おはようございます。年も押し詰まりました。この1年をどう総括、検証しましょうか。 生き生き箕面通信1471(121231)をお届けします。
・「日本を原発大国へ」と安倍首相
大晦日の本日12月31日、大手紙朝刊は一斉に「首相、原発新設へ」と報じました。昨日のTBS番組での発言です。
これを伝えた朝日新聞の見出しは「首相 原発新設に含み」と抑え気味ですが、本文での首相発言は「新たにつくっていく原発は事故を起こした(東京電力福島)第一原発のものとは全然違う。国民的な理解を得ながら新規につくっていくことになるだろうと思う」と、明確に新設をめざす内容です。ところが、朝日の「新設に含み」という見出しは、安倍氏の軸足は「全く新設はないということではありませんよ。よくよく考えて国民の多数が肯定するなら、場合によっては新設もあり得る」と、新設に消極的なところに置かれている印象を与えます。その意味で、首相の真意をきちんと伝えない間違った見出しです。
その点、読売新聞はストレートです。見出しも「首相 原発推進を明言」と打ちました。読売はもともと原発推進新聞ですから、「我が意を得たり」の行け行けどんどん紙面です。記事は「首相は番組で、『国民は当面の電力需要への対応が不安なのだろう。だから、簡単に『脱原発』『卒原発』と言葉遊びに近い形で言ってのける方たちは(衆院選で)信用されなかったとも述べた」と、脱原発を主張する人々を安倍氏と一緒になって「言葉遊び」扱いでおとしめました。
安倍首相の決意は固いようです。日本を原発技術世界一の国にする。原発輸出を大々的に展開する。つまり「原発大国」の姿です。
新しい年は、「原発復活元年」になりそうです。
使用済み核燃料(核のゴミ)の処理に解決のめどがないにもかかわらず、そのゴミを増やすことになんら疑問を持たない読売をはじめ原発推進勢力の人々。
日本の政治は、日本の優れた価値をどんどん目減りさせていくように感じられます。新しい年の課題は、明確です。安倍政権を倒し、もう一度、こころある人々がめざす方向を実現する政権へ転換させる取り組みです。
本日は大みそか。皆様、今年はお付き合いをいただきましてありがとうございます。新年も頑張ります。お互い、連携して素晴らしい日本をつくるために力を合わせましょう。健康で力いっぱい働けるいい年をお迎えください。