おはようございます。 生き生き箕面通信1467(121227)をお届けします。
・安倍政権が描く近未来の日本像
安倍晋三氏が描く「日本の形」は、愛国心あふれる国家像です。そのために、「慰安婦への謝罪と反省」を表明した河野談話を見直したいとしています。最も重点を置く経済政策は、「デフレから脱却し強い経済を取り戻す」と強調してきました。選挙中は「日本を取り戻す」と声を大にして繰り返していました。
「強い日本を取り戻す。強い経済を取り戻す」という中身は、輸出を活発にして外貨を稼ぐ貿易黒字国であり、国内は老朽化したインフラの整備とともに大規模公共投資で箱モノ投資を復活させる。その財源は、日銀を財布代わりに使う、というものです。そのために、「2%のインフレ・ターゲット」は何としても実現する。
国民の精神は、国家の威信を高めるため、あわよくば靖国神社に安倍氏自身が総理大臣として公式参拝する。教科書は、国民の精神発揚にふさわしい内容に改める。アメリカと共同で、中国封じ込め政策を実行する。そのための基地として、アメリカの普天間基地は辺野古で強行着工する。アメリカの下請け軍隊として、集団的自衛権を行使できるようにする。
人的には、小泉純一郎内閣の首相秘書官としてマスコミ対策などに猛威をふるい官邸を牛耳ってきた飯島勲氏を内閣官房参与に起用しました。大臣に、靖国参拝推進の稲田朋美氏を起用。一見して、右翼タカ派の布陣です。
つまり、外交・防衛はアメリカ一辺倒、国内的には国民を上から強権をもって統治する「強いものがいい目をする」体制です。わたしたち庶民は、税金は召し上げられるは、監視は強化されるは、で、踏んだり蹴ったりです。しかしこれも、私たちの投票の結果です。こんな安倍政権に「ノー」を突きつけられるのは、来年7月にも予定される参院選です。私たちは大急ぎで態勢を整える必要があります。