生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信331 ・非核と武器輸出両三原則見直しを、と全面広告

2009-10-23 22:25:27 | 日記
こんばんは。今朝からバタバタしていて、ようやくいま落ち着いたところです。
生き生き箕面通信331(091023)をお届けします。

・非核と武器輸出両三原則見直しを、と全面広告
 今日の日経朝刊に「積極的平和主義と日米同盟のあり方」の見出しで、1ページ
全面を使った意見広告が掲載されていました。日本国際フォーラムという保守系シンクタンクのものです。

 今回は9項目の提言ですが、主なものは最初の3項目で①「非核三原則などを再検討せよ②米軍再編プロセスに協力し、集団的自衛権の行使を認めよ③「武器輸出三原則」は根本的にそのあり方を見直せ――と主張し、提言しています。

 「核の持ち込みはいいじゃないか。普天間基地は早く移設しないと、アメリカとの関係がおかしくなる。集団的自衛権は解釈改憲で認めよう。武器に使える優れた
技術がありながら輸出に活用できないのは、もったいない」――ありていに言えば、こんなところでしょうか。

 政権交代が起こり、また来月にはオバマ大統領の訪日を控え、保守の側が危機感を強めてきているようです。

 しかし、オバマ大統領は核なき世界」を呼びかけてノーベル平和賞を受賞、これからその手形を落さなければならない立場です。そうしたなかで、日本は核の力を推進する側に立とうと言う提案です。また、武器輸出を解禁して、”死の商人”の仲間入りをしようとも主張しています。

 これらの提言が馬鹿にできないのは、もともとこの団体は、アメリカで影響力の
強い「外交問題評議会」(CFR)をまねて作ったもので、会長は元経団連会長(元新日鉄社長・会長)の今井敬氏で、学者、評論家、自民党議員などが名を連ねています。

 まさか民主党中心の新政権が簡単に影響を受けるとは思えませんが、気になるのは、いわゆる革新の側に安全保障についての確たる理論構成ができていないことです。というよりも、国民全体に「アメリカの核の傘に入っていれば安全」と、あなた任せの国防意識、とても独立国とは思えない”平和ボケ”のまん延がみうけられます。

 時代が大きく変わろうとしているいまこそ、新しい時代に対応する安全保障の考え方を作り上げ、実践すべきではないでしょうか。一人ひとりが世界平和の確立のための安全保障策を考えたいものです。