生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信313 ・旧ソ連の圧制に消された「乙女の祈り」

2009-10-05 05:58:46 | 日記
おはようございます。わが家の月下美人が一度に三つもつぼみをつけました。いつ咲いてくれるのか楽しみです。
生き生き箕面通信313(091005)をお届けします。

・旧ソ連の圧制に消された「乙女の祈り」
 昨夕、「海外ネット」(2ch)を見ていて、子どものときから時折り耳にしたピアノ曲「乙女の祈り」がポーランドの作曲家ボンダジェフスカという女性のものだと初めて知りました。もっと驚いたのは、そのポーランドでは、ほとんど全くこの曲が知られていないということです。

 旧ソ連がポーランドを支配下に置いたあと、宗教を弾圧し、この曲は「祈り」という題名がついていたために、宗教色の強い曲と断定され、演奏などが一切禁じられて人々の目に、いや耳に触れなくなったのだそうです。頑迷な政治が権力を振り回し、人々の心の分野である文化にまで介入してくると、ろくなことはありませんよね。日本でもつい60数年前までは、軍部が我がもの顔に文化を蹂躙し、もっとひどい状態でした。

 ポーランドでは、「自分のアイデンティーを取り戻す一環」としても、「乙女の祈り」とこの作曲家のことを知る動きが少しずつ広まっていると伝えていました。しかも、その運動の中心が、日本人男性と結婚して来日したポーランド女性が日本で祖国の曲を”発見”したのがきっかけだったのです。

 いま、中国は世界で存在感を高めていますが、国内ではチベット文化を圧殺し、新疆ウイグル文化も強い干渉を受けているようです。「ようです」としか書けないのは、事実をつたえることすらままならず、私たちも断片的なことしか知ることができないのが実態だからです。

 世界で存在感を示す場合、人々からの「敬意」がなければ、いつまで経っても「暴政国家」のイメージ、うさんくささが付きまといますよね。