おはようございます。 生き生き箕面通信1469(121229)をお届けします。
・原発という利権に群がる集団シロアリ自民政権
フクイチ(福島第一原発)のメルトダウンという苛酷事故が現実に発生したにもかかわらず、自民党は政権を取り戻すや、原発推進に走り始めました。安倍首相は、現在停止中の原発をなんとか動かす口実として、「原子力規制委員会が安全と認めたものは『再稼働』させる」と明言しています。原発を所管する茂木経産相は、「着工済み原発3基は建設を認める。計画中の原発は今後政治判断する」と、「着工済み3基は建設ゴー」に力点を置いて原発推進に前のめりです。
安倍首相は、「30年代原発ゼロは見直す。可能な限り原発依存度を減らす」と、繰り返し強調しています。この場合の本音は、「原発ゼロを見直す」というところにあり、「原発を使う」というのが最も強調したい内容です。「原発依存度を減らす」というのは世論対策上のつけたり発言にすぎません。
原子力規制委が言う「安全」は、コンピューターに入れた数値に基づく一つのシミュレーション結果であり、規制委自身が「この結果をもって、すべて安全と判断されては困る」と言っています。つまり、このシミュレーションには、使用済み核燃料(核のゴミ)をどうするのか、また例えば現在稼働中の大飯原発の場合、事故発生時に対応するための「重要免震棟」もできていない点はどう判断するのか、など判断に欠かせない問題が反映されていません。
安倍政権の閣僚に名を連ねた面々は、すべて「原発推進」です。原子力防災を所管する石原伸晃氏も、原発推進です。しかし、先の衆院選で自民党に投票した人の6割から7割は「原発ノー」だったというデータが報告されています。自民党が圧勝したからと言って、原発推進を委ねたわけではないのです。
しかし、安倍政権は「政権奪還」の高揚感からか、「白紙委任」を受けオールマイティ―の信託を手にしたかのような振る舞い方です。はたから眺めると、集団催眠にかかっているような風情ですが、実は正真正銘の「原発利権集団」なのです。人の命より、カネの方が値打ちがあると思う集団なのです。そんな拝金権力亡者にこの国のかじ取りを任せておいていいものでしょうか。