生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信325 ・「風にそよぐ葦」

2009-10-17 06:57:49 | 日記
おはようございます。夙川(西宮)の川沿いを歩いていると、春に桜花を咲かせた木々が冬支度を始めていました。
生き生き箕面通信325(091017)をお届けします。

・「風にそよぐ葦」
 今朝早くNHKの関西思い出シアターが、「淀川・鵜殿の葦原」を見せてくれました。今は亡きエッセイストの井上俊夫さんが「葦が傷むとき、人間もまた傷む」と記していたのが印象的でした。

 葦焼きは、そのなめつくす壮大な炎の下で、新しい芽吹きの準備が進む命の循環の一環でした。

 葦原が水と親しみつつ、多くの生き物を育んでいる風景は、心を和ませてくれます。

 最近、石川達三の「風にそよぐ葦」を読みました。すでに読まれた方も多いかと思われますが、先の大戦の最中、いかに言論が封じられみじめな社会に陥っていったか、がしっかりと描かれているのです。なかなか面白いので、まだの方には一読をお勧めします。

 風にそよいで「小泉チルドレン」という葦が生まれ朽ち、いままた風にそよいで「小沢チルドレン」が生まれました。今回はしっかりと根を下ろすのでしょうか。

 時代の大きな転換点に立っています。その自覚を忘れず、風にそよいでも根はしっかりと張り、単に風にそよがされるだけの葦にはなりたくないものです。