生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信295 ・「歴史を創る」ことの重み

2009-09-17 06:24:12 | 日記
おはようございます。新政権発足でホッとしつつ期待7割、不安3割の気分です。
生き生き箕面通信295(090917)をお届けします。

・「歴史を創る」ことの重み
 鳩山新首相は、初の記者会見でも「『歴史が変わる』という身震いするような感激と、『歴史を創る』という大変重い責任を担った」と率直に語りました。いい方向へ歴史を変えてほしい、いい方向へ歴史を創ってほしい――これは国民の大方の気持ちではないでしょうか。

 「歴史を創る」となると、現在の世界の流れを深い広い視野で思索し、透徹した洞察力に基づいて基本路線を定めることが欠かせません。新政権の施策は政権公約(マニフェスト)に基づくことになりますが、このマニフェストはまだまだ荒削りで、歴史の査定に耐えるかとなると、きわめておぼつかないといわざるをえません。

 国家戦略局(当面は室)を担当する菅直人氏は、目の前の来年度予算編成の骨格作りに忙殺される。財務相の藤井裕久氏も遅れている来年度予算編成の作業を大急ぎで進めなければならない。景気対策が待ったなしの直嶋正行・経済産業相、あるいは国民生活に直結する長妻昭・厚労相にしても、目の前の案件処理に追われて、腰を据えて「この国の骨格」を洞察している余裕はなさそうです。

 で、気がつけば、時代に流されていた。主体的に「歴史を創る」どころか、「歴史に流されていた」ということになりかねない。誰が、「歴史を創る」という大事業を担保するのか。内閣の司令塔は、もちろん総理大臣です。では、総理大臣が本当に「歴史を創る」という観点から、確固とした政策を決定していけるのか、となるとどうでしょうか。

 やはりこの国の最高の知恵を結集する仕組みを作り、じっくりと基本政策を策定する作業がほしいところです。その議論をオープンに進める中で、わたしたちももう少し国のことを考えるようになりたいものです。そうした動きそのものが「国民主体の歴史創り」につながると思います。ぼくもこの国の歴史を創る作業に、今いる一隅で参加したいと思っていますが、笑止でしょうか。