生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信289 ・試される日本の対テロ国際貢献

2009-09-11 06:23:28 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信289(090911)をお届けします。

・試される日本の対テロ国際貢献
 本日は「9.11」の日です。満8年。この間に国際的なテロ対策は進んだのでしょうか。「ブッシュが始めたイラク戦争」「オバマが進めるアフガン戦争」。それに協力を強要される日本をはじめとする国々。

 事態は改善するより、むしろ悪化しているように見えます。かつてベトナムは、泥沼化した末、アメリカは「敗退の撤退」を余儀なくされました。いまイラクは「ブッシュのベトナム」であり、アフガンは「オバマのベトナム」と陰口を叩かれています。アフガンでは、タリバンの反抗で国際治安支援部隊(ISAF)の犠牲者が急増し、8月で死者は800人を超え、昨年の死者数を上回りました。カルザイ政権の腐敗が目立ち、大統領選挙では大掛かりな不正が行われたようです。米、英、独でアフガンからの早期撤収の世論が高まりつつあります。

 鳩山政権は、社民党などとの連立協議で、外交・安全保障政策の基本的な考え方では一応溝を越えましたが、早くも「応用問題」に直面しています。アメリカが「インド洋での給油継続」を求めてきており、今月末の鳩山・オバマ会談では触れざるを得ない課題になっているからです。

 アフガンでのテロ対策は、日本は「軍事」ではなく、「民生」で貢献することを主張し、具体的に見える形で表明してもらいたいものです。
 
 すでに日本人の中には、「民生支援」で素晴らしい実績をあげ、アフガンの現地で絶大な支持をうけている組織があります。いわずと知れた中村哲医師を中心とする「ペシャワール会」とその活動です。不幸にも1年前、伊藤和也さん(当時31歳)は犠牲になり、活動も縮小せざるを得ないようですが、中村医師は今も粘り強く活動を続けています。そして、「アフガンのために軍隊は絶対にいらない」と言い切っています。

 インド洋での給油活動から撤収するのであれば、それに代わる日本ならではの国際貢献案を提案しなければならない。これは国際社会の一員としての義務であり、そこでどのような「立ち姿」を見せるか、大見得を切る切りどころです。