生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信335 ・「世界平和構築の先頭に立つ」となぜ言わない――鳩山所信表明

2009-10-27 06:27:28 | 日記
おはようございます。わが家では渋柿をむいて天日にさらす干し柿づくりが始まりました。自然の恵み。
生き生き箕面通信335(091027)をお届けします。

・「世界平和構築の先頭に立つ」となぜ言わない――鳩山所信表明
 臨時国会が昨日開会し、鳩山首相が50分にわたって所信を表明しました。国会
での初の「鳩山哲学」のお披露目です。

 これに対して今朝の各紙社説の見出しは「『理念』だけでは物足りない」(読売)、「理念は現実に刻んでこそ」(朝日)、「意欲見えても中身あいまいな首相演説」(日経)です。共通するのは「理念は理念として、中身がいまひとつだね」という評論です。立派な論評というべきなのでしょう。

 ぼくが新聞ジャーナリストにお尋ねしたいのは、「鳩山さんの所信、あるいは『哲学』に対しては、賛成なのですか、問題があるのですか」が一点。「問題があるとすれば、ジャーナリストさん自身はどのような哲学(この国の形に対する考え方)をお持ちなのですか」が二点目す。

 時代が大きな転換を迫られているとき、世界はどうあるべきか、日本はどうあるべきかという「哲学」を鍛えていくことが最大の問題だと思うのです。だから、理念そのものの「価値」を論評して、理念を鍛えていくべきなのではないでしょうか。今朝の社説のように、「理念は理念として、中身がどうもね」というような物言いは、どうもぱっとしませんよね。

 日本からは、世界に通用するジャーナリストはほどんど育っていません。視野がせまくちまちましたことばかりをいじくり回しているからです。とくに平和の問題については、「日米安保が機軸」という呪縛から抜け出ることができず、世界のジャーナリズムに打って出る勇気がない、としか見えません。とくにアメリカに対する物言いは、自己規制がききすぎてちっとも面白くない。といって、石原慎太郎やサンケイ・グループのように勇ましいのは敬遠します。

 ぼくは、ぽっぽちゃんには宇宙人らしく「日本は世界平和構築の先頭に立つ」と大見得を切ってほしかった。最初の所信表明だから、「どんなことをいうだろう」と関心があつまっていました。だからこそ意味があったのですが。

 所信ではかろうじて「日本が東洋と西洋、先進国と途上国、多様な文明の間の
『架け橋』になる」と表明しています。

 ある社説は「理念を実現するための骨太の国家戦略と、政策の優先順位を、国会
審議の中で具体的に明らかにしてほしい」(読売)と注文をつけていましたが、これには全面的に賛成です。