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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

1457 ・安倍自民が憲法改悪を発議する見通し――ヒトラー登場と酷似の政治状況

2012-12-17 06:59:09 | 日記

おはようございます。                                                                             生き生き箕面通信1457(121217)をお届けします。

・安倍自民が憲法改悪を発議する見通し――ヒトラー登場と酷似の政治状況

 せっかく政権交代をさせてもらった民主党は、「消費税は上げない」「官僚政治から脱却する」などのマニフェストを反故にしたのをはじめ、数々のウソをついて有権者からの付託に応えることができませんでした。そして、自民・公明・維新などが議席を増やし、政権を奪われる結果となりました。民主党はウソつき野田氏を担いで有権者の期待を裏切り、有権者をコケにしたのだから、当然の報いです。

 それにしても日本の政治風土の危うさには暗然とせざるを得ません。現在の政治風土は、かつてドイツでヒトラーが登場してきた時と極めて似通った状況といえます。日本は冷静な議論もないまま、なんとなく吹く風まかせに「戦争ができる国」へ踏み出すことになりそうです。

 日本の国家権力は、その暴威をもって国民を支配する怪物、リヴァイアサンに化けようとしています。安倍晋三氏は、「有権者の圧倒的な『民意』を受けた」とし、オールマイティのカードを手にしたつもりです。官僚群は高笑いし、アメリカ政府も「やりやすくなった」とほくそ笑んでいることでしょう。

 これからの日本は具体的にどの方向へ進むことになるのでしょうか。最も恐れるのは、憲法を変える動きです。まず、改定手続きのハードルを低くし、過半数さえあれば、改定が発議できるようにする。そのために、現在は「国会議員の3分の2以上」と規定しているのを、「過半数」にする96条の変更です。

 憲法は何のためにあるのでしょうか。それは、ともすれば暴走する国家権力を縛るためにこそ存在します。国家権力を監視し、チェックするのが憲法の最大の機能です。それを、国家権力の側から「ユルユル」にしようとするのが、安倍氏の持論です。憲法改悪を阻止する闘いが一層、大切になります。

 消費税増税を実施させない闘いにも力を入れる必要があります。もちろん、原発再稼働を許さない運動も。TPP(環太平洋経済連携協定)への参加も阻止しなければならない。沖縄の普天間基地問題も待ったなしです。課題は山積しています。安倍政権が成立すれば、力任せに暴走することが見通せます。公明党などと連立政権にすれば、参院で否決されても、衆院で再可決できる3分の2の議席を確保したからです。

 リヴァイアサンに対抗するには、幅広い連携が必要です。小党が乱立し、それぞれに声をあげるだけでは、結果的には風に流されるだけになりかねません。私たちは、ドイツがヒトラーの下でたどった歴史を学ぶことができます。幅広い連携、いわゆる大衆運動によって、危ない歴史への道には踏み込まないようにすることが可能です。重く、苦しい闘いになりますが、諦めるわけにはいきません。こんな日本を次世代に引き継ぐわけにはいきません。安倍政治は、遠からず有権者からの反発を招くことになるはずです。

 来年夏には、参院選があります。