おはようございます。 生き生き箕面通信1450(121210)をお届けします。
・子どもには選挙権がありません――問われる大人の責任
当然のことながら、子どもたちには選挙権がない。だけど、現在の大人(有権者)が選んだ社会のありようを否応なく受け継がなければならない。それだけに、私たちは子どたちが大きくなって暮らすこの国の形を慎重に用意してあげる責任を背負っています。アメリカ・インディアンは、重大なことを決断する場合、7世代先のことを考えて判断すると伝えられています。せめて私たちは孫の世代までのことは考えて投票したいものです。
今回の衆院選の三大争点は、ご承知の通り、原発をどうするのか、消費増税を実施させるのか、TPP(環太平洋経済連携協定)に参加するのか、です。原発問題は、経済の根幹となるエネルギー政策をどうするか、です。消費増税は、膨れ上がる社会保障をどのようにしていくか、でもあります。TPP問題は、優れて日米関係をどうするか、という根本問題に直結しています。もちろん、日本経済をどのようにして活性化するかという日本経済の根幹を問う内容を含んでいます。それと同時に日米同盟のありようを問うものでもあります。具体的には、オスプレイの配備をどう受け止めるのか、普天間基地をどうするのか、米兵暴行事件への対処など、が含まれます。つまり、日米安保条約をこのまま続けるのか、それに付随する地位協定の改定になぜ手をつけないのか、という問題です。
アメリカにますます属国扱いされる国を子どもたちに引き継ぐことでいいのでしょうか。消費増税を実施すれば、まるまるその影響を受けるのは子どもたちです。原発を再稼働し、大間原発などを完工して新たに運転し始めれば、それから40年間使い続けることになります。地震列島の日本で、子どもたちは常に核の恐怖におびえながら暮らすことになります。
子どもたちには選挙権がありません。子どもたちの将来の生活の場となる日本列島を用意するのは、私たち大人の責任です。私たちがとくに気をつけなければならないのは、ウソつきやペテン師の言葉にひっかからないことです。現在の首相、野田という男は、選挙に有利なら何でも発言するウソつきであり、ペテン師です。その証拠は、3年前の選挙の際、「シロアリを退治してからでなければ消費税は上げません」と繰り返し、繰り返し約束しておきながら、政権の座に就くと、むりやり消費増税法案を成立させました。シロアリはいまだ健在です。ピンピンしています。シロアリという官僚群に支えられているのが、野田政権です。今回、自民党が仮に政権に復帰すれば、やはりシロアリ軍団に支えられることになります。だから、税金という甘い蜜に取りついているシロアリ官僚群と手を切ることなどできません。
今年のノーベル平和賞を受賞するEU(ヨーロッパ連合)のファンロンパイ大統領は昨日12月9日の記者会見で、大好きな俳句で心情を吐露しました。日本語訳にすれば、「戦後の平和、いにしえの願い果たす、ノーベルの夢」となるようです。第2次大戦後、とくに大きな戦争は回避してきた実績があり、ヨーロッパの人々は平和を享受することができました。
ひるがえって日本は、領土をめぐって中国、韓国、ロシアとむずかしい状況にあり、北朝鮮ともいまだに平和友好条約は未締結。日本を取り巻く四方(よも)の海は「など立ち騒ぐらん」という状況で、薄氷を踏む思いの関係にあります。
今回の投票では、私たちは私たち自身のために、そして子や孫のために賢い選択をしたいものです。ただ、ボクの住所がある選挙区には、選択したい「日本未来の党」からの立候補者がいません。比例区は「日本未来の党」と書くとして、小選挙区はどうしましょう。前回は民主党候補に投票しましたが、うそつき・ペテン師が代表の政党とはきっぱり手を切ります。結局、今回は共産党にしようと考えています。