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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信283 ・新聞ジャーナリズムはこれでいいのか

2009-09-05 21:40:03 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信283(090905)をお届けします。

・新聞ジャーナリズムはこれでいいのか
 ぼくが購読している新聞の本日の朝刊トップは、読売が「官房長官に平野氏」、日経が「国家戦略相に菅氏有力」です。他にも人事がらみが多く、例えば「小沢と岡田の間がもめそう」だとか、「小沢に警戒」など小沢関連が目立ちます。

 確かに、日本人は人事が好きです。だから、新聞記者は「人事のスクープ」に血道をあげてきました。そうした関心事は取り上げざるを得ないのです。しかし、バランスをとって、国の根幹に関わる「外交・安保」「財政再建」など、これからの「この国の形」づくりに欠かせない「考えるたね」の提供に力を入れてもらいたいのです。 

 「日本の借金時計」で検索すると、刻々、借金が増えていく借金の大きさに慄然とします。今朝このページを開いてから、今再度チェックすると、64万円増えていました。総額は864兆円余り。今年3月末が846兆円でしたが、財務省の推計では1年後には924兆円となるそうです。麻生政権のもとで、じゃぶじゃぶ補正予算を組みましたから、もっと増えるでしょう。財務省の少な目の見積もりでも1年間で78兆円の増です。消費税1%アップでは2兆円に相当するのですから、借金増加分をまかなうだけでも消費税は39%相当をアップする必要があることに
なります。もう「お手上げ」寸前です。

 でも、日々の新聞にはそうした危機感は見られません。いわば「見てみぬ振り」です。あるいは偉大なる「鈍感力」。

 国の安全保障についても、連立協議が進むこのときが、論議を盛り上げるチャンスのはず。アメリカをはじめ、中国、韓国など世界中が注目しています。「本当にアメリカ離れするのか」。ところが、日本の新聞には、そうした問題意識の紙面製作はあまり見られません。「なんとかなるやろ」ということでしょうか。偉大なる「鈍感力」。

 「小沢が来るぞ。オオカミ来るぞ」などの紙面づくりをする暇があったら、ではどうしたら「世界に貢献できる日本」を考えようとしないのでしょうか。このノーテンキな平和がいつまでも続きますようにとこころから祈らずにはおれません。 

生き生き箕面通信282 ・小沢幹事長で「第3の開国」を

2009-09-05 21:36:47 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信282(090904)をお届けします。

・小沢幹事長で「第3の開国」を
 なんとか新政権が動き出した感じです。幹事長人事で具体的な動きがあり、ぼくもそうあるべきと考え、望んでいた小沢一郎(敬称略)が鳩山代表から要請されて決まったからです。

 世界のパラダイムが大変動しているこの時代状況にあって、日本丸が沈没しないためには、第3の開国が必要ではないでしょうか。明治維新、太平洋戦争敗戦後の再建に続く「第3のリニューアル」です。そのなかで「この国の新しい形」を創っていく、まさに大転換の時代に直面しているという認識が求められています。

 こうしたときには、「平成の西郷隆盛」が出てこなければならない。ぼくは、それを小沢に託しています。だから、小沢嫌いな人が多いのも承知のうえで、「日本丸の舵取り」をと要望するのです。

 日本丸の舵取りは容易ではありません。アメリカからは早くも「新政権は米国離れを望んでいる。アジアへのシフトを考えている」と、警戒され、批判が出ています。必要なことは、アメリカとも同盟関係を維持しつつ、日本の自立性を高め、世界の中での役割を果たして、誇りある地位を築くことのはずです。それができる胆力があるのは、小沢しかいないでしょう。それは、アメリカをはじめ各国が認めていることだと思います。日本の中は、小沢の「独りよがりの独裁性」が喧伝されますが、それを乗り越えて仕事を託したい。西郷隆盛にくらべて、小沢の人徳が十分かは人によってさまざまでしょうが、ここはしばらく小沢のお手並みを拝見しようではありませんか。

 ただ、民主主義の時代です。私たち一人ひとりが政治に参画していく心構えとできるところでできることをすることが欠かせないと思います。国民と力を合わせれば、「日本丸」は、隆々とした「この国の形」を見せて甦ると信じます。



生き生き箕面通信281 ・ちょっと心地いい風景

2009-09-05 21:33:13 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信281(090903)をお届けします。

・ちょっと心地いい風景
 民主、社民、国民新党との3党連立協議が始まり、案の定、外交・安保政策の
違いが乗り越えられるかが、焦点となってきました。とくに社民党の福島党首は「私は、自衛隊の海外派兵反対、沖縄の基地問題、憲法改定案づくり反対を訴えてきた」と、党の存亡をかけた基本方針を貫く構えです。かつて社会党が自民党に取り込まれた村山政権で社会党の党勢が一気に凋落した轍を二度と踏むわけにはいかない立場です。

 他方、中心的に新政権を担う民主党は、鳩山代表が月刊誌「Voice」に寄稿した論文をアメリカの有力紙ニューヨーク・タイムズが転載して「アメリカ離れ」を強く批判しているなどから、発足そうそうアメリカとことをかまえることは避けたいところで、いわゆる「現実路線」へシフトしつつあります。

 そした背景で眺めると、今朝の読売新聞一面に掲載された「鳩山・福島両氏の握手」の写真は、「ヨッ、いいね。たのんまっせ、おふたりさん」と声をかけたくなるいい構図でした。同じ構図は日経新聞も掲載していましたが、読売のカメラマンの腕がずっといいと感じました。

 福島党首が「日本のために頑張りましょう」と、信頼を込めて、鳩山代表に語りかけているような決意を秘めたほほえみ。”宇宙人”ハトヤマも「やりましょう」と、受けています。ちょっと心地いい写真でした。

 今朝の新聞は、本日未明に、米国のオバマ大統領と鳩山代表との電話会談も伝えています。オバマさんから申し入れがあった電話で、鳩山さんは日米の信頼構築に最初の一歩をうまく踏み出したようです。いわく「民主党の勝利はオバマ大統領のおかげです。日本では初めて民主的な手続きで政権交代が実現しました。大統領が日本国民にチェンジの勇気を与えてくれたのです」と。そして「建設的に未来志向の日米関係を築きたい。大統領は気候変動や核廃絶でリーダーシップを発揮しておられる。われわれも同じ気持ちで考えている政党だ。経済でも緊密に協力し、(景気を)改善したい」とも語ったと報じられています。

 この電話会談のポーズも、心地いい風景だったのではなかったかと想像します。トップの信頼がなにより。信頼があれば、難しい問題もかならずや妥協点が見出せます。それこそがおとなの話し合いというものであり、民主主義を強固にするものだと信じます。

 今朝は「少しうれしかった」という感想を書かせてもらいました。



生き生き箕面通信280 ・民主党は早急に”司令塔”の立ち上げを――消えた「政権移行チーム

2009-09-05 21:29:14 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信280(090902)をお届けします。

・民主党は早急に”司令塔”の立ち上げを――消えた「政権移行チーム」
 最も重要な政権移行の段取りがスムーズに進まず、この先も2週間の空白が予想される危機的状況が出てきました。当初予定されたはずの「政権移行チーム」の発足が見送られたからです。

 今回の政権交代は、民主党がどれだけスムーズに国民の支持を得つつ政権を引き継ぎ、政治課題に対応できるか、国民ばかりでなく、世界が注目しています。どんなドラマを見せてくれるのか、楽しみにしているのです。

 しかし、もたもたが始まり、次にはどたばたになり、結局のところ、見たくもない「3流舞台」になる恐れが強まりました。残念です。この「生き生き箕面通信271」(8月21日付け)で「民主党は早急に『政権移行チーム』を機能させよ」と書きました。全国紙がそろって「民主党300議席超の見通し」を報じた日です。民主党も当然、検討していました。米国民主党のオバマ大統領候補が、当選が確実視されるようになってからは「政権移行チーム」を立ち上げて、政権担当の本格的な準備に着手したことは、日本の民主党もよく承知していました。

 ところが、鳩山代表は、2週間も先の16日召集特別国会で「首相に選ばれたあと、人事を行う」方針を打ち出しました。ということは、それまでの間は、鳩山代表や岡田幹事長、小沢代表代行、興石参院会長らが対応していくことになるのでしょうが、これでは各省庁もだれと話しをすればいいのか「司令塔」が見えません。有権者も、「司令塔」がどのように機能して舞台を作って見せるのか、その見どころを期待しているはずです。演技が納得できるレベルなら、支持は上がり、政策の推進力になるでしょう。

 たしかに、連立を呼びかけた社民党や国民新党との協議前に、さまざまなことを仕切っていくのは問題があるかもしれません。しかし、政治は待ってくれません。ただでさえ、総選挙で政治空白ができていました。重要な国際会議が目白押し、世界20カ国・地域(G20)金融サミット、国連総会も迫っています。鳩山氏らの個人プレーで乗り切れるものではありません。やはり「政権移行チーム」で対応しなければならないものです。

 さて、ここまで書いてきて、ふと「では政権移行チームを立ち上げたとして、針路は?」と疑問が出てきました。ヒッチコックの映画「北北西に針路を取れ」のようには行かず、進むべき針路そのものが迷路のようなのです。民主主義は時間がかかるものとはいえ、「う~ん」とうなってしまいます。


生き生き箕面通信279 ・世界に通用する「政治システム」づくりを国民参加型で

2009-09-05 21:24:45 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信279(090901)をお届けします。

・世界に通用する「政治システム」づくりを国民参加型で
 新政権づくりが始まりました。日本の政治史的には、明治維新に匹敵する一種の
「平成維新」の位置づけで取り組む必要を強く感じます。明治元年は1868年でしたから、141年ぶりの「政治のシャッフル」、つまり「維新」、あるいは一種の「革命」です。近代日本を創った「欧米に追いつけ式富国強兵」の国家形成は、時代に合わなくなり、制度疲労にあえいできました。

 世界は、63億人ともいわれる人口を抱え、「さらに増え続ける人口がどうすれば平和裏に食べていけるか」という根本問題に直面しています。はっきりしていることは、マクドなどに見られるように、少し時間が経った食べ物はまだ十分に食べられるものでも容赦なく捨ててしまう「飽食スタイル」が幅をきかせている国や地域がある一方、その日の水、その日の食べ物に苦しんでいる国や地域が厳然として存在していることです。しかもこの問題に、同じ人間として必ずしも真剣に取り組んではいないという現実があります。ぼくを含めて。

 どのような世界であるべきなのか、それに向かって「この国の形」はどうあるべきで、どう役割を果たすべきか。「自分の国さえ良ければいいじゃないか」「貧乏な国はその国の自己責任」と割り切ることはやさしいのですが、そうではない「理想」を掲げて努力する方が、本来の日本人にふさわしいのではないでしょうか。

 ならば、新政権は、目先の課題に取り組む一方で、10年先、30年先を見据えた「この国の形」を掲げつつ、現実処理ができる態勢を整えていく必要があるはずです。

 ぼくは具体的には、突然ですが小沢一郎氏を「司令塔」にして、”豪腕”を振るわせることをひそかに期待しています。小沢(以後敬称略)がこれまでに一生懸命(多分)に考え抜いてきたであろう「この国の形」に期待しているのです。

 もちろん、鳩山由紀夫代表は、例えば人事ひとつをとっても小沢には「こう致していいでしょうか」とお伺いを立てる必要はなく、「こうしました」でいいのです。ぼくは、「小沢専制」を期待しているのではなく、民主党の主な面々が、壮大な構想のもとに国家運営にあたってほしいと願っています。いま、日本はそうした役割をこそ、世界の中で求められているはずです。日本にはそれに応えていける資質が本来あるのではないでしょうか。その場合に、首脳部がよく議論をして基本的な方向を定め、あとは司司が動く態勢ができれば、と思い描いています。謙虚な中にも自信をもって、世界のなかでの役割を進んで引き受けるべきと思いますが、どうでしょうか。

 そして、そのとき最も必要なことは、私たち一人ひとりが「世界市民」の立場からの判断ができるように研鑽を積むことだろうと思います。国民の大方が参加し、支持する形で、世界の問題、国内の問題を知恵を出し、工夫をこらして、ひとつひとつ解きほぐしていきたいものです。そうして「頼りになる政治」が動きだしたとき、「日本に生まれてよかった」という実感が得られるのだと思います。そういうことが、閉塞感の打破ということではないでしょうか。

郡山吉雄
ek.1122@r5.dion.ne.jp
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