生き生き箕面通信

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生き生き箕面通信318 ・鳩山首相ははやばやとオバマ大統領に”白旗”――普天間基地容認

2009-10-09 06:29:31 | 日記
おはようございます。台風一過、今朝はひんやり穏やかです。
生き生き箕面通信318(091009)をお届けします。

・鳩山首相ははやばやとオバマ大統領に”白旗”――普天間基地容認
 「なぜ?」といぶかり、「やっぱり」と事態の推移を見守るだけの立場。それが国民さんではないでしょうか、いまの立場は。おいてけぼり、というか、国民無視というか。

 鳩山首相は沖縄・米軍普天間基地の辺野古への移設について「時間的要素を加味すれば変化することもありうる」と、事実上、容認する方針を明らかにしました。お得意の政権公約(マニフェスト)では「日米地位協定の改定を想起し、米軍再編や在日米軍基地のあり方についても見直しの方向で臨む」と明記しています。

 「県外か海外への移転をめざす」とも付け加えて、選挙を闘い、支持を求めたのでした。それがオバマ大統領が来月12、13日に来日することが確定し、一転、変化(チェンジ)したのです。先日、テレビドラマで「白旗を掲げた少女」という沖縄での実話、洞窟から米軍に投降した少女の話が放映されましたが、こちらの白旗はよく理解できます。

 ぼくが残念に思うのは、この基地問題をきっかけに「日本の防衛はどうあるべきか。自分の国は自分で守ることは決意できないのか」、あるいは「アメリカとの距離はどうあるべきか。アメリカ追従外交でいいのか」といったことを国民的規模で議論する絶好のチャンスだったのですが、それをみすみす見送ってしまったことです。こうしたむずかしいけれど本質的な問題をいま、時代の大きな転換点だからこそ考え直す大チャンスだったと思うのです。

 選挙に勝たせてあげたからといって、「白紙委任」したわけではありません。むしろ鳩山さんの”宇宙人パワー”に期待していました。しれっと「CO2の25%削減」などといってのけるパワーです。ところが、今回はパワー不発どころか、自民党と変わらないポチ的立ち位置へチェンジしたのです。

 もちろん、「時間軸によって変化することはありうる」とぼくも思います。「君子は豹変」もあるでしょう。しかし、今回のやり方はいただけない。

 アメリカの代理人を「アメリカン・ハンドラーズ」といいます。民主党では長島昭久、前原誠司氏らの名が挙げられています。いわばアメリカとの太いパイプがある人々です。太いパイプを日本のために生かしてくれれば文句はないのですが、彼らはしばしば「アメリカの意向を代弁する」実績を示してきました。

 時間的要素を加味すれば、仏教では「だから無常」というようですが、何でも変化しますから、つまり「何でも有り」ということになり、鳩山さんにはオールマイティー。何でも「時間的には変化するのですよ」となります。

 それにしても、猛烈な圧力がかかったんでしょうね。しかし、見たくないチェンジでした。沖縄の米軍基地が半永久的に確定してしまいました。あまり日本人が気がつかないうちにです。