おはようございます。リーマン・ショックから1年のこの日の朝は雨。
生き生き箕面通信293(090915)をお届けします。
・肝心の「国の形」はそっちのけに相変わらず人事の話ばかり
鳩山内閣の閣僚は今夕内定する運びになりました。明日、衆院本会議で正式に首相指名を受けた後、組閣名簿が発表され、民主党中心の連立政権が「日本丸」を舵取りしていきます。
気になるのは、ことここに至っても新聞をはじめとするジャーナリズムは、「誰が財務相に内定」とか「だれだれは防衛相」などにうつつを抜かし、肝心の「この国の形」をどうすべきか、論議が極めて低調なことです。
この国は、以前にも触れましたが、第3の維新に直面しています。人によっては明治維新は「武士独裁」からの改革、第2の戦後は「軍部独裁」からの改革、そして今の歴史的な第3の維新は「官僚独裁」からの改革と位置づけています。いずれにしろ、人類存亡の危機に直面して、この国は世界と共存しつつどのような生き方を選択すべきか、まさに真剣な論議をすべき時期のはず。
情けないのは、ジャーナリズムの恐るべき鈍感さです。現在直面している課題は、生活に直結する雇用・労働、医療、介護、年金はもちろん国の安全保障問題も、いわば生きのいい課題です。面白く取り上げる方法はいくらでもあるはずなのです。なにしろ自分の身に降りかかってくる火の粉ですから。それを面白く、あるいは関心をひきつけられるように取り上げられないのは、”手に余る”テーマ、言い換えれば消化しきれない勉強不足を露呈していることの証左です。
憲法9条に関連して「平和」を考えましょう。国際社会の中で日本が役割を果たすとはどういうことか、単に「9条を守れ」だけでは対応しきれない。
雇用についても、職をどう開拓するのか、最低賃金の引き上げはどうするのか。将来のめざすべき方向を見定めて努力すべきですが、その方向についてもっと議論を盛り上げ、できるだけ幅広い合意づくりが求められます。
人事は今晩にも内定するのですから、ああだこうだと詮索するエネルギーがあるなら、そのエネルギーをもう少し”真面目に”使ってほしいものです。
生き生き箕面通信293(090915)をお届けします。
・肝心の「国の形」はそっちのけに相変わらず人事の話ばかり
鳩山内閣の閣僚は今夕内定する運びになりました。明日、衆院本会議で正式に首相指名を受けた後、組閣名簿が発表され、民主党中心の連立政権が「日本丸」を舵取りしていきます。
気になるのは、ことここに至っても新聞をはじめとするジャーナリズムは、「誰が財務相に内定」とか「だれだれは防衛相」などにうつつを抜かし、肝心の「この国の形」をどうすべきか、論議が極めて低調なことです。
この国は、以前にも触れましたが、第3の維新に直面しています。人によっては明治維新は「武士独裁」からの改革、第2の戦後は「軍部独裁」からの改革、そして今の歴史的な第3の維新は「官僚独裁」からの改革と位置づけています。いずれにしろ、人類存亡の危機に直面して、この国は世界と共存しつつどのような生き方を選択すべきか、まさに真剣な論議をすべき時期のはず。
情けないのは、ジャーナリズムの恐るべき鈍感さです。現在直面している課題は、生活に直結する雇用・労働、医療、介護、年金はもちろん国の安全保障問題も、いわば生きのいい課題です。面白く取り上げる方法はいくらでもあるはずなのです。なにしろ自分の身に降りかかってくる火の粉ですから。それを面白く、あるいは関心をひきつけられるように取り上げられないのは、”手に余る”テーマ、言い換えれば消化しきれない勉強不足を露呈していることの証左です。
憲法9条に関連して「平和」を考えましょう。国際社会の中で日本が役割を果たすとはどういうことか、単に「9条を守れ」だけでは対応しきれない。
雇用についても、職をどう開拓するのか、最低賃金の引き上げはどうするのか。将来のめざすべき方向を見定めて努力すべきですが、その方向についてもっと議論を盛り上げ、できるだけ幅広い合意づくりが求められます。
人事は今晩にも内定するのですから、ああだこうだと詮索するエネルギーがあるなら、そのエネルギーをもう少し”真面目に”使ってほしいものです。