護、医療などのヒューマン産業はもちろん、農業も儲かる形を考えることになります。
政権交代は、戦後のシステムが制度疲労を起こした事実に基づき、新たな”革命”が求められていることを意味している。その歴史的使命にきちんと応えられるか、藤井さんの”ロートル力”に期待しています。
生き生き箕面通信310(091002)をお届けします。
・「円高容認発言」は内需転換への確信犯
藤井裕久財務相は就任以来、円高を容認するとも受け取れる発言を繰り返してきました。市場は当然、円高に進み、一気に1ドル=90円を突破し、さらに80円前半から場合によっては70円台という声も聞かれる勢いとなりました。これには「円高を放任するとは一度のいっていない」と、口先介入せざるを得ませんでした。昨日の東京市場は1ドル=89円台後半。
藤井さんは、旧大蔵省出身で主計局主計官を努め、細川、羽田両内閣の蔵相を歴任するなど、円の動きと国内経済への影響などは十二分に承知しています。その人が、あえて「円高容認」と受け取られる発言を繰り返したのです。だから、多くの人がこれは確信犯と見ています。つまり、「急激な円高は国内の輸出産業などに多大なダメージを与えるので避けなければならないが、緩やかな円高はむしろ歓迎している」という解釈です。
その心は何か。「政権交代を機に、内需振興へ転換する」との強い意志が感じられます。輸出立国から内需立国への転換。輸出で稼ぐばかりでなく、そのお金を国内で循環させて、円高の魅力を国民が広く、大いに享受しようという政策です。
円が強くなるということは、それだけ「日本が高く買われている。評価されている」ことの何よりの証しですよね。しかし、これまでその恩恵は国民には回らず、アメリカ国民が享受してきました。日本は輸出で稼いだお金で、せっせとアメリカ国債を買い、アメリカにドルを還流させてきたからです。日本はアメリカより金利を低くさせられ、仕方なく高い金利の米国債を購入せざるを得ないという「大陰謀」を続けてきたのでした。
アメリカには十二分に貢いできたのですから、もういいでしょう。そろそろ私たちが「円高で暮らしを豊かに」しましょう。海外からいいものを安く買えます。海外旅行にも安く行けます。なにより国内でお金を潤沢に回せば、みんな元気になります。
とはいえ、輸出産業には打撃です。だから、一方では円高に耐える産業を創出する必要があります。アメリカのオバマ大統領は「グリーン・ディール」を打ち出し、環境産業で雇用も大幅に増やす政策を着々と実施しつつあります。介護、医療などのヒューマン産業はもちろん、農業も儲かる形を考えることになります。
政権交代は、戦後のシステムが制度疲労を起こした事実に基づき、新たな”革命”が求められていることを意味している。その歴史的使命にきちんと応えられるか、藤井さんの”ロートル力”に期待しています。