生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信1046 ・「普天間は第三の道を」と朝日新聞

2011-10-19 06:39:58 | 日記


 おはようございます。ミシュランの「三ツ星」店が奈良にも一店認められ、京都、大阪、神戸との関西4都市で計15店となったのだそうです。世界の「三ツ星」の10%を占め、まさに「食の関西」。うち12点が「日本料理店」で、日本料理は。
 生き生き箕面通信1046(111019)をお届けします。

・「普天間は第三の道を」と朝日新聞

 本日の朝日新聞には、画期的な社説が掲載されました。「展望なき一手の愚かさ」というタイトルで、政府の普天間問題に対する”政策”を「愚か」と批判。そのうえで、「『第三の道』を探るべきだ」と主張したのです。遅きに失したとはいえ、ようやく「まともな論」が出てきたという印象です。ないよりまし。いや、ジャーナリズムは気がついたら、「改めむるにはばかることなかれ」。

 野田政権が防衛大臣、外務大臣を相次いで沖縄に送り込み、「辺野古への移設」に協力を要請させました。地元が「辺野古への移設に反対」と、これほど明確に、しかも強く意思表示しているにもかかわらず、それをまったく無視して、一方的に自分の意思だけを強要しようとする野田政権。そこには「民の声」に耳を傾けようとする姿勢はありません。民主主義の否定です。「愚か」というほかありません。

 振り返ってみれば、ここまで政府が愚かな政策対応しか見せられない、その背景には、メディアの「愚かさ」も手伝ってあまりある、といえます。メディアの愚かさは、沖縄の地元紙が危機感をもって「辺野古反対」の論調を張っている時、本土のメディアは「日米同盟の深化」を唱えていました。いまも唱えています。「日米同盟の深化」は、「沖縄には米軍基地が必要だ」を大前提とし、「しかし、普天間は世界一危険な基地だから、その負担は軽減しなければならない。それは、比較的人口密集地から離れた辺野古以外にない」という内容でした。つまり、「日米同盟の深化」=「辺野古・新米軍基地」だったのです。つまり、沖縄のメディアと、本土のメディアの間には大きな温度差がありました。(今もあります)

 朝日も、これまでは「辺野古推進派」でした。本日の社説は、「朝日の路線転換」を意味します。ぼくはこの転換を大いに「是」とします。読売では、絶対に「転換」はありません。読売のボス、渡邉恒雄氏が引退しない限り、路線転換はあり得ない。ぼくは、読売新聞にもいいところはたくさんあると評価する面がありますが、ことナベツネ路線に関しては、「老害」と批判せざるを得ない。読売全体を斜勢におもむかせ、ついには再起不能にまで陥れるのではないかと懸念します。

 普天間は解決の道を探らなければならない。それは、今朝の朝日が新たに主張し始めた「第三の道」しかないはずです。野田首相は、来月ハワイでオバマ大統領に会った際には、率直に「辺野古はムリです。第三の道を模索したい」と、明確に話すべきです。それこそが、同盟国の務めではないでしょうか。