生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信311 ・「前面戦争?」――余野川ダム負担金返還請求

2009-10-03 07:35:00 | 日記
おはようございます。今晩は中秋の名月。十五夜お月さんの顔は拝めるでしょうか。
生き生き箕面通信311(091003)をお届けします。

・「前面戦争?」――余野川ダム負担金返還請求
 読売新聞(大阪版)は昨日2日の朝刊一面トップで「箕面市長、ダム負担金返還請求へ」と報じました。夕刊では「近畿整備局、意見書の内容だと全面戦争になる」と続報を掲載しました。

 ことはこうです。国土交通省が着工した余野川ダム(箕面市)は水需要の低迷などから4年前に建設中止となりました。同省近畿地方整備局は事業清算に伴う負担金として5千万円の追加請求を箕面市にしてきたのです。これに対し、倉田哲郎箕面市長は1日の記者会見で、「追加負担金を拒否する。と同時に、これまで国に支払い済みの11億円の返還を求める意見書を5日に会う前原国交相に提出する」と表明しました。そして近畿整備局の担当者が「全面戦争になる」と同市に電話で伝えてきたことを、箕面市側が明らかにしました。

 橋本大阪府知事は「箕面市の負担金11億円のうち、4億7千万円を大阪府が負担しており、倉田市長と共闘する」と語っています。ぼくは、この「橋本・倉田の闘い」を全面的に応援したいと思います。八ツ場ダムをはじめ全国143ダムの見直しなどとも連動する大きなうねりの中の一石だと評価するからです。

 「自然」は、世代を超えた貴重な共有財産ですよね。だけど、いままでは案外簡単に手を加えて、「近代的」構築物に変え、便利さを手にしてきたきらいがありました。ようやくその反省期が訪れようとしている感をうけます。

 国は、余野川ダムの後始末をきちんとすべきです。残土をはじめ修復についても責任を持つべきです。ところが、「そんな動きをすると、今後ためにならないぞ」と”恫喝”とも受け取れる動きをする国の官僚。国のお役人の意識は「お上にたてつく無礼は許さない」という程度のものです。「”全面戦争”だって?」。笑っちゃいますよね。