生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信314 ・「”見えない力学”に負けた」と石原知事

2009-10-06 06:01:20 | 日記
おはようございます。近くのスーパーで買ってきた柿が思いのほかおいしかった。得した気分。
生き生き箕面通信314(091006)をお届けします。

「”見えない力学”に負けた」と石原知事
 オリンピックの開催地が南米のリオデジャネイロと発表された瞬間、地元では国中、浜辺でも喜びを爆発させていました。飛び上がり、肩を叩き合って喜ぶ人々。記者会見するルーラ大統領は、ぼろぼろこぼす涙が止まらない。人間ってあんなに素直に喜べる動物なんだ。

 二回目の投票で落選が決まった東京は、石原知事が「プレゼンは東京が圧倒的に良かったんだが、”目に見えない力学”が働いた」と、敗因を語りました。そりゃそうでしょう。なにせ150億円もかけたのですから。たかだかといっては失礼かもしれませんが、オリンピック様にお越しいただくたかだか招待状にですよ、150億円。石原さんのポケットマネーではありません。税金です。それだけに石原さんにしてみれば、全うな投票なら東京に決まるところを、何かうさんくさい力が働いたのだ。こちらの責任ではありませんよ」と、言い訳の一つも言ってみたくなるのでしょう。

 決定的に不足していたのは、「人間臭さ」だったのだそうです。人間の”熱さ”が東京には感じられなかったのだそうですね。投票日直近に開かれたパーティーでも、日本人はみんなが楽しむダンスの輪にもほとんど加わらず、日本人は親しめない雰囲気をかもし出していたというリポートもありました。

 他の国の人々と分け隔てなく気軽に友達になる、日本人が最も苦手なパフォーマンスですよね。言葉もなかなか通じない。ある人は「島国の宿命」といいます。「単一民族だから」ともいいます。

 石原知事がいう”目に見えない力学”というのは、ぼくがいっている「人間臭さ」とは別のことを指しているのかもしれません。

 だけど、ぼくは「人間臭さ」というのは、日本人は不得意だけど、やはり重要だなあと改めて感じました。ひょっとすると、人間臭さで世界中の人から「愛される日本人」だったら、おそらく戦争を仕掛けらえもしないのではないでしょうか。日本人は「人間臭く」なれるでしょうか。