おはようございます。
生き生き箕面通信284(090906)をお届けします。
・次は骨太の優先政策の合意と実現だ
新政権運営の骨格が固まりました。国家戦略局に副総理格で菅直人、外相に岡田克也を含め、すでに報じられている幹事長に小沢一郎、官房長官に平野博文の各氏は、現在求めうる最高の布陣だと評価します。鳩山”宇宙人”は、並みの宇宙人ではないようです。あとは財務省ですが、ここに超ベテランの藤井裕久氏を充てるならいうことなし。社民、国民新の両党には党首に閣内に入ってもらうなら、さらにいうことなし。
政権運営の態勢が整えば、さあ次は政策。本来ならまず実現すべき政策があって、その実現にふさわしい人材を充てるというのが順序でしょうが、この際それは問わないことにしましょう。
明治維新も、幕藩体制をぶっ壊し、近代国家を形成していく過程は、伊藤博文などが「海図のない船出」をし、当時のあるべき姿としての「この国の形」を手探りで形づくっていったのでした。まさに日本型革命というべき実体でしたよね。
それに匹敵するエネルギーを、いま発揮する必要があります。1868年、明治元年からの近代国家形成は、この国を食っていける国として「富国強兵」を国策として採用し、それは成功といえる国力を蓄えた反面、”満州国”(日本以外に独立国として認めた国はない)を実質経営するところまで勢力をのばし、結局、欧米の反発を招いて武力での解決、先の大戦に突っ込んでいって焦土になってしまいました。廃墟から再建を図ったこの国は、「軽武装・経済優先」の国策のもと、一時は「1億総中流」と自称するほどの「国民皆保険、皆年金」を実現したのです。「経済大国」としてアメリカのエンパイアステートビル買収にまで手を広げるバブルに踊りました。
しかし、図に乗っている間に、政治の中枢で”痴呆症”(最近は認知症といわなければならない)がはじまり、”制度疲労”といわれる現象に苦しんできました。
ときあたかも、世界が「人類の存亡」をかけた地球環境問題に挑戦するメガトレンドのパラダイム・シフト(カタカナを得意げに振り回すのは見苦しい)に直面しています。
持って回りましたが、要するに、「骨太の政策」が必要だといいたいわけです。(なら、さっさといえ)。この国の形を、危機の地球に対応しなければならない新しい時代に対応する「骨太の本格的政策」です。それを国民合意の形にまで広げて、粛々と推進していく。本気で取り組めば、10年もあればこの国は世界の中でも「いぶし銀の存在感」をみせるのではないだしょうか。そのための3か月、いや6か月を活かしてほしいものです。