生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信1050 ・悪意いっぱいの朝日「反小沢」社説

2011-10-23 07:37:44 | 日記

 おはようございます。
 生き生き箕面通信1050(111023)をお届けします。

・悪意いっぱいの朝日「反小沢」社説

 小沢一郎氏の裁判が今月10月6日に始まり、その直後に記者会見を行いました。それを受けた朝日新聞の同8日の社説は、事実を捻じ曲げたうえで論を展開する典型的な悪意に満ちた内容でした。それが一定の影響力を持つメディアの「社説」という言論空間でまかり通りそうな状況に一言、モノ申して置く必要があると思います。

 実は、ジャーナリストの上杉隆氏が同じ趣旨のことを今週号の「週刊ポスト」(10月28日号)で指摘しています。問題の朝日の社説は、こういう書き出しで始まりました。「民主党の小沢一郎元代表が、おととい開いた記者会見には驚いた」と、まず驚いて見せました。何に驚いたかというと、「こわもてはいつもの通りだったが、あらかじめ質問数を制限していた。批判的な報道をしてきた新聞やテレビの記者を遠ざけて、支持者が多いインターネット向けの記者らを優遇する段取りも用意していた」と、いうことに驚いたのだそうです。

 ここには、明らかに事実を捻じ曲げた書き方があります。あたかも小沢氏側が自分のためだけに記者会見の場を仕切った書き方ですが、この記者会見は小沢氏が会見場に現れたところからすべてそのまま、生中継で映像が流されました。だから、この中継を観ていれば、たとえ会見の場に居合わせなくても、事実は認識できたはずなのです。批判的な新聞やテレビを遠ざけたことはなく、したがってインターネット向けの記者らを優遇したこともありませんでした。

 問題は、記者クラブ記者側は、あいかわらず「小沢氏はこわもての態度だった」という一点を浮かび上がらせるような演出に意識的に持っていったところにあります。そして、テレビも「こわもて」の印象を与えるような映像だけを切り取って流しました。

 メディアの怖いところは、書き方ひとつでプラスにもマイナスにも印象付けられ、流す映像の選択ひとつでどうにでも世論操作できる面があるのです。たとえば、同じ小沢氏が記者会見で、TPP(環太平洋経済連携協定)について聞かれたとき、「基本的には国を開くべきだと思っているが、現在は問題点が多すぎるので慎重であるべきだと思う」と発言しました。これに対して、朝日は「小沢氏、TPPに前向き」と報じました。他のメディアは、「小沢氏、TPPに慎重」と報じました。ことほどさように、メディアの報じることには「まゆつば」で接する必要があります。自分で、メディアの情報を自分なりに読み解く「メディア・リテラシー力」が求められています。

 朝日やNHKが報じることは、主として役所の「大本営発表」であり、世論操作のための「広報」であるということを前提に、情報に接する必要がより強まっています。